- 投稿日:2025/09/13
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はジェイエル・コリンズ著『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』2020年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:ジェイエル・コリンズ
ファイナンシャル・ブロガー(ブログ「jlcollinsnh.com」主催)。1975年から投資を行っている個人投資家。2011年、娘宛てに「お金と投資」についての手紙をしたためる。その内容をブログに発表すると、世界中から注目されるようになる。
そのシンプルさと実践性から、世界中の金融独立・早期退職(FIRE)コミュニティにおいて「教典」のような存在となっているのが特徴だ。
本書は、投資の専門知識がない人々にも金融の力を理解させ、経済的自立への道を切り開くきっかけを提供している。
✅ 自由を得るには「お金の奴隷」から脱すること。
✅ シンプルで低コストな投資が最強。
✅ 「F-You Money」が人生の選択肢を広げる。
「F-You Money」とは、経済的な余裕によって、自分の意思で仕事やキャリアを選択できる状態を指す言葉。
直訳すると「クソッ、辞めてやる!」と言えるだけの経済的な不安がないこと。
または、FIRO(Financial Independence, Retire Optional)経済的自立、選択的リタイアやExit Option(イグジットオプション)なんて言い方も。
十分な資産を築き、仕事を辞めたくなったらいつでも辞められる状態という夢のような状態にいろんな言葉をつけては、あこがれているのだ。
「投資は難しそう」
「何を買えばいいかわからない」
そんな悩みを抱えているあなたへ。
娘への手紙として生まれたこの本は、投資初心者が「自由に生きる力」を得るための最短ルートを教えてくれる。
「収入よりも少なく使い、余剰を投資し、借金を避ける」
複雑な金融知識を必要としない、シンプルで強力な戦略がここにある。
リベシティの場合は「もう知っている」「聞いたことがある」という内容が多いだろうが、それはそれだ。
私自身、いくつかの「ゆっくりとしっかりお金持ちになるための本」を読んできて、投資の大きな原理原則は同じで、提示される事例やデータ、エピソードが小さく異なるぐらいである。
だからといって読まない理由にはならない。
あなたがこれまでに経験してきたことは、世界で起こった出来事の0.00000001%にしか相当しない。 しかし、それはあなたの考えの8割を構成している
モーガン・ハウセル 著『サイコロジー・オブ・マネー』
何より、インデックス投資だけでは物足りないといった感情はいつか必ず出てくる。
バリュー投資や高配当株式投資やREIT投資といった文言が気になることもあるだろう。
しかし、学長だけでなく、いくつものお金に関する人物を頭の中に入れておけば、選択肢を冷静に見つめることができる。
いついかなる時も、自分の感情を制御できるものが平坦な道を踏み外すことなく歩んでいけるのだ。
『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』
・収入の範囲で消費する。借金はしない。
・お金に無責任な人と付き合わないこと。
・お金で買えるものよりも貴重なのは自由であること。
・健全な投資は複雑ではない。
・収入の一部を貯めよう。
・収入の多くを貯蓄に回す利点は、投資を増やすだけでなく、控えめに暮らす方法も身につくことにある。
・メディアの人々の中には将来を予想できるという人もいるが、先のことは誰にもわからない。みんな妄想に駆られているだけ。無視しよう。
ジェイエル・コリンズ著『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』から抜粋
いくつか抜粋したガイドラインを列挙してみた。
シンプルであることは決めたルールを守りやすいものである。
自由は投資と高貯蓄率で手に入る
⇒ お金は目的ではなく、自由を得る手段。
⇒ 高貯蓄率が人生を変える
⇒ 少ない生活費が「早期自立」を可能にする。
収入の半分を投資に回すと、資産が貯まるだけでなく、必要な生活費も小さくなる。
これはFIRE達成を一気に早める。
高貯蓄率は会社で言うところの高純利益の優良企業といえる。
良い企業は適切な範囲で余剰金を配当や自社株買いに当てることができる。
投資したお金で生まれた余剰金だけで楽しめれば、安心して豊かな浪費ができる。
そのためには、複数の収入源を持つことだ。
手っ取り早く収入源を増やすという意味でも、投資は活用すべきである。
しかし、毎月配当や成果が安定しているわけではないので、サブで活かすのが良い。
「お金があれば、嫌なことをしなくて済む。私はほとんど何もしたくないので、お金があると重宝するよ。」
ジェイエル・コリンズ著『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』
自由とは、自分の意志で「ノー」と言える人生のこと。
お金がないと、やりたくない仕事から抜け出せず、選択肢も狭まる。
本書では、「会社に縛られないお金」をまずは用意して、仕事をいつ辞めるか決められる自由とやりたいことを辞めさせられても不安になることのない自由を手に入れようと語る。
具体的な金額は人によって変わるが、2年程度はお金を貯めることが必要だ。
ざっくり「生活防衛資金」というなら、月に支払う支出×6か月分程度あれば良いとされている。
必ずしも莫大な富を必要とするわけではなく、本人が許容できる資金量で、嫌な仕事や人間関係に我慢する必要がなくなるのだ。
◆ビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO』
キリギリスはもう少し節約すべきだし、アリはもう少し今を楽しむべきなのだ。
ビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO』
◆モーガン・ハウセル 著『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』
「いくら金融の知識を身につけても、知っているだけでは人間は同じように失敗してしまう」
モーガン・ハウセル 著『サイコロジー・オブ・マネー』
借金は“自由”を奪う足かせ
借入金があると、収入の大きな部分が利息の支払いに使われます。
つまり、収入の一部が使えなくなるのです。
ジェイエル・コリンズ著『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』
⇒ 借金は「お金の奴隷」状態を生む。
⇒ 「借入金は、負ってはいけない重荷」
特に家は資産ではなく「高級消費」と捉えよう。
⇒ 資産形成の初期段階では買うべきでない。
借金があると、将来の収入は縛られ、リスクを取る自由すら奪われる。
住宅ローンも含め、借金はできる限り避けるべき。
家は流動性が低く、維持コストが高いため、投資対象としては不利。
最初は「贅沢品」として慎重に判断するべきだ。
もちろん、20年単位でのライフプランや必要であると判断できれば、問題ない。
しかし、人生のお金において大きく影響するのは疑いようのない事実である。
借金は将来の収入を拘束し、投資に回せる資金を減少させるため、経済的自立への道を阻害する最大の要因。
つまり、良い借金はないと思ったほうが良い。
金融や借金できることは社会にとって必要な仕組みだが、個人が扱うものではない。
抜け目なく借入金を扱える人間はそう多くはない。
◆磯崎哲也 著「起業のファイナンス 増補改訂版」
資金調達(ファイナンス)は「銀行からの借入」か「株式による出資」に分かれる。
借金をすることは、時間の前借りが、資産を増やすために行われる。
「銀行から100ドル借りているなら、それは当人の問題だ。1億ドル借りているなら、それは銀行の問題だ。」
多額の貸付が回収不能になれば銀行も共倒れになるため、大企業が苦境に陥るとかえって銀行の方が支援に必死になる。
「信用」で貸した金額によってパワーバランスが変わるのが面白い。
◆橘玲著『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ』
家計のバランスシートをつくって自分の資産と負債を管理しなさい。
参考:橘玲著『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ』
インデックス投資こそ最強の武器
①今の自分は、投資のどの段階にいるのか。資産を積み上げる時期なのか、資産を維持保全する時期なのか、それともその2つのミックスなのか。
②どこまでのリスクを受け入れられるか。
③投資スパンは長期か、短期か。
ジェイエル・コリンズ著『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』
⇒ 市場の“全体”を買い、長期で持ち続けよ。
個別株やアクティブ運用よりも、低コストのインデックスファンドに資金を集中させる。
アクティブ運用型株式投資信託は、それを運営する会社にとっては非常に儲かるビジネスだ。
投資家にとっては、そうではない。
市場は常に上昇してきたという歴史が、その戦略の信頼性を裏付ける。
暴落は怖くない、むしろチャンス
リスクのない投資はありません。
投資を始めたら、リスクは生活の一部になります。
回避することはできず、せいぜいできるのは、どんなリスクかを選べる程度です。
ジェイエル・コリンズ著『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』
⇒ 感情をコントロールし、追加投資せよ。
⇒ 成功する投資に必要なのは「感情管理」
⇒ 市場を出し抜くより、冷静さを持て。
市場の暴落は必ずやってくる。
恐怖に支配されず、冷静に買い増せる者が成功する。
重要なのは“嵐の中でも舵を取る強さ”。
暴落で狼狽売り、上昇で買いに走る。
それは感情に支配された投資家の典型的な失敗パターン。
ルールを守ることが最重要である。
「安全を得るために自由を放棄する者は、そのどちらも得られない。」
ジェイエル・コリンズ著『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』
4%ルールは引退後の生命線
いつかは貯めたお金を使わないといけない。
大金を次世代に相続しても良いが、育てた果実は食べるからこそ味わいがある。
穏やかに引退した後の資産取り崩しの目安が「4%ルール」である。
アメリカのトリニティ大学の研究グループが発表したもので、資産運用額の4%未満を毎年取り崩せば、30年以上資産が尽きる可能性は低いという考え方。
4%という数字は、アメリカ株式市場の過去の平均成長率(7%程度)から物価上昇率(3%程度)を差し引いた基準から来ている。
仮に1000万の資産がある場合、4%は年40万ということになる。
4%は1つの目安にすぎません。よく考えて柔軟に対応できることが引退生活に安定をもたらします。
ジェイエル・コリンズ著『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』
⇒ 年間資産の4%以内で生活せよ。
このルールを守れば、元本を減らさずに暮らしていける。
より安全を期すなら、3%以下が推奨される。
もちろん、4%ルールはあくまで過去のデータに基づいた目安であり、将来を保証するものではない。
この部分はリベ大の考え方で十分である。
〈学長マガジン〉インデックスファンドの出口戦略 取り崩しシミュレーションスプレッドシート配布
【FIREの悩み】米国株ではなく「全世界株で4%取崩し」は成立するのか解説
必要な金額は本人次第だ。金融資産が暴落する時期もある。
もし、足りない分は稼ぐというのも選択肢の1つである。
まとめ
✅ 自由を得るには「お金の奴隷」から脱すること。
✅ シンプルで低コストな投資が最強。
✅ 「F-You Money」が人生の選択肢を広げる。
「知恵は経験を通して得られる。経験はしばしば知恵の欠如が生む結果である。」
ジェイエル・コリンズ著『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』
⇒ 「シンプルな習慣が自由をもたらす」
仕組みが複雑であるほど、不正や問題の原因となる。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆