- 投稿日:2024/11/27
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はベン・ホロウィッツ著『HARD THINGS―答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』2015年発行をつまみ食いします。
まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:ベン・ホロウィッツ出典:Wikipedia
シリコンバレー拠点のベンチャーキャピタル、アンドリーセン・ホロウィッツの共同創業者兼ゼネラルパートナー。次世代の最先端テクノロジー企業を生み出す起業家に投資している。
投資先には、エア・ビー・アンド・ビー、ギットハブ、フェイスブック、ピンタレスト、ツイッターなどがある。
それ以前はネットスケープなどを経て、オプスウェア(元ラウドクラウド)の共同創業者兼CEOとして、2007年に同社を16億ドル超でヒューレット・パッカードに売却した。
ホロウィッツは、コンピュータサイエンス専攻の学生、ソフトウェアエンジニア、共同創業者、CEO、投資家という経歴から得た体験と洞察をブログに書き、1000万人近い人々に読まれている。
参考
https://www.mpower-partners.com/blog-jp/ben-horowitz-how-do-you-face-your-difficulties/
補足
ヒューレット・パッカード(HP)は、アメリカを本社とするコンピューターやプリンター、周辺機器などのメーカー。
エイチピーの略称で呼ぶ人も。使用されている方もいるのでは?
1984 年に世界初の汎用インクジェットプリンターを世に送り出している。
参考:https://www.hp.com/jp-ja/home.html
著者のベンは起業した会社を8年間かけて育て上げ、HP(ヒューレット・パッカード)社に16億ドルで売却した。
その後はベンチャーキャピタルを経営し、次世代起業家に投資。
シリコンバレーで最も尊敬され、経験もある起業家の一人として知られている。
順風満帆の経歴だが、彼自身、「起業の恐怖」を体験し続けてきたという。
私はこの本で難しい問題への対処法やマニュアルを提供するつもりはない。
ベン・ホロウィッツ著『HARD THINGS―答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』
「成功の秘訣はないが、私が体験した困難(hard things)なら語れる。この教訓を紹介したい」
というのが、この本書である。
ありがたく、つまみ食いさせてもらおう。
ここでは、心構えと正しい解雇の仕方を紹介する。
正しい解雇の仕方を教えてくれる本は中々ない。🤔
大いに参考になるだろう。
起業家のリアル
HP社と事業売却を合意するまで
彼が創業したときはシリコンバレーの投資ブーム。
巨額資金で優秀なエンジニアを多数採用し、顧客獲得と新規契約も続き、軌道に乗っていた。😎
…がその矢先にドットコムバブルが崩壊。😱
補足:ドットコムバブル
1990年代末期にアメリカを中心に発生したインターネット関連企業の株価の急騰現象。
ウェブサイトのドメインで用いられる「.com」に由来している。インターネットバブルとも。
多くの企業が利益の裏付けがなく、事業展開に失敗して破綻したり、不正会計が発覚したりして、相場は崩壊した。
手持ち資金が急速に減る恐怖。😱
売上はさらに下落し、断腸の思いで社員15%を解雇した。😭
その後も、資金繰りを乗り越えてきたが、9・11、超大口顧客から契約解除通告。強力な競合が登場し、顧客を次々と奪われる。など。
多くのピンチがやってきた。😱😱😱
⇒ 起業はジェットコースターのような恐怖体験の連続。
参考:タルムード ②7匹の太った牛と7匹の痩せた牛
悪い時は必ずやってくる…。🐃
それでも何とか、ビジネスは軌道に乗り始め、買収の打診が多数来るようになった。😎
株式上場での資金調達。本業を他社へ売却して現金を確保。製品開発チームが不眠不休で製品を大幅に機能強化したりと文字通り"何とか"した。
参考:タルムード キツネと葡萄(ぶどう)畑 🦊🍇
⑨人生は2択じゃない あらゆる手を尽くせ。
また、CEOの心構えを6つ挙げている。
創業者がCEOとして能力を開花させるには通常、数年はかかるものだ。
ベン・ホロウィッツ著『HARD THINGS―答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』
❶権威を持て。
❷正しい動機からフィードバックを与えよ。
❸個人攻撃をしない。
❹部下を同僚の前で笑いものにしてはならない。
❺フィードバックはひとつ覚えの型ではいけない。
❻単刀直入であれ。
特に、フィードバックは部下や幹部との対話であり、自身の独白ではないことを強調している。
つらくても心が折れない3つの方法
苦闘の真っただ中にいるときは、簡単なことはなにもなく、すべてが間違っているように感じる。奈落の底に落ちたら、二度とはい上がれない。しかし私の体験では、予想外の幸運と助けによって、抜け出せた。
苦闘に悩む人たちが強さを身に着け、平和を見つけられますように。
ベン・ホロウィッツ著『HARD THINGS―答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』
ベンはこの経験をもとに、心が折れずに乗り切るためのヒントを書いている。
❶ 一人で背負い込まない
トップは「苦しい状況を口に出すと、仲間を苦しめる」と考えて一人で抱え込みがちだが、本当は逆だ。
仲間は喜んで重荷を背負ってくれるものだ。
❷ どんなに最悪な状況に見えても必ず打つ手はある
絶体絶命でもギブアップせずに粘り強く戦い続ければ、状況が変わって運をつかめるかもしれない。
良い手がない時こそ最善の手を打ち、単純なゲームではないからこそ、長く戦っていれば運が向いてくるかもしれない。
今日と明日はまったく違う。今日は解決不可能でも、明日は解決できるかもしれない。とベンは語る。
❸ 被害者意識をもたない
つい他人のせいにしがちだが、問題のほとんどは自分の責任だ。
誰にでも過失はある。責任転嫁せず、過度な罪悪感をもたず、主体的に解決しよう。
「原因自分論」に通じるところですね🤔
⇒ 困難を正面から受け止め、冷静に行動する力が試される。
正しく従業員を解雇する6つの方法
本当に難しいのは、大きく大胆な目標を設定することではない。本当に難しいのは、大きな目標を達成しそこなったときに社員をレイオフ(解雇)することだ。
ベン・ホロウィッツ著『HARD THINGS―答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』
❶ 自分の頭をしっかりさせる
虎の子の社員を解雇するのは、トップ自身にとっても辛い。
まずは自分自身の心の乱れを鎮めて、冷静になること。
❷ 実行を先送りしない
解雇すると決めたら実行までの時間は短いほうがいい。
情報が漏れれば、社内に疑心暗鬼が広がり、リカバリーが難しくなる。
その前に実行すべきだ。
❸ 解雇の理由を自分の中で明確にする
解雇する理由はシンプル。業績が悪いから。
CEOの責任だ。
まず自分の失敗を認め、それをありのまま伝えて信頼を取り戻すべきだ。
❹ 管理職を訓練する
CEOの指示で、自分で部下に解雇を伝えるのはマネジャーだ。
マネジャーから解雇を言い渡された人はその日のことを細部にわたって必ず覚えている。
部下に説明できるように明確にマネジャーをガイドすることが大切だ。
❺ CEOが解雇の経緯を全社員に説明する
残る社員も「明日は我が身」と考え、解雇される人たちの扱いを注視している。
これは会社に残る人たちへのメッセージでもある。
❻ みんなの前にいる
オフィスにいてみんなと話すこと。
荷物運びを手伝い、彼らの努力に感謝を伝えるべきだ。
「解雇は伝えた。疲れた。飲みに行こう」なんてものはご法度である。
⇒ やめさせることは自分の責任であり、誠心誠意をつくせ。
知識として、やめさせる側のマインドは知っておきましょう。🤔
ちなみに幹部を解雇する方法も載っているのは興味深い。
幹部の解雇自体は、ほかの解雇よりも難しくない。幹部になるような人間は、プロ意識が強いので取り乱したりすることはない。しかし、幹部を「正しく」辞めさせる方法は、もう少し複雑で、かつ極めて重要である。正しい教訓を学ばないと、同じことを繰り返すはめになる。
ベン・ホロウィッツ著『HARD THINGS―答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』
さらにいうなら、親友を降格させる内容もある。
感情や激しい議論を覚悟させるものになっている。
まとめ
最後にベンはこの言葉を贈っている。
「幸多かれ、夢の実現あれ」
⇒ すべては夢の実現のため。
起業家が苦闘を愛せるのは、実現したい夢があるからだ。
明日に種を蒔け。夕べにも手を休めてはならない。
それとこれ、どちらの種の芽が出るのか、
あるいは双方等しく種の芽が出るのか、お前にはわからないのだから。
(コーヘスト書第11章6節)
困難なことの中でも最も困難なことには、一般に適用できるマニュアルなんてないのだ。
ベン・ホロウィッツ著『HARD THINGS―答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆