• 投稿日:2024/11/27
  • 更新日:2025/10/01
『クラウド誕生 セールスフォース・ドットコム物語』:セールスフォース成功の秘密

『クラウド誕生 セールスフォース・ドットコム物語』:セールスフォース成功の秘密

シロマサル@本の要約:ほぼ土曜日週1投稿

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要約
マーク・ベニオフとカーリー・アドラー著『クラウド誕生 セールスフォース・ドットコム物語』では、クラウドサービスを用いた起業の成功秘話が明かされる。革新的なビジネスモデルや無料トライアルの戦略、社会貢献への取り組みを通じ、セールスフォースが業界を変えた理由を学ぶことができる。

初めまして!シロマサルです。

知ることで、人生はもっと楽しくなる!

今回はマーク・ベニオフ、カーリー・アドラー著『クラウド誕生 セールスフォース・ドットコム物語』2010年発行をつまみ食いします。

実は入手困難な書籍。

図書館に蔵書されていればラッキーなレベルです。
中古本も高価なので、難しいところです…。

技術的なことよりも思い切り経営学、特に起業向けの本。


著者:マーク・ベニオフMarc_Benioff_2015.jpg出典:Wikipedia

1999年に設立されたセールスフォース・ドットコム社(NYSE:CRM)の創業者であり、会長兼CEO。ベニオフ氏の指揮のもと、同社は画期的なアイデアから、エンタープライズ・クラウドコンピューティングのリーディングカンパニーにまで成長している。また、その革新的なアプローチが認められ、同社は『ウォールストリート・ジャーナル』紙の「テクノロジー・イノベーション賞」を獲得。VNUの「IT業界のもっとも偉大なCEO10人」に選ばれ、SDForumの「ビジョナリー賞」に輝くなど、その先駆性と革新性が広く認められている


著者:カーリー・アドラーqg3t08ll664kf13d1e38ja03au.jpg出典:Amazonのプロフィールから

『ビジネスウィーク』『ファストカンパニー』『フォーチュン』『タイム』『ワイヤード』など、数々のビジネス誌に寄稿するジャーナリストで、数々の賞にも輝いている。


補足

images.pngセールスフォース(英: Salesforce, Inc.)は、米国カリフォルニア州に本社を置く、顧客関係管理 (CRM) ソリューションを中心としたクラウドコンピューティング・サービスの提供企業。

旧社名はセールスフォース・ドットコム


顧客関係管理 (CRM) :売上の拡大と収益性の向上を目指す経営戦略。

代表的なのは、氏名、住所、メールアドレス、電話番号、家族構成、過去の問い合わせ履歴、商談の履歴といった情報を管理して顧客対応や分析に役立てる。

企業からメールがやってくるのも管理されているから広告がやってくる。

たまに出る顧客の情報流出や紛失のニュースにも関わっている。

なんと、エクセルで自作する人もいる。

セールスフォースは2019年時点で国内シェアトップである。

参考 外部サイトのブログなので、あくまで参考程度に。
https://www.sunbridge.com/blog/column/crm_share_by_services/


セールスフォース成功の秘密

1. クラウドサービスの革新性

従来の課題を打破する。

当時の企業用ソフトウェアはインストールに半年から1年半もかかり、ハードウェアやネットワークにも多大の投資が必要だった。


⇒ SaaSによるサービス提供で、手軽かつ低コストなソリューションを実現したい。


SaaSの概念とは?

「Software as a Service」とは、インターネット経由でソフトウェアを利用する仕組み。

ユーザーは少額の使用量を毎月支払うだけで、インターネットに接続さえすれば、世界中のどこでも、どのパソコンを使っても、いつでも最新のソフトウェアを利用できるというサービスを考えていた。


1999年3月、ベニオフは3人の仲間とともに小さな賃貸マンションでセールスフォース・ドットコムを設立。

結果、現在の「クラウドコンピューティング」でユーザーの負担を減らした。


「インターネットベースのソフトウェアが、いずれ従来のオフライン・ソフトウェアを凌駕する」

『クラウド誕生 セールスフォース・ドットコム物語』


⇒ 世界中どこでも、最新ソフトウェアを利用できる環境を構築した。

⇒ 簡便性とコスト削減を両立し、現代では必須のサービスとなった。


2. 起業成功の鍵:無料トライアル

初めてのサービス提供の壁

新しい製品は、消費者の不安を伴う。

特に「業界初」のクラウドサービスは、多くの懐疑的な声に直面した。


そこでベニオフは、業界初の「無料トライアル」を導入。

5人のユーザーに一年間、無料でサービスを利用してもらうことに。


⇒ 無料トライアルを導入し、ユーザーの不安を解消。


同時に、ベニオフはまずは使ってもらい、ユーザーから貴重な意見をもらって製品の改善に努めることは大きな成功につながると考えた。

無料トライアルで得たフィードバックを元に、製品の改良を繰り返す。


⇒ 利用者はサービスの品質を確認し、納得して有料版に移行した。


無料戦略がもたらす効果

最初の成功は、無料ユーザーが製品の価値を理解し、口コミで広げたことによるものだった。


⇒ 正しい戦略を採用すれば、成長の扉は開かれる。


参考 リベシティ用サムネ (5).pngジェフ・ベゾスがメモしたと言われる企業の成長ループ図のように、成長には低コストでお客に使用してもらい、満足度が上がれば、自然と利用者が増えていく流れに近い。

現物の少ないITでは王道の戦略と言える。


3. 社会貢献が生む価値

1-1-1モデルの実践

セールスフォースは、「収益の1%、製品の1%、時間の1%」を社会貢献に充てるというCSR戦略を掲げた。

CSR(Corporate Social Responsibility):企業が行う組織活動の社会的責任のこと


⇒ 利益追求だけではなく、社会的価値を創出する企業姿勢が称賛を受けた。


CSR戦略の意義

このモデルは、慈善活動を企業文化に組み込み、従業員の士気や社会からの信頼を向上させた。


⇒ 利益と社会貢献は両立可能であることを証明した。


現代企業への教訓

企業が成長するためには、単に製品やサービスを提供するだけでなく、社会にポジティブな影響を与える必要がある。

⇒ 未来志向のビジネスモデルが企業の競争力を強化する。


まとめ


⇒ 変革はシンプルなアイデアから始まる。

⇒ 社会貢献も士気や信頼に貢献する。


知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。

是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!

見ていただきありがとうございました!😆

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    会員ID:XLB2QuYk
    2024/11/27

    この記事、とても分かりやすくて参考になりました! 特にセールスフォースの無料トライアル戦略が成功の鍵だったことは、意外でしたね。 『まずは使ってもらう』って、本当に強力な手法なんだなと感じました。あと、1-1-1モデルの社会貢献も素晴らしい!こういう企業の姿勢を見ると、ますます応援したくなります✨ 社会貢献とビジネスの両立、これからの企業には欠かせない視点ですね👍

    シロマサル@本の要約:ほぼ土曜日週1投稿

    投稿者

    2024/11/27

    JUN様。いつもレビューして頂きありがとうございます!☺️ 現在のネットサービス、サブスクリプションの始まりと考えると興味深い内容ですね🧐「まずは与えよ」もITならではの発想だったかもしれません。

    シロマサル@本の要約:ほぼ土曜日週1投稿

    投稿者