- 投稿日:2024/11/22

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要約
ニュースで時折話題にあがるエムポックスについて、症状や感染経路、予防策について薬剤師の目線で解説します。
エムポックスは、エムポックスウイルスによる感染症であり、1970年にアフリカで初めて報告されました。近年では世界的に患者数が増加しており、2022年以降、日本国内でも渡航者を中心にちらほらと報告されています。本記事では、エムポックスの感染経路や症状、予防策について詳しく解説します。
感染経路
エムポックスは動物から人へ、また人から人へ感染することが確認されています。その感染経路は以下の通りです。
1.動物から人への感染
エムポックスウイルスは主にアフリカに生息する動物(リス、サル、ネズミなど)によって媒介されます。感染した動物を生食したり、噛まれるまたはその体液や血液へ触れた手で目や鼻といった粘膜に触れると感染の引き金となります。新型コロナウイルスとは異なり、空気感染の可能性は現状低いとされています。
2.人から人への感染
人から人への感染は、以下のような状況で発生します。
•感染者の皮膚や体液、血液に直接触れる。

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