- 投稿日:2024/10/23
- 更新日:2025/09/29
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はクリス・アージリス著「組織の罠」2016年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。
おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
筆者:クリス・アージリス 世界的に影響力のある組織研究の大家で、「組織学習論の父」と称される。
1923年米国·ニュージャージー州に生まれる。ハーバード大学名誉教授。2013年没。
今回は組織改革で起こる組織の罠について紹介しています。
なぜ組織は動けなくなるのか?
①新任トップと古参幹部では、なぜ組織改革がうまくいかないのか?
⇒ 2人とも、「自分はまったく間違っていない」と思っている。
「オープンに話し合おう」と言うトップは「自分は新任だから波風を立てたくない」と事なかれ主義で考えている。
「方針には従う」と言う古参幹部は「理想はごもっとも。ウチの組織はしがらみが多すぎて無理ですけど、上司命令ならば従いますよ」と考えている。
多くの場合、標榜理論:「タテマエ」と実用理論:「ホンネ」にはギャップがある。自分で気づくことは難しい。
本書でいうモデルⅠ:防御的思考の状態である。
ある部署に銀行から出向してきた、できる人が本部長になった。
各支店の部長が方針会議に全然乗り気じゃない。
隠しているつもりだろうが、明らかに表情が違う。
いや~ぁ…納得できる。
②「タテマエ」と「ホンネ」を超えるために
⇒ 原因自分論でお互いに考えなければならない。
ギャップがある以上は、埋めなければならない。
参考:世界の起業家が学んでいるMBA経営理論の必読書50冊を1冊にまとめてみた 永井 孝尚 著
新任トップが本当に「オープンに話し合う組織に変えたい」と考えるのであれば、誰も発言しないときに(自分の考えは正しいのだろうか?)と自問自答した上で、幹部に「この方針は間違いないだろうか。方針に従えないのなら、理由はなんだろう。率直に教えてほしい」と問いかけて、じっくりと時間をかけて話し合うべきなのだ。
組織の罠 人間行動の現実 文眞堂
モデルⅡ:建設的思考で全員が進めなければ、組織改革は進まない。
③防ぐためには「ダブル・ループ学習」
⇒ 「自分は間違っているかもしれない」と想定し、事実にもとづいて考え、謙虚に学び続けること。
参考:世界の起業家が学んでいるMBA経営理論の必読書50冊を1冊にまとめてみた 永井 孝尚 著
経営戦略があっても、その大前提を含めて「そもそもこれは本当に正しいのか」を疑うこと。
現場で「タテマエ」と「ホンネ」が乖離して、組織が動かない体験はあっただろうか?
⇒ この問題は何も組織改革の話だけではない。意識改革もそうだ。
家族間、大小関わらず、組織内では起こりうる問題。
組織の戦略や方針を決めるとき、毒キノコをやめさせるとき、リベシティや新NISAを誰かに提案するとき、「タテマエ」と「ホンネ」はどこにでもある。
まとめ
2013年に亡くなられたアージリス氏は、本書でこんな問いかけを遺している。
「組織の罠の減少は不可能という人がいるが、組織改革で罠を減少させずに無視すると、罠を成長させてしまう」
私も含めて、人間は誰であれ、理想を求めていても、脅威に直面すると自己防衛の振舞いを見せる。結果が停滞につながる。
トップであろうが、幹部であろうが、仮に下っ端であろうとも違わない。
事実にもとづいて考え、謙虚に学び続けよう。
自分の力でどうしようもないなら、別の事に注力しよう。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!


