• 投稿日:2024/11/04
  • 更新日:2025/10/01
反感を買うのは悪手! Uber創業者:トラビス・カラニック

反感を買うのは悪手! Uber創業者:トラビス・カラニック

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シロマサル@本の要約:ほぼ土曜日週1投稿

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要約
本書は、シリコンバレーの起業家たちが、どのようにしてUberを世界規模の企業へと成長させたかを解説しています。既存産業や行政の壁を乗り越えながら、ユーザーの力を駆使して業界に革命をもたらした姿が描かれています。ですが、今回は成功例としてよりも、失敗例として見るほうが賢明です。

初めまして!シロマサルです。

知ることで、人生はもっと楽しくなる!

今回はブラッド・ストーン著『UPSTARTS UberとAirbnbはケタ違いの成功をこう手に入れた』2018年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。

おもしろいので興味があれば読んでみましょう。

著者:ブラッド・ストーン
20年以上にわたってシリコンバレーを取材してきたベテラン記者で、ブルームバーグニュース、グローバルテクノロジー部門の上席編集主幹を務めている。著書に『ジェフ・ベゾス 果てなき野望-アマゾンを創った無敵の奇才経営者』(日経BP)がある。

製品がめちゃくちゃ優れていれば、ユーザーが味方してくれる。
どんどん成長できる。
ときとして冷徹に。
場合によっては倫理を犠牲にしながら、帝国を建設してきた。

ブラッド・ストーン著『UPSTARTS UberとAirbnbはケタ違いの成功をこう手に入れた』


今回もあくまで、参考程度に🤔


会社名の補足

Uber(ウーバー・テクノロジーズ):2009年にアメリカで誕生した自動車配車プラットフォーム。時価総額は約9兆円、世界1万都市以上で営業。
Uber創業者はトラビス・カラニック。
日本だと、Uber Eats(フードデリバリーサービス)の方が有名か🤔

世界的には自動運転などでも優れた技術を有する「シェアリングエコノミー」の方が主流。

Airbnb:(エアビーアンドビー、通称エアビー)は空き部屋や空き家を宿泊施設として提供する旅のマッチングサービス。


本書にはAirbnbの記述もありますが、今回は、Uberに焦点を当てています。🧐


Uber創業者:トラビス・カラニックはビジネスに対する熱量がすごい人物ですが、今回は成功としてよりも失敗例として見るほうが賢明です。

多くのスキャンダルが報じられた責任をとって2017年にCEOを辞任しています。(2019年取締役も退任)


なぜそうなってしまったのか?そんなお話です。


シェアリングエコノミー

eye_uber.jpg画像元:https://www.uber.com/jp/ja/about/

ウーバー誕生の背景と革新性

あのアプリを開くと、なんというか、未来に生きてる感じの体験ができるんだ。ボタンを押すだけで車が来る。どこの悪党だよって思うよな。で、このたわごとを作ったのがギャレットさ。ハグしながら背中をたたいてやりたいよ。
-トラビス・カラニック

ブラッド・ストーン著『UPSTARTS UberとAirbnbはケタ違いの成功をこう手に入れた』

ウーバーは、サンフランシスコでタクシー不足を解消するために設立され、利用者とドライバーをアプリでつなぐ画期的なサービス。

サンフランシスコではタクシーが全然捕まらない需要と供給のズレが起こっていた。

そこで、利用者と運転手、両方が携帯にアプリをインストールし、クレジットカードを登録すれば、現金を持ち歩かなくても利用できるというアイデアを考えた。🧐

⇒ 利便性が新たな常識に。


ウーバーの成長の原動力は、「どこにいてもアプリ1つで車が呼べる」という手軽さ。

この仕組みが、新しい交通手段として広まった。😎


ウーバーと行政との戦い

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「多くの人がウーバーを話題にしていましたし、みな、肯定的に語っていました。そんな状況だったので、これはすごいことになると思いました」

ブラッド・ストーン著『UPSTARTS UberとAirbnbはケタ違いの成功をこう手に入れた』

賛否の分かれた ユーザーを巻き込む戦略 

タクシー会社とタクシー運転手だけではなく、一般人(ウーバーの面接あり)が自分の車を使ってタクシーと同じような仕事を請け負うことを可能にする試みはタクシー業界や行政の強い反発を招いた。😡

カラニックは行政との対立があると、ユーザーの力を借りて反対勢力を打破する方針をとる。

「行政や議会が反対するなら、ユーザーを動員しよう。」😠


反対する市議会の議員を、タクシー業界を守るのに必死だとツイッターで攻撃し、ウーバー利用者に、このままではサービスを提供できなくなると手紙を送る。

個人情報の観点で問題があるものの、彼らのメールアドレスまで添付したことで、数万件の抗議メールが届く。🫣


⇒ 結果的に、市場の声がサービスを支える力に。


カラニックは自らのやり方に忠実で、ユーザーを巻き込むことで行政を説得し、ウーバーの影響力を世界的に広げた。🧐


創業者カラニックの強さと葛藤

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いまの私は昔と違う。ずっと厳しいし、ずっとすごい。昔は失敗を恐れていたが、いまは恐れていない。そこが違う。いまなら笑みを浮かべつつ殺れる。
-トラビス・カラニック

ブラッド・ストーン著『UPSTARTS UberとAirbnbはケタ違いの成功をこう手に入れた』

カラニックの成功と失敗

「勝ち」へのこだわりは強く、「技術革新の過渡期には常に問題が付き物だが、社会全体では必ずプラスになる」と強気の姿勢を貫いた。

「勝ち」にこだわる背景は、ウーバー起業前のつらい経験が影響している。🤔


カラニックはカリフォルニア大学ロサンゼルス校在学時代に最初の会社を起業していますが、資金援助を受けた投資家やエンターテインメント業界からの莫大な金額の訴訟によって、会社が破産に。😱

2001年に2社目の起業に踏み切り、2007年に会社を2300万ドルで売却して大金を手にしたが、その間にも共同創業者やエンジニアの裏切りにあい、最初の起業からの10年間は給料ゼロという苦しい時代を経験したため。

カラニックは過去の苦い経験を乗り越えてウーバーを創業し、規制や批判に負けず成功を収めた。🤔


⇒ 結果的に、起業家精神と執念が勝利のカギにはなった。


しかし、ウーバーでも、自身を含めて多くのスキャンダルが報じられた責任をとって2017年にCEOを辞任。(2019年取締役も退任)

倫理観や人間関係を大切にする姿勢があれば、もっと長く自分のプロジェクトや事業を続けられたかもしれない。🤔

2017年になる前は、社員の半分がウーバーのTシャツを着ていました。それが一気に変わりました。ウーバーの服を着たがる人がいなくなったのです。ウーバーものを誇らしく着られる日が戻ってきてほしいとたくさんの人に言われました。

-トラビス・カラニックブラッド・ストーン著『UPSTARTS UberとAirbnbはケタ違いの成功をこう手に入れた』

まさに「戦いて勝つは易く、勝ちを守るは難し」である。


まとめ


⇒ 新しい挑戦は常に障壁を伴うが、信念と革新が成功を生む。

しかし、カラニックには企業を成功に導く才能もあれば、いつも人々の反感を買う資質もあった。🧐

人間関係は大事だ。倫理的な決断も大事だ。秩序の無視は大きな価値になりうる、ただし、ある日突然、大きな欠点になることもありうる。世界に対しては少し謙遜して見せたほうが、長い目で見れば大きく得になる。

ブラッド・ストーン著『UPSTARTS UberとAirbnbはケタ違いの成功をこう手に入れた』


知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。

是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!

見ていただきありがとうございました!😆


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