- 投稿日:2024/11/28
- 更新日:2025/10/04

はじめに
皆さんはご両親が高額な買い物をする時、普段どのようなサポートをしていますか?
「いつの間にか必要以上に高価な家電を買っていた」「店員に勧められるまま即決してしまった」――そんな経験はありませんか?
リベシティでは、皆さんもご存知の通り、高額な家具家電を購入する際は、購買支援サイト「価格ドットコム」の活用が推奨されています。
商品の価格比較が簡単にでき、信頼できるショップからリーズナブルな価格で購入できる便利なサイトです。
しかし、ネットやPC操作に不慣れな親世代にとって、ネット購入はハードルが高く、実店舗で購入するケースがほとんどではないでしょうか。
では、そんな親世代が高額な家具家電を購入する時、諸所の理由で我々子ども世代が買い物をサポートできない場合は、どのように対処しリスクから両親を守ればよいでしょうか。
私自身、先日両親がエアコンを買い替えた際に、改めて「守る力」の大切さを実感しました。今回は、そのエピソードをもとに、特に高齢の親世代が
安心して買い物を楽しむために必要な「守る力」と、子ども世代ができるサポートについて考えてみました。
実家での出来事
私の自宅から実家までは車で約1時間の距離、月に1〜2回の頻度で実家に帰省しています。
そんな先日実家を訪れた際、母からリビングのエアコンを買い替えたと聞かされました。
しかし新しく設置されていたのは、明らかにオーバースペックで高額な某メーカーのエアコン・・・
昨今、どの電化製品もひと昔前に比べると高額ですが、このエアコンの価格には驚きました。母に聞くと、近所の家電量販店に父と出向き、販売員に勧められるがままそのエアコンを購入したとのことでした。
問題の背景
では、なぜこのようなオーバースペックな商品を買うことになってしまったのでしょうか。
両親共に80代、携帯は限られた操作しかできず、PCは全く使えません。そのため前述のようなネット購入が難しいのは明らかです。
しかし、それ以外にも今回の不用意な出費には他にもいくつかの要因があると感じました。
①性善説の思考
私の両親は、昔から物事を常に性善説で考える傾向があります。
「この情報は正しいか」「これは自分の必要としているものか」など、疑問を持たず、目の前に出された情報や商品をそのまま受け入れてしまいます。
今回も販売員を「家電の専門家」として信頼し、勧められた製品が自分にとって最適な商品だと購入してしまいました。
②即決で高額商品を購入
高額な買い物にもかかわらず、事前にリサーチをせず、勧められるままその場で即決。これでは冷静な判断はできません。
販売員からの説明を聞き、「それでいいか」とその場の流れで購入を決めてしまったことも要因かと思いました。
③両親へのサポート不足
私を含む兄弟3人は、それぞれ日々の仕事や生活で忙しく、両親の日常生活のサポートまで十分手が回っていないのが現状です。
そもそもの話、今回のような慣れない高額な買い物には、もっと事前の相談や関わりといったサポートが必要だったと痛感しました。
親世代を守る!今後の対策
今回の出来事を踏まえ、次回両親が何か大きな買い物をする時には、以下の対策が必要だと考えました。※あくまで親世代と離れて暮らす方、時間的な制約がある方など、買い物のサポートができないケースを想定しています。
①販売員の言葉を鵜呑みにしない
かく言う私も、実は昔リベシティ入会前にエアコン購入をした時、必要以上に大きなスペックの商品を勧められた経験がありました。購入しようとしたエアコンなら設置できない可能性がある、とまで言われました(実際には問題なく設置業者の方に取り付けいただきました。)
親世代には「販売員が勧める商品が必ずしも最適解とは限らない」ことを伝える必要があります。
②持ち帰ってじっくり検討する
家具家電を購入する際、値段が高額だけにその場で即決するのはかなり危険です。「在庫残りわずか」「本日限り」といった文言に惑わされないよう、特に注意が必要です。
パンフレットを持ち帰り、一旦家で冷静に検討する時間を持つだけでも、判断ミスを防ぎやすくなります。
③日頃からのコミュニケーション
日頃から定期的に連絡を取り、相談しやすい関係性を築いておくことも大切です。また、大きな買い物をする際には事前に相談してもらえるよう「次に何か買う時は相談してね」と声を掛けておけば、無駄な出費を防ぐきっかけになります。
また、スマホやPCを使えるご両親であれば、リサーチ方法を教えてあげるだけで、親世代の選択肢が広がります。
今回のような思わぬ出費を防ぐためにも、日頃からコミュニケーションを取り、困りごとを事前に把握し、声かけをしていくことの大切さを改めて実感しました。
おわりに
親世代が安心して買い物をするためには、私たち子ども世代のサポートが欠かせません。特に、高齢になるにつれてITツールの活用が難しくなり、判断力も年齢とともに低下していくことは避けられません。
今回は、オーバースペックで高額ではあるものの、まだ使用できる家電製品の購入にとどまっただけ幸いでした。これがもし高額なぼったくり投資商品や不要な契約だったとしたら・・・その影響は計りしれません。
だからこそ、この機会に親世代の「守る力」について考えてみてはいかがでしょうか。次回ご両親とお話される時には、何か困りごとがないか、大きな買い物の予定があるかなど、ひと言声をかけてみてください!
この記事が親子間のコミュニケーションを見直し、親世代の大切な資産を守るための一助になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!