- 投稿日:2025/11/04
脳と心を酷使する時代に生きる私たち
街中でも、職場でも家庭でも、「お疲れさまです」という言葉があいさつ代わりになっている現代。ふと立ち止まって考えてみると、私たちは一体、何にどのように疲れているのでしょうか。
スマートフォンやパソコン、SNS、ニュース、広告、人間関係の空気読み──私たちは、朝目覚めた瞬間から、目に見えない膨大な情報を受け取りながら感情の微調整を繰り返しつつ生活しています。一説によれば、現代人が1日に処理している情報量は、江戸時代の人の約1年分にも相当するとも、、、。歴史上かつてないほど“脳と心を酷使する時代”を生きている私たち。これで、疲れない方がおかしいのかもしれません。今回は心の疲れについてのお話です。
心の疲れとは?
心の疲れは、「絶え間ない思考と感情の処理」で生じます。たとえば「こう言ったらどう思われるだろう」「もしこうなったらどうしよう」、こうした“未来”や“他人”や“自分の内面”を同時に扱えるのは、人間だけの特殊な力でもあります。ライオンは「自己肯定感が低くて狩りに集中できません」とは言いませんし、ナマケモノは「効率悪いんじゃない?」とツッコまれても動じません。人間だけが「色々考えすぎてしまう」病を抱えています。過去と未来や他人の期待などに意識が飛び回ってしまい“今ここ”に集中できない。これは、人間が“賢すぎる”副作用とも言えるかもしれません。
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