- 投稿日:2024/11/24
- 更新日:2025/10/08

先日、『オンライン診療に伴う緊急避妊薬の調剤に関する研修会』を受講し、皆様もしくは周囲の方のいざという時のためなると思いましたのでシェアしたいと思います。
※いずれも2024年11月現在の内容になりますのでご注意ください。
※緊急避妊薬は慣用的に、アフターピル、モーニングアフターピル、EC(Emergency Contraception)、エマージェンシーピル、ノルレボ(商品名)、プランBと言われています(今回は緊急避妊薬で統一していきます)。
緊急避妊薬の有効性
https://www.sankei.com/article/20240926-EBRLD6EJV5OBPGCXNZQS6T33OU/photo/HTIW27D2MBNBXDHH2DA6GJYCPM/より引用
そもそもどれくらい効果があるのか疑問に思う方も多いと思います。
結論、妊娠阻止率{(妊娠予定数−実際の妊娠例数)/妊娠予定数×100}は100%ではないものの、80〜90%はあります。
「避妊せずに行われた性交」または「避妊したものの避妊手段が適切かつ十分でなかった性交」(以下UPSI)の後、緊急避妊薬の用法をきちんと守って72時間以内に服用すれば、100%ではないものの高率で避妊することが可能です。
緊急避妊薬の入手の流れ
ざっくり言うと、
対面orオンラインで診療を受ける→院内で薬をもらうor処方箋をもらい薬局で薬をもらう
という流れになります。
①対面orオンラインで診療を受ける
対面診療希望の場合『緊急避妊にかかる対面診療が可能な産婦人科医療機関等の一覧』で希望医療機関を検索します。
上記の厚生労働省ホームページでは、都道府県別に産婦人科を調べることができるのみならず、住所、電話番号、対応可能時間や常時緊急避妊薬を在庫してるか等、医療機関を選択する際の参考になる情報がまとまっています。
オンライン診療希望の場合『緊急避妊に係るオンライン診療について 緊急避妊に関する研修を修了した医師の一覧』で希望医療機関を検索します。
こちらに関しては、都道府県、医師名、医療機関名の情報のみ記載があります。
②院内で薬をもらうor処方箋をもらい薬局で薬をもらう
診察を受けた後は薬を受け取ります。
対面診療の場合、ほとんどの医療機関が常時緊急避妊薬を在庫してるため、その場で薬をもらえることになります。在庫してない場合、下記の方法でご自身で薬局を探すことになります。
オンライン診療の場合、『オンライン診療に係る緊急避妊薬の調剤が対応可能な薬局及び薬剤師の一覧』で希望の薬局を検索します。
上記の厚生労働省ホームページでは、緊急避妊薬の調剤が可能な薬局を都道府県別に調べることができるのみならず、住所、電話番号、対応可能時間等、薬局を選択する際の参考になる情報がまとまっています。
緊急避妊薬交付における注意点
①受診した女性本人が薬局へ行き、本人確認し、その場で服用する
本人以外が来局したり、その場で服用しない場合、緊急避妊薬の不正利用に繋がる恐れがあるため、『オンライン診療の適切な実施に関する指針』に記載されています。
そのため、本人確認のために保険証、マイナンバーカードや運転免許証を持参しましょう。
②研修を受けた薬剤師による調剤を受ける
『オンライン診療の適切な実施に関する指針』に記載されているからです。
そのため、事前に研修を終了した薬剤師が出勤しているか確認しましょう。
③保険外薬のため費用が高額である
緊急避妊薬は保険適用外のため、薬局が金額を設定できます(インフルエンザ予防接種をイメージするとわかりやすいかと思います)。
調べた限り、6000〜15000円が相場のようです。
所持金が不足してる可能性もあるため、クレジット払い等の現金払い以外の決済が可能か事前に確認しましょう。
④3週間後に必ず産婦人科を対面受診する
緊急避妊薬による妊娠阻止率は100%ではなく、妊娠阻止できたかはすぐにはわかりません。
また、性感染症の可能性もあるため、約3週間後に産婦人科を対面受診する必要があります。
まとめ
私自身、今まで対応したことがないため、臨場感をもってお伝えすることが難しいですが、緊急避妊薬の入手の流れを、可能な限りシンプルにまとめてみました。
厚生労働省ホームページへのリンクも付いているため、医療機関や薬局の検索がスムーズにできます。
活用するときは来てほしくはないですが、いざという時に来ていただければと思います。
関連し緊急避妊薬の特徴や飲む際の注意点もノウハウ図書館に投稿してますので合わせて御覧ください。
【いざという時に知っておきたい】緊急避妊薬のあれこれ