- 投稿日:2024/11/20
- 更新日:2024/11/21

バラシクロビルによる脳症について
バラシクロビルは、帯状疱疹や単純ヘルペスの治療や予防に広く使用されている抗ウイルス薬です。ウイルスの増殖を抑制する作用を持ちます。しかし、稀に脳への影響が報告されており、「バラシクロビルによる脳症」はその一例です。本記事では原因や症状、予防策について詳しく解説します。
バラシクロビルとは?
バラシクロビル(先発品名バルトレックス)は、ヘルペスウイルス感染症(単純ヘルペス、帯状疱疹など)に対して有効な薬剤で、患者さんの症状を軽減し、感染拡大を防ぐ目的で用いられます。しかし腎機能が低下している患者さんや高齢者では、薬剤が十分に排泄されず体内に蓄積し血中濃度が上昇することで脳へ移行し、めまいやふらつき、見当識障害(日付や場所がわからなくなる)などの副作用が現れるリスクが高まります。
原因
1,腎機能低下
腎不全や慢性腎疾患の患者では、バラシクロビルの排泄が遅れ、血中濃度が高くなることがあります。

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