- 投稿日:2024/10/22
- 更新日:2025/10/28
・2024年に入って、投資の神様バフェット氏が「株を売りまくって現金にしている」というニュースが大きく報道されています。

・実際、バフェットの会社「バークシャー・ハサウェイ」の現金ポジションは「2700億ドル以上」というよくわからない単位で積みあがっています🤨
(日本の国家予算の半分くらい😮)

✅バフェットの現金比率
・実際に現金は積みあがってはいますが、これはバークシャー全体の時価総額が大きくなっている影響が大きく、現金「比率」で見ると、かろうじて「過去最高時」と同じレベルの「25%」程度です🙄
(ダントツで過去より高いわけではない)

✅現金比率と実際の株価推移
・この「現金比率」を、株価(S&P500)の推移と照らし合わせてみます。
A:2000年ごろ、ほぼ全力買いしていましたが、株価はその後、下がっています😅
B:2005年ごろ、過去最高に売っていた時、株価はその後も上がっています😓
C:2005年以降、特に売っていない状態でリーマンショックを迎えています😭
(底のタイミングで買い向かっているわけでもありません)
D:現在(2024年)の状態はBの時と同じレベルの現金比率ですが、過去と同じくこれから株価が上がっていく可能性は十分あり得ます。
※逆に「過去こうだったから」を根拠にするならば、「過去バフェットが現金比率最高の時に、その後 株価は上がっていた」となります(笑)
✅なぜ株を売っているのか?(想定)
※カーネルの個人的な想定です。
🔶税金対策のため
・米国では2025年以降に株の売却益の税率が上がる可能性が高い状況※なので、その前に売ってしまったほうが節税になります。
※売却益に対する課税「20%⇒39.6%」、法人税も21%⇒28%(2017年にトランプ氏が実施した減税措置の期限切れ)
🔶ポートフォリオのリバランスのため
・2023年(売り始める前)のバークシャーのポートフォリオはアップルが半分を占めていました!( ゚Д゚)

・バフェットが買ったアップル株の平均購入単価は約140$です。
・これが2024年には700$相当※になっているので、5倍になっている計算です。
※アップル株は2020年に4分割されているので、その前に買った株は4株の価値があります。
・もし、アップル株が値上がりしなかった場合は今の5分の1の価値で、ポートフォリオに占める割合は10%程度※なので問題ないですが、持ち株の中でも上昇率の高いアップルを「ポートフォリオのバランス調整」で売却するのは自然な考えと思われます。
(セクター比率で見ても「テクノロジーセクター50%以上」となっていました😓)
※この間、他の株も上がっているので、10%は言い過ぎですが😅
🔶投資以外の事業が好調だから
・バークシャーは株の運用だけではなく、他の事業もやっています。
・2024年は特にGEICO(ガイコ)というバフェットが21歳の時に見つけた保険会社の事業が好調で18億ドル(2,700億円/前年同期比の3倍)の利益を出しています。
全体で目標とする利益に達しているため「株式投資」というリスクを伴う事業の比率を下げたのかもしれません。
知らんけど。
✅現在のポートフォリオと今後の予想
・現在もアップルが最大保有銘柄となっていますが、セクター比率はかなり改善されています😉

・日本の三菱商事がポートフォリオの「OTHER(その他)」以外に入ってきており、2024年10月10日に2,800億円の円建て社債を発行していることから、商社の買い増しがあるかも知れません。
※40兆円現金持ってるのに2,800億円(7%)さらに調達する感覚はもはや想像できません。。。。😂😂😂

・バンクオブアメリカを減らした分、日本のメガバンクを買ってくる可能性もあると思います😆
・アップル株が暴落したら買い直してくるかも知れません。そうなると、アップル株は暴騰(めっちゃ上がる)するでしょう😁(「バフェットが売ったから売った勢」が買い戻すため)
知らんけど。
✅米国株は割高?
・バフェット氏の動きとは別に、どの指標でもほぼ「米国株は割高」となっています。
(PER、PBR、バフェット指数、トービンのQ比率、VIX、長期ボリンジャーバンドなど)
「シラーPER」というPER(株価収益率)の10年平均の指標でも「世界で一番割高」の評価になっています💦

・2024年10月1日時点のS&P500のシラーPERは「37.43倍」です( ゚Д゚)
※一般的に「15倍以上」が割高と言われます。

・これ(37倍)は過去の比較としては高いですが、2016年には27倍で「歴史的割高圏」と言われていました😅

・2016年8月の株価(S&P500)は「2,170ポイント」、現在(2014年10月)は2.7倍(5,864ポイント)になっています😆
「割高だから買えない」と思っていると、ずっと「安値で買う機会を逃し続ける」ことになります😓
・今から考えると「S&P500が 2,170Pで買える時代があったんだ!😲」と思うかも知れませんが、10年後には「S&P500が 6,000Pで買える時代がうらやましい~😚」と思うかもしれません(。+・`ω・´)キリッ
・ちなみに米国株とヨーロッパ株を「シラーPERが低いほうに投資」して、「両方高いときは投資しない」みたいなファンドもありますが、「S&P500持ってるだけ」にボロ負けしています😅(「ヨーロッパ株持ってるだけ」にも負けています😂)
新光シラー・ケープ米欧株式戦略ファンド(リスク・コントロール付)為替ヘッジなしコース
(結果)

✅結論:未来は誰にも(バフェット氏でも)予測できない
・バフェット氏は間違いなく超一流の投資家ですが、神格化しすぎないほうがいいと思われます。
バフェット氏自身が(自分も含めて)「未来は誰にも予測できない」と言っています😅
・予定外に「株を売る」「投資を控える」というのは、未来が予測できる人のやることです。
インデックス投資をしている方は「JUST KEEP BUYING!」(株(収益を生み出す資産)を買って持ち続ける)で行きましょう!٩( ᐖ )و٩( ᐖ )و٩( ᐖ )و
(↓AIに描いてもらったイラスト。ナンカチガウ。。。😓w)

今回は以上です(。+・`ω・´)キリッ
【関連図書】
【カーネル投資解説シリーズ②】「短期的な値動きは読めない原理」を解説
【カーネル投資解説シリーズ⑮】史上最高値更新時にS&P500を買わないとどうなるかをデータで解説
【カーネル投資解説シリーズ⑯】オルカンVS S&P500/個人的にS&P500を買っている理由を解説
【免責事項】
・基本的に「知らんけど」となります。
(和訳:本記事に記載の情報は個人的に調べたもの、個人的意見です。可能な限り正確な情報を記載するように心掛けていますが、正確性・信頼性を保証するものではありませんのでご了承お願いします(人´∀`*))
【質問歓迎!】
・コメント欄に返信できるようになったので、質問など歓迎です(^^)/
(過去は返信できない仕様でした😅)