- 投稿日:2025/06/09
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は大塚あみ 著『#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった』2025年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:大塚あみ
2001年愛知県豊橋市生まれ。2024年3月に大学卒業後、IT企業のソフトウェアエンジニアとして就職。
2023年にChatGPTをきっかけにプログラミングを始め、ゲームアプリ制作の経験を学会で発表し評価される。
2023年10月から「#100日チャレンジ」として毎日作品を投稿し、その成果を国内外の学会(Eurocast2024など)で発表。
この活動はメディアや学会誌にも取り上げられ、注目を集めた。
研究成果により、電子情報通信学会の若手研究奨励賞やIEEE国際会議での審査員特別賞を受賞した。
✅ やる気がなくても始めてみよう
✅ 続けることで才能が開花する
✅ ChatGPTは最強の学習パートナー
著者の来歴の時点で概要は判断できると思う。
「自分には才能や立場がない」
「こういう人は自分とは関係ないタイプかな。」
そう思ったことは誰だって何度もある。
しかし、技術の進化は「使い方次第であること」を教えてくれる。
Amazonの「開発技法」「ソフトウェア開発・言語」「情報社会」カテゴリで1位を獲得するなど、その注目度の高さがうかがえる。
もちろん、マーケティングや真新しさ、流行で担ぎ上げられたかもしれない。
それでも、現に書籍となっているし、仕事を手に入れている。
AIが普及した現代における「新しい学習モデル」と「個人の変革プロセス」を赤裸々に伝えている。
世代間で区切るような言い方は良くないが、Z世代の視点から見たAI駆動型プログラミング学習の探究記だ。
AIを「仕事」や「学習」のために使う。
そうでない人達は、AIを「娯楽」のために使うか、使わない。
学長マガジン:2分で読める、儲かる小ネタ「上流層と下流層では、AIの使い方が違う」
「稼ぐ力」を高めるフェーズにある皆には、AIを前者のように扱うべし。
本書の主人公も、かつてはサボり癖のある普通の大学生。そんな彼女が、ChatGPTと出会い、毎日アプリを作るという無謀なチャレンジを続けた結果、世界が変わっていく。
そこで今回は、「100日チャレンジ」の全体像と、その挑戦から見えてきた気づき、人生が変わるきっかけについて、見ていきたい。
私自身、信頼とChatGPT(しかも無料版)を活用し、3日で10万円のせどり効率化ツール開発に成功した。
なので、よくわかる部分もあった。
今まで、自分のために要約してきた本の知識とChatGPTを組み合わせて、お客さんから10万円のボーナスと月2万円でオンライン秘書に近い小さなお仕事を頂いている。
❶とりあえず作ってみる
❷実際に動かしながらコード(関数)の仕組みを学ぶ
私自身、この点は全く同じで驚いた。
これは決して、一部の人間の話ではない。
「試したか」「試さなかった」かの違いでしかないのだ。
著者は自らを「怠けもの」と評しているが、人間とは本来、命の危険がなければ、未来に備えるために「怠ける」ものなのだ。
全身の筋肉にいつまでも力を入れ続けられるものはいない。
「弛緩」あってこその「いざというときの爆発力」である。
つまり、「きっかけや興味」で人は「進化」できる。
#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった
ChatGPTなら簡単に作れるのでは?
大塚あみ 著『#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった』
偶然から始まる人生の転機
授業が終わってから、私は改めて「ChatGPT を使って何をしたいか?」を考え始めた。
レポートや宿題は、私が大学生活で最も嫌いなものの1つだ。
大塚あみ 著『#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった』
⇒ サボり癖が才能の入口だった。
彼女がChatGPTに触れた動機は、極めて現実的で、ある意味「不純な」ものだったかもしれない。
サボるために、「自分のペルソナ」を ChatGPT に組み込んで自然で人間らしいレポートを書いてもらおうとしたのが始まりである。
「自分のペルソナ」の記入例
●「私」は大学生で、授業中はほとんど授業に集中せず、家に帰るとゲームをしたり YouTubeを見たりしている。
●以前、レポートを忘れてしまい、再提出のために教授にメールを送ったところ、かなり怒られた経験がある。
●大学には単位を取るために仕方なく通っているだけで、真面目に学びたいという意識は薄い。
そんな始まりから、ChatGPTにレポート作成を試していく中で、転機が訪れる。
しばらくして佐々木先生が教壇に立ち、今日の授業が始まる。
先生は早速、プロジェクターでスクリーンに映し出した画面を指しながら説明し始めた。 「今日はPython を使って簡単なプログラムを作成するところから始めます」前方のスクリーンに映し出されたタイトルには、「Google Colaboratory で学ぶ Python プログラミング」と書かれている。
どうやら今日はオンライン上で Pythonを実行できるツール「Colaboratory」を活用した授業のようだ。
大塚あみ 著『#100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった』
Python(パイソン):1991年にグイド・ヴァンロッサムによって開発された、高水準のプログラミング言語。読みやすく、書きやすい文法を持ち、Web開発、データ分析、AI、機械学習など、様々な分野で広く利用されている。
Google Colaboratory:Googleが提供する無料のクラウドベースのPython開発環境。ブラウザ上でコードを書いて実行でき、機械学習やデータ分析などの教育や研究に利用できる。
プログラミングや機械学習の学習を始めたい方、ローカル環境の構築が難しい方、高性能な計算リソースを無料で利用したい方におすすめ。
簡単なゲーム(数当てゲーム、オセロ)のコード生成を試みて提出した。
「授業中にゲームを作った学生は初めて見た。」
ChatGPTで遊んでいたら、それが学会発表につながってしまった。
評価されたことが、人生を動かす起爆剤となったのだ。
「サボりたい、楽をしたい」と言うのは正しい進化の過程である。
「片づけたいジョブ」から仕事やサービスは生まれる。
ジョブの解決という行為を体験と結びつけることは、競争優位を獲得するうえできわめて重要である。なぜなら、競合相手にとってプロダクトの模倣だけなら簡単にできてしまうが、自社のプロセスに強く結びついた体験を模倣することはむずかしいからだ。
クレイトン・クリステンセン著『ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム』
素直になれ。そして試せ。
私も含めて綺麗な動機だけの人間はそうそういない。
できればいてほしいとは思うが…。
やる気ゼロでも挑戦はできる
⇒ 完璧より「とりあえずやる」。
⇒ やる気は後。
⇒ 「生成AIにできないことはなにか?」で考えるな。
技術に自信がなくても、100日間毎日アプリを投稿すると決めた。
著者が最初に取り組んだのは、ChatGPTでレポートやゲームを作るといった、ハードルの低い課題。
挑戦の中で、できることが少しずつ増えていくと、自信を生まれる。
完成度より「やりきること」を大事にしている。
つまり、「気分が乗ったらやろう」ではなく、「やるから乗ってくる」。
これはすべての人に共通する「挑戦の本質」だ。
自分は何が得意で、何にワクワクするのか?
それは、じっと考えていても見えてこない。
実際に手を動かし、頭を使い、時には失敗して初めて、見えてくる。
デビッド・カークパトリック著「フェイスブック 若き天才の野望 5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた」
「こんなことを言うと心配するかもしれないが、ぼくは、仕事を通じて学んでいるんだ」
デビッド・カークパトリック著「フェイスブック 若き天才の野望」
今後も学びながら、経営し続けることを宣言する。
足りないところは走りながら身につけると決めた。
やっていることは、メタ(フェイスブック)のザッカーバーグと何も変わらない。
「100日チャレンジ」の具体的な実践とAI活用術
当然のように開発は簡単なプログラムでもすぐエラーになる。
何度もエラーに直面し、思い通りにいかない状況がやってくる。
しかし、ChatGPTとの対話で、エラーや疑問がその場で解決していくことで、初心者でも思考の壁を越えられた。
AIの主な役割は「コード生成」「バグ修正提案」「デザインパターン提案」「知識提供」に大別して作業していったと私は感じた。
デザインパターン(design pattern):ソフトウェアの設計時に直面しがちな問題とその典型的な解決策を整理し、様々な場面で応用・再利用できる形にまとめたもの。
伊藤 羊一と尾原和啓 著『努力革命 ラクをするから成果が出る! アフターGPTの成長術』
佐々木ゴウ著「AI時代のWebライター1年目の教科書」
結果、100日間連続で、毎日1本新しいアプリ(作品)を作成し、その成果をX(旧Twitter)に投稿するという目標を達成した。
挑戦期間中、彼女は1日平均10時間以上をプログラミングに没頭している。
期間中にChatGPTに対して8,123個ものプロンプト(指示)を使用し、その過程で300ページにも及ぶ詳細なメモを記録していく。
まとめると、こんな感じ。
主な活動場所:大学
方針:集中力がない、すぐ飽きるから短期開発。
挑戦期間:100日間連続
アプリ作成数:100本
1日あたりの平均作業時間:10時間以上
使用プロンプト総数:8,123個
記録されたメモ量:300ページ
大きくまとめるなら、著者はこのようなメッセージを発信している。
「ChatGPTは使い手の能力以上のことはできない」
「AIが人間の「思考」を補助する」
「AIが出力するコードを鵜呑みにするしかなかったけれど、基礎理論を少しずつ学ぶことで、AIと協働してコーディングできるようになっていく」
「自分にとって楽しいと思える小さな努力を続けることが大切」
「継続とは苦行ではなく、習慣として楽しむもの」
⇒「ラクで楽しい継続」を見つけろ。
⇒ 相談相手が24時間いる心強さ。
⇒ 燃え尽きることなく、自律的に成長し続ける。
⇒ 「弱点」と「記録」こそ武器になる。
⇒ ”継続”と”発表”は「結果」を呼び寄せる確率を上げる。
佐藤航陽 著『ゆるストイック-ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』
「自分に厳しく、他人にも厳しく、しかし自分を許せる」
佐藤航陽 著『ゆるストイック-ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』
「独自性」×「ただ乗り」
これぞ、「ゆるストイック」な挑戦であり、従来の「努力至上主義」からの脱却はまさにAI時代における持続可能な成長モデルだ。
まとめ
✅ やる気がなくても始めてみよう
✅ 続けることで才能が開花する
✅ ChatGPTは最強の学習パートナー
いつの時代も若者は過小評価されがちだが…。
そんなことだから、私たちは「遅れている」のかもしれない。
道具で何をするかが大事である。
良いもの・正のエネルギーに世代や年齢は関係ない。
働くことは尊いが、その働きに工夫が欲しいのである。 創意が欲しいのである。 額に汗することを称えるのもいいが、額に汗のない涼しい姿も称えるべきであろう。 怠けろというのではない。 楽をする工夫をしろというのである。 楽々とはたりて、なお素晴らしい成果があげられる働き方を、 お互いにもっと工夫したいというのである。 そこから社会の繁栄も生まれてくるであろう。
松下幸之助 著『道をひらく』
⇒ 弱さを認め、続けた人が強くなる。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆