- 投稿日:2024/10/17
- 更新日:2025/10/11
こんにちは、ざわと申します。
皆さんは高配当株投資、していますか?
・・・・・・
筆者は「していません」。
本記事では、筆者が
・「高配当株投資をやらない理由」と、
・「いつか高配当株投資をやりたくなった場合に備えて今何をやっているか」
の2点について解説しています。
本記事は以下のような方に特に読んでほしいと思っています。
「『貯める力』の宿題リストを大体終えて、インデックス投資も始めた。学長やリベシティの人は『高配当株投資』をおすすめしているけど、自分も始めた方が良いのかな…」
本記事を読むことが、高配当株投資を「やる」場合も「やらない」場合も、自分なりの意見を持って決断することのきっかけになりましたら幸いです。
前提と注意点
・筆者の職業は会社員であり、安定的な日本円の収入が毎月ある状態です。
・筆者はインデックス投資(NISAを利用したオルカン積立と、企業型DCを利用した先進国株式インデックスの積立)を4年間続けています。それ以外の投資は行っていません。
・本記事は「高配当株投資そのもの」や「高配当株投資をやっている人」を否定するものではありません。
私が「高配当株投資」をやらない理由
理由①:そもそも投資にキャッシュフローを求めておらず、資産増加効率を最大化したい
筆者の家庭は、家計管理をしっかり行なった結果、収入に対して十分な余裕を持って生活できています。そして余剰資金の大半をインデックス投資に回しています。
今の生活水準で十分満足していますが、さらに豊かな生活を行うために支出がある程度増えても、問題なく生活できます。
また、仮に今後日本が不況に陥り、株価の暴落や、収入減の状態になったとしましょう。その場合であっても、(資産形成効率は下がると思いますが)生活自体は問題なく行っていけると考えています。
そのため、投資からのキャッシュフローは求めていません。キャッシュフローを増やすくらいだったら、資産増加効率を最大化したいと考えています。

高配当株投資を実際にやったことがないため推測になりますが、個人的には、「配当金が実際に口座に入金されて、生活が豊かになっていく喜び」も、大きくは感じないのではないかと思います。
それよりは、「インデックス投資一本で、証券口座の残高が少しずつ着実に増えていく快感」の方がはるかに大きいと思います。
理由②:投資にかける時間の優先順位が低い
私が人生の中で優先して時間を割きたいと思うのは以下の2つです。
・家族との時間
・仕事(本業)
これらに比べて、投資の優先順位は低いです。
インデックス投資の場合、投資に割く時間は年に数時間もないでしょう。一方、高配当株投資の場合、
・銘柄選定
・投資タイミングの判断
・リバランス
など、考えなければいけないことや、やらなければいけないことが多々あります。年に数十時間、いや100時間以上割く必要があるかもしれません。
それだけの時間を割くことで、リターンがインデックス投資の2倍や3倍になるなら時間を割く価値があると言えるでしょうが、恐らく(筆者がやったとしたら)そこまでのリターンは得られません。
時間は有限なので、自分の中でより重要度が高いものに時間を使っていきます。
理由③:「感情」の問題には折り合いをつけられる(と思っている)
🦁「インデックス投資は出口が難しい。感情が邪魔して取り崩せなくなるで」
学長はよくこう言っています。確かに一理あると思います。
しかし、筆者の反論はこうです。
🤔「入口と出口、両方合わせたら、トータルで『感情がより邪魔をする』のは高配当株の方なのでは?」
まず投資の「入口」の方について考えてみます。
高配当株投資は、買うタイミングが重要になってきます。株価の値動きに対して、買う・買わないの判断を行うのは、市況や企業の財務状況等を予測した上で、最後は感情が関わってくるでしょう。
一方、インデックス投資の場合は買うタイミングを読まないので、(相場の乱高下に振り回されない限り)感情が介入する余地はありません。
また、投資の「出口」について考えてみます。
インデックス投資の場合、「定期売却」による定額取り崩しが、方法の一つでしょうか。定額取り崩し設定を行うこと自体に、感情が邪魔をするとも言われますが、設定さえしてしまえば後は自動的に取り崩されるだけです。
一方の高配当株投資の場合、「老後も配当金を受け続けていく」が一つの答えだと思いますが、それでは「本当の出口」はどこになるでしょうか?例えばこんな感じでしょうか。
・死ぬまで株を保有し続け、家族等に遺産相続する
・どこかのタイミングで一括売却する
・各銘柄について、定額取り崩しを行う
高配当株もいつか最後は人の手に渡ります。自分の手(や定期売却)で売却するなら、インデックス投資の「出口」と大差ありません。遺産相続する場合、数十銘柄に渡る日本株や米国ETFを相続された側はどう思うでしょうか。よっぽど投資に詳しくない限り、「相続されたこの株、どうしよう…」となってしまうのではないでしょうか。
高配当株投資をやる場合は、「本当の出口」まで考慮した上で始めるべきでしょう。
「感情」の話からは少しそれてしまいましたが、結局何が言いたいのかというと、高配当株投資であっても「感情」の影響を完全には防げないということです。

筆者はインデックス投資オンリーですが、
・積立途中であっても、多額の資金が必要になり売る必要が出てきたら躊躇なく売る
・老後は定額取り崩しを行う
という覚悟の上で投資を続けています。もちろん本当にできるかはその時になってみないとわからないですが、現時点では感情との折り合いはつけられていると思っています。
いつか「高配当株投資をやりたくなるかもしれない」自分が、今やっていること
ここまで、筆者が高配当株投資をやらない理由について述べてきました。それでは、筆者は一生高配当株投資をやらないのでしょうか。未来は予測できませんが、恐らくやらない可能性の方が高いでしょう。
そうは言っても、急に心が変わってやりたくなる日が来るかもしれません。そんな時に備えて、筆者がやっていることを3つご紹介いたします。
やっていること①:宿題リストや学長高配当株マガジンで学ぶ
高配当株投資に関する宿題リストは多くが「任意項目」となっていますが、勉強のため筆者は少しずつ進めています。
高配当株投資について何も知らずに「やらない」選択肢を取るのも少しもったいない気がしますし、そもそも「お金の勉強」自体が好きなので、高配当株投資に関する勉強も楽しいです。
「増やす力」もコツコツ進めています。
また、学長高配当株マガジンも毎回楽しく読ませていただいています。
・この会社は知っているな
・初めて見た会社だけど、こんな財務優良企業があるのか
など、気づきも多いです。
やっていること②:簿記・FP3級の取得
高配当株投資を行う上で、企業分析のための財務諸表の理解や、投資に関する各種制度(税金等)の理解は不可欠です。それらの理解につながる最低限の「お金の知識」として、簿記・FP3級の取得は効果的だと筆者は考えます。
筆者は約1ヶ月の勉強時間をかけて、簿記・FP3級を取得しました。その際の考え方や勉強法等は以前ノウハウ図書館に寄稿しましたので、宜しければご一読いただけますと幸いです。
やっていること③:いつでも高配当株投資を始められるよう、手元資金の準備
高配当株投資を始めるにあたり、数十銘柄に分散投資をするので、それなりにイニシャルのコストがかかると思います。
筆者はリスク許容度が比較的高いため、投資:現金のうちの投資比率(全てインデックス投資)は7割程度にしています。ただ、これ以上投資比率を上げる予定はなく、いざ高配当株投資を始めたくなっても、手元資金としては何とか足りている状態です。
また、NISA口座だけでなく特定口座でも投資信託を保有しているため、もし足りない場合はそちらから売却することで高配当株投資用の資金に充てることもできます。
「今はやらない選択肢を選んでいるけど、いつでも始められるよう準備はしておく」
投資に限らず、転職活動や副業などにも言えることなのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「自分には高配当株投資は必要ない」という方でも、「学長や周りの人がやってるから自分もやったほうが良いのかな…」と思ってしまう方もいるでしょう。
そんなあなたに提案です。
・自分は自分。熟考した上で得られた結論なら、人に流されずに決断できるようにする
・一方で、もし「やらない」ことにしたとしても、いつでも始めること自体はできるように、またより公平な目線で評価するため、勉強や準備はしておく
これは高配当株投資に限らず、他のことにも役立つと思います。
完全に主観的な内容になってしまいましたが、感想やご意見ありましたらレビューやいいねを頂けますと大変励みになります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。