- 投稿日:2024/11/04
- 更新日:2026/03/14
教育費が家計の中に占める割合、すごく大きいですよね。
子供のためなら・・・とついつい出し過ぎてしまうなんてことは、お子さんをお持ちの方ならば一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
とくに昨今は中学受験が一般的なものとなり、教育費のインフレも加速しています。
20年以上の教師生活と、自分自身が私立中出身であることを踏まえて、私なりに考えることをお伝えさせてください。
大切なのは本人の性格と学校の様子をしっかり把握すること
子供のタイプは、大きく「公立でも大丈夫な子供」「私立のほうが向いている子供」に分けられます。お子さんがどちら側なのかを見極めるのが大切です。
「公立でも大丈夫な子供」とは、例えば「何も言わなくても進んで課題に取り組む、新しい発見を自分でできる」など主体性に富んでいる子供です。
「私立のほうが向いている子供」は、周りに引っ張られて育つタイプであったり、勉強を苦にせずこつこつ地道に取り組むことを楽しめる子供ですね。
公立は多様性に富んだ集団になります。そういった周りの環境に流されず自分の意思を強く持っている子供は公立でも十分成長できる。そういう子供もたくさん見てきました。
また子供の意向も大切です。親が中学受験を勧めて、無理やり勉強させて親子関係が悪くなるなら本末転倒。一方でそれでも少し強制したほうが伸びるケースもあります。
公立学校でも成長できるように、「公立でも大丈夫な子供」に日頃から育てていくことがベスト!

お金をかければ必ず対価が得られる性質のものではない
お金である程度の教育は買えるけれど、最高のものは買えないのです。なぜならば人によって最高の定義が違うから。
良質な教育とは何か?それは子供の性格や特性によって柔軟に変えていけるものだと思っています。集団授業では基本的に不可能なのです。
仮にその教育ができたとしても、子供がそれ相応に成長するという保証はどこにもありません。結局親の自己満足なのでは?と感じています。
でも親としてやれることをやってあげたいという気持ちはあって当たり前だし、十分理解できます。私自身も小学生を持つ親なので、もちろんもっと伸びて欲しいと思う気持ちがあります。
私立だからといって何も言わずに通っていれば問題ない、というわけではありません。多くお金をかけているから、教育も優れていると思ったら大間違い。
私立でも一部の人気校を除いて、生徒募集のために広告を打っています。立派な内容の宣伝をしていても、実態が伴わないということもたくさんあります。もちろん全ての私立がそうとはいいませんが、宣伝広告でわざわざ自分の学校の弱点をいうことはまずないわけです。私が勤務していた学校では、教員に同意を得ずに「STEAM教育」や「⚪︎⚪︎メソッド」など特徴ある教育をしていると大々的に広告していました。(そういうのも嫌で公立学校に転職してしまいました。)

公立・私立選択のための具体的なアクション
本人のタイプを見極めるのはもちろん大切ですが、それと同じくらい大切なことがあります。
自分が住む学区の公立学校や、なんとなく考えている私立学校の様子です。
公立だろうが私立だろうが、まずは自分の目で実態を把握することが大切です。
学校説明会や授業公開などへの参加など、受験勉強よりもこっちを頑張ってほしい。合格が目的なのではなく、その学校で成長することが目的ですよね?
同時に自分が行く予定である公立中学校の様子も見学しましょう。中学校は定期的に学校公開を行っています。
特に注目して欲しいのは生徒の質。公立でも私立でもここは注目すべきです。授業中の規律はどうか、休み時間中の生徒の過ごし方はどうか…
公立の場合、子供が今過ごしている小学校の様子も見てみるとよいでしょう。基本的にはそのまま公立中学校に進学するわけですから、今置かれている環境がそのまま続く可能性が高いです。
お子さんが今置かれている環境はどうでしょうか?今の環境・友達関係が良好ならば、公立中学校でも良いのでは?
ただし、同じ学年の子の中で数割が私立に進学します。その子達が抜けたあとのこの学年はどうなるんだろう?という視点も持ってください。
エピソード例
ここでいくつか、私が今までに聞いた話を紹介したいと思います。
事例1:私立上位校に入学した結果、勉強についていけなくなった
小学校では成績優秀でも、中学受験で選抜された子供たちが集まる私立に進学したら一気に成績下位になったという話はよく聞きます。
なにより私自身がそうでした。
中学に入ったら成績下位1割に入り、早々に勉強する気を失いました。
高校も内部進学なので、留年しないような最低限の勉強しかしなかったです…
事例2:受験勉強で、勉強しない子供にイライラしてしまう
私立受験を志したものの、家で全然勉強しない。してもテレビをみながらとか、部屋にこもって何をしているかわからないとか…
塾代もバカにならず、「勉強しないんだったら受験なんてやめろ!」と言ってしまい子供と険悪に。
子供とコミュニケーションを取りにくくなり、適当な私立には合格したものの費用対効果があったのかどうか不明…
事例3:新しい私立中学校での環境に慣れにくい、友人関係がうまく構築できず不登校へ
これは公立でもありうることですが、小学校での友達がある程度引き継げるので可能性的には低くなります。
私立は基本的にイチから作っていく必要があります。
また勉強量が増えたり、部活に参加したり余裕がなくなってきます。トドメは満員電車での通学で疲弊し、心も病んでしまうケースがあります。

一方で、本人の性格に沿った校風を選ぶ権利が出てくるのは私立学校のメリットです。
例えば美術系が得意でそのカリキュラムが厚い学校のほうが向いているとか、カトリックなど宗教的な部分で私立を選べるというのはいいですよね。
また受験というふるいにかけられることによって、自分のレベルに合わせた環境になりやすいという点も大きな利点です。
誤解を恐れずにいうと、他人を傷つけたり非行に走る子供は非常に少ないです。受験勉強というハードルは一定の役割を果たしていると思います。
さらに親のレベルも揃います。なんでも学校のせいにするのではなく、子供自身の変容に期待したり、学校と協力して子供たちをよくしていこう・盛り上げていこうという気概のある保護者が多いように感じます。

結論:子供を最後まで信じ抜けるか、親が問われている
「学校に行っていれば安心」と思っている保護者は多いです。とても。
私立に行って、何を得られるのか?そこに数百万の価値があるのか?
後者はやってみないとわからないですが、少なくとも前者は事前によく考えることができるはずです。
大切なのは、その学校で本当に子供が成長しているのか?もしそうでないならば、どのような策を講じるのか?学校に任せっぱなしにしないこと。
親が子供の様子に興味を持ち、正しい方向を示し続けることが一番大切。学校だけの責任にせず、協調しながら子供の成長に関与し続けることを意識すべきです。
そして子供がどのような選択をしようとも、親は大きな心でそれを受け止めること。
口出しをしたくなることもあるでしょう。「なんでそうなるの!?」と言いたくなることもあるでしょう。
でも、
人生は子供自身のものです。
その選択を信じて、伴走し続けること。
それが親に課せられた使命なのかなと思います。
学校なんて所詮ハコですからね。
ぶち破るぐらい成長してもらいましょう!
Perplexity AIによれば、教育費はは私立中の方が200万以上多くかかるとのこと。選択肢を持てるように、リベで学んでいきましょう!