- 投稿日:2024/12/05
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回はヘンリー・ミンツバーグ著『マネジャーの実像』2015年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:ヘンリー・ミンツバーグ出典:https://e-wms.jp/speakers/henry-mintzberg/
1939年生まれ。カナダ マギル大学経営大学院 クレグホーン寄付講座教授で、世界中で認められている経営学者。
欧米では、ピーター・ドラッカーと比肩する“マネジメントの権威”と称されハーバード・ビジネス・レビューでも度々特集が組まれる。『マネジャーの仕事』(原書,1973年)で、経営者に随行し、日常の実態を観察研究を行ったことでマネジメント論に大きなインパクトを与えた。
マネジメントとは「皿回しの曲芸」である。と語る。
ミンツバーグは世界で最も影響力がある経営学者の一人であり、徹底した現場主義の実践派。
初版は1973年。
そしてインパクトのある本の表紙は30年を経て、あらためて29名のマネジャーを観察して書き直した本である。
マネジャーの仕事とは?
現実は「皿回しの曲芸」
現場でのマネジャーの仕事は多岐にわたり、次々に問題を処理する日常が続く。
短い会話や瞬時の意思決定が求められる状況で、どのように効率よく動くかが重要となる。
現実のマネジャーの仕事モデル
「情報の次元」→「人間の次元」→「行動の次元」
❶情報の次元:マネジャーは組織の情報中枢
組織の情報を誰よりも熟知し、あちこちに情報を伝え、人を動かす。
AIが進化しても代替できないものとしている。
❷人間の次元:マネジャー自身は、基本的に自分で実務に携わらない。
部下を通して成果を生み出す。組織を代表して外への窓口になる。
❸行動の次元:マネジャーは自分の組織で最重要な仕事は、自分で実行することもある。
⇒ 情報収集、コミュニケーション、業務遂行の3つが必要になる。
多忙な業務をこなし、さまざまなコミュニケーションを繰り返して情報を集めながら意思決定をする。
マネジャーは常に情報を収集し、それを基に組織を動かす役割を担う。
⇒ 日常の課題解決がマネジャーの本質。
成功するマネジャーの条件
マネジャーは3つのバランスがカギ
「サイエンス」「アート」「クラフト」の3要素が重要。アート型:創造的 まず見ること
クラフト型:経験を重視 まず行動すること
サイエンス型:分析力 まず考えること
⇒ すべてを完璧にする必要はないが、自分の強みを活かそう。
ひとつだけの資質に着目してマネジャーを選ぶのは危険としている。
チームの力を活かす
1人で全てを担う必要はなく、チーム全体でバランスを取ればよい。
⇒ 組織の特性を活かし、得意分野を補い合おう。
例えば、技術(クラフト)に強いメンバーとビジョン(アート)を描くリーダーが協力することで、大きな成果を上げられる。
マネジャーが失敗する3つの理由
原因❶ 本人の資質
マネジャーは雑用が多い。
しかもマネジャーの成果は部下頼りである。
マネジャーとして能力不足だったり人間関係が苦手だったりすると、本人も部下も苦しむ。
部下を助けられない人を役職につけてはいけない。
原因❷ 職務内容
どんな優秀な指揮官がいても勝つのは不可能な勝負がある。
本人に能力があっても、仕事そのものが遂行不可能だと成果はあがらない。
こんな場合、マネジャーを責めるのはお門違いだ。
原因❸ 適材適所でないこと
大学教授の管理とトラック運転手の管理は同じではない。
これは優劣の問題ではなく、文化の問題。
使用する言葉、スケジュール、取引をする相手が異なる。
マネジャーと組織には相性がある。
いいマネジャーとは、その組織で必要なスタイルを実践できる人物としている。
マネジャーを選ぶ際の注意。
「マネジャー選びでは欠点を把握すべし」
ひとつだけの資質に着目してマネジャーを選んではいけない。と3つのバランスでも話した。
仕事内容と組織環境を踏まえ、各マネジャー候補の欠点を検討しなければならない。
また、前職の仕事振りは参考にならない。
参考
コンサルティング業界で長年トップを続けるマッキンゼーの最高責任者は幹部の秘密投票で決まる。
マネジャーは、教室で受け身の研修を受けさせても育てられない。
マネジャー研修では、マネジャー自身が自分の仕事を振り返り、主体的に考える環境をつくることで、自ら気づき、成長するよう促すことが大切。
業務と切り離して研修をしても成果は出ない。とのこと。🤔
方法❶ 権限移譲の大切さ
部下に責任を与えることで自信を育み、成果を実感させる。
⇒ 成長の機会を提供することが重要。
すぐに答えを教えるのではなく、自ら気づき、行動できるよう導くことが効果的である。
方法❷ チャレンジを推奨する
挑戦的な目標を設定することで、部下のやる気を引き出す。
⇒ 目標達成を通じて自信を得られる環境を整えよう。
部下が失敗を恐れることなく挑戦できるよう、失敗を前向きに捉える文化を作る。
最後にミンツバーグは語る。
「私の狙いは、マネジメントについて新しい見方を世に問い、皆で考えるよう背中を押すことにある。」
「マネジメントとは、けっして解決しないパラドックスと矛盾とミステリーに向き合う仕事。マネジメント必勝法など存在しない。」
❶日常の課題解決、❷3つのバランス、❸本人の資質、❹職務内容、❺適材適所でないことが複数重なり、「皿回しの曲芸」という現実が生まれる。
まとめ
⇒ マネジャーはこうして仕事に追われる。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆