- 投稿日:2024/11/29
- 更新日:2025/10/09
結論:骨が減ることでほうれい線が深くなる

加齢による変化は体のさまざまな部分に影響を与えますが、特に目立つのが顔のシワやたるみ💦
中でも「ほうれい線」は、顔の印象を大きく変える要因となります。
「骨が減ることでほうれい線が深くなる」とは一体どういうことなのか、その深い関係を解説していきます!
ほうれい線:鼻の脇から口元にかけて斜めに伸びるシワ

ほうれい線は、鼻の脇から口元にかけて斜めに伸びるシワのことです。
加齢とともに深くなることが一般的ですが、ほうれい線の深さや目立ち方には個人差があります。
ほうれい線が目立つ原因としては、以下のような要因が挙げられます。
・皮膚の弾力低下(コラーゲンやエラスチンの減少)
・表情筋の衰え
・脂肪の減少や移動による顔のたるみ
・顔の骨の萎縮(骨粗鬆症)
骨粗鬆症:骨密度が低下して骨が脆くなる病気

骨粗鬆症は、骨密度の低下して骨が脆くなる病気です。
骨が弱くなって骨折しやすくなる、というイメージをお持ちの方が多いと思います。
しかし、骨密度が低下による影響は、骨折しやすくなるだけでなく、骨が減少することで形態を変えることにつながります。
しかも、それは背骨や大腿骨など体の骨だけでなく、顔の骨も例外ではありません。
骨粗鬆症により顔の骨が萎縮すると顔の形が変わり、ほうれい線や肌のたるみ、クマ、フェイスラインのもたつき、などが目立ちやすくなります。
顔の骨の萎縮がほうれい線を深くする

骨粗鬆症がほうれい線の深さに直結する理由は、
「顔の骨の萎縮」です。
顔の骨密度が低下は、背骨などより早く進み、研究によると40代から顔の骨の萎縮が始まります。
Facial bone density: effects of aging and impact on facial rejuvenation
これにより、皮膚や筋肉を支える骨の力が弱まり、顔全体がたるんでしまうのです。
特に、頬骨や顎の骨が萎縮することで、顔の下半分の支えが減少します。
すると、重力の影響で頬の皮膚が下がり、ほうれい線が深く見えるようになります。
顔の骨は肌にとって重要な支えとなっているため、その骨が萎縮することが、ほうれい線が深くなる大きな原因のひとつになります。
骨粗鬆症への対策

骨の萎縮によりほうれい線が深くなってしまうと、セルフケアやエステ、美容鍼などで改善することは難しく、ヒアルロン酸注入や脂肪注入などが必要になります。
そのため、ほうれい線の予防のためにも早くから骨粗鬆症を予防していくことが大切です。
運動、睡眠、栄養、この3つの観点から説明します。
定期的な運動を取り入れる

骨密度を高めるためには、定期的な運動が有効です。
男女ともに、運動による骨粗鬆症のリスクが低下した研究があります。
・Regular Exercise Decreases the Risk of Osteoporosis in Postmenopausal Women
・Effects of exercise on bone mineral density in middle-aged and older men: A comprehensive meta-analysis
特に、骨に刺激が加わる運動(ウォーキング、ジョギング、縄跳びなど)は骨の形成を促します。
目標は、週3回以上、1回10分以上の定期的な運動です。
しっかり睡眠を取る

骨粗鬆症と睡眠には密接な関係があります。
睡眠時間が5時間以下の女性は、7時間の女性に比べて、骨粗鬆症のリスクが増加することが報告されています。
深い睡眠時には、成長ホルモンが分泌されます。
この成長ホルモンは骨の成長と修復に重要な役割を果たします。
睡眠不足や不眠が続くと、成長ホルモンの正常な分泌ができず、骨の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、骨粗鬆症の予防においては、適切な睡眠時間(7時間以上)を確保することが大切です。
栄養バランスを整える

骨粗鬆症の予防には、正しい栄養摂取が非常に重要です。
単一の栄養素だけでなく、バランスの取れた食事が大切ですが、その中でも特に重要な栄養素を紹介します。
・カルシウム
骨の主要な構成要素です。
主な供給源:牛乳・乳製品、小魚、干しエビ、小松菜、チンゲン菜、大豆製品
・マグネシウム
骨の強度にとても大切な栄養素です。
主な供給源:魚介類(まぐろ、かつお、牡蠣)、肉類、ほうれん草、バナナ、ごま、落花生
*カルシウムとマグネシウムは摂取比率(2:1)が大切。
・ビタミンD
カルシウムの吸収を促進します。
主な供給源:サケ、ウナギ、サンマ、メカジキ、シイタケ、キクラゲ、卵
日光浴でも体内で合成される。
・ビタミンK
骨形成に重要です。
主な供給源:納豆、ホウレン草、小松菜、ニラ、ブロッコリー
・タンパク質
適切な摂取が骨密度維持に非常に重要です。
不足すると骨密度低下につながります。
結論:骨が減ることでほうれい線が深くなる

骨密度が低下することで、顔の骨が縮小し、顔全体の支えが弱くなり、肌がたるんでほうれい線が深くなります。
そのため、骨の健康を守るための食事や運動、生活習慣の改善は、ほうれい線の予防にもつながります。
予防が至高です!
ぜひ早めの早めの対策で、将来の美容と健康に投資していきましょう。
