- 投稿日:2024/11/10
- 更新日:2025/10/26
老後の年金を、最適な年齢で受け取りたい!
誰しもが一度くらいは思ったことがあるかと思います。
私は理系ということもあり、計算が得意です。日本人の平均寿命等を考慮し、年金をもらう最適年齢についてシュミレーションしました。
結論ですが、
寿命を85歳とすると、70歳からの年金受給が最もお得になります。ただし92歳以上まで生きられる場合は、75歳まで繰り下げた方がお得となります。
ちなみに私は、70歳から年金を受給する予定です。
詳細について解説していきます。
前提条件
下記の前提条件をもとに、国民年金保険または厚生年金保険に加入している方の年金受給をシュミレーションしました。
・寿命は85歳と仮定。なお85歳に設定した理由は、日本人の平均寿命は約85歳だからです。
・66歳以降、繰り下げ受給(※)の増加率は1カ月ごとに0.7%。※繰り下げ受給とは65歳では年金を受け取らず、66歳以降に年金を受給すること。
・受給時の年齢は65歳、70歳、75歳の3点とする。
年金受給のシュミレーション
国民年金保険または厚生年金保険の加入者が、将来受け取れる年金額をイメージしやすいよう別々に計算しました。
国民年金保険のみに加入していた場合
満額で納税した場合、65歳からの受給額は約78万円です(2021年実績)。65、70、75歳から85歳まで年金を受給した場合、次のようになります。
寿命を85歳とした場合、70歳から年金受給をすると最もお金がもらえます。
厚生年金保険に加入していた場合
22歳から会社員または公務員として働いた場合、65歳からの平均受給額は税引き前で約190万円でした(筆者調べ)。65、70、75歳から85歳まで年金を受給した場合、次のようになります。
国民年金保険の場合と同様、70歳から年金を受給すると、最もお金がもらえると判明しました。
小括
以上の結果から、日本人の平均寿命を考慮すれば、70歳からの受給が最適解と言えそうです。
ただ今は人生100年時代。100歳近くまで生きる方は増えるはずです。
ですので、75歳まで繰り下げた結果「何歳以上生きればお得になるのか」も合わせてシュミレーションしました。
75歳で年金受給する人は、何歳以上生きればお得になるのか
結論、92歳以上です。
詳細な計算式は次のようになります。
国民年金保険のみに加入していた場合
年額78万円もらえると想定すると、92歳で2439万円、受け取れることになります。
厚生年金保険に加入していた場合
年額190万円をもらえると想定すると、92歳で5943万円、受け取れることになります。
小括
以上の計算から、92歳以上まで生きることで、年金を最大化できます。
人生100年時代、92歳以上生きることは決して不可能ではありません。100歳以上生きることを目標にしている方は、75歳まで繰り下げても良いかなと思います。
さいたは、何歳で年金を受給する予定なのか
結論、70歳です。
この理由は、65歳から年金受給は早い気がするし、かと言って75歳まで繰り下げる必要はないかなと考えているためです。(75歳まで年金受給は待てないです。。。)
あと個人的な話、70歳からの受給は、精神的には付き合いやすいかなと。
年金受給の絶対的な正解はないので、ご自身の価値観に照らし合わせて、今回のシュミレーションをご活用ください。
以上、老後戦略の参考にして頂けると幸いです。