- 投稿日:2024/12/02
- 更新日:2025/11/01
💡背景
ヤマダネオバンクの積立キャンペーンの件で、目下炎上中のヤマダデンキです。
事の発端はヤマダネオバンクで積立預金をすると積立てた金額に対して10%をヤマダポイントでポイントバックするという企画を告知されたことでした。

一般的によくあるデパートの友の会とは違い、
積立てた原資は「預金」として現金で引き出せるというもの。
もともとは預金上限は定められて(告知されて)おらず、預金保護の上限1,000万円まで積み立てて100万円分のポイントをもらおうと考えたX民が大勢発生しました。Xで大拡散されて世の中に知れ渡りました。
そのため口座開設をして積立設定をして原資を入金するに至った方が大勢現れたわけです。
こんな高還元の企画が世に知られてしまい、ヤマダデンキとしては想定外の出来事でした。
キャンペーン当日の12/2、積立申込の入口は閉じられたまま、遂にはキャンペーンページも閉じられてしまい、会社からは正式なアナウンスはされずという断面です。

▶︎いろんな場所で炎上
告知を見て口座開設をした人たちは怒っているというわけです。
Yahoo!ファイナンスの掲示板には本件に関しても投稿されており、株主からするとなんでこんな企画考えたのかと経営目線で怒っている人たちが現れています。
10%は取りやめになったとしても5%分は通常特典としてある告知をされており、仮に5%だとしても食いつく人たちは大勢いそうです。
https://www.yamada-denki.jp/service/neobank/product/yamadatsumitate.html
10%告知をしたことにより、5%のキャンペーンも多くの方に知られてしまいました。ヤマダポイントで還元とはいえ、原資はかなり多く積む必要がありそうです。
*5%還元も新規申込の入り口が閉じられてしまいました。
この問題はキャンペーン告知で釣って、口座開設をさせてキャンペーンをやらないとなると景品表示法に抵触する可能性という声も上がっています。
そもそも、預金額に対して10%を特典として還元することは法律上問題ないのか気になるところがあります。
この行く末を見守りたいと思います。
💡事例に学ぶ
▶︎確認の重要性
ここで気になるのは、ヤマダデンキは何のメリットがあったのか。単なる口座開設数を増やしたいことによるキャンペーンだったのか。
社内の法務相談はクリアしていたのか。勝算はあったのか、など気になる点が複数あります。
「預金」としてお金を集めるため、ヤマダデンキとしては直接手をつけるわけにはいきません。
何を目的としていたのか、気になるところです。
この事例を参考に考えないといえないのは、企画営業などやっているとキャンペーンを打つ場面は多くあります。
最近は拡散によりすぐに大勢の方に知られてしまう面があります。いいも悪いもこれがSNSです。たとえ良い企画を考えても、参加者が増えすぎることによる費用影響、法律観点、システム観点など双方向から気にしないといけません。
今回の事例だと口座開設数が増えたことにより、キャッシュカード自体の在庫は大丈夫なのかといった影響も見えてきます。
▶︎簡単に炎上する世の中
簡単に炎上してしまう世の中ですので、インターネットの告知はより注意を払う必要がありそうです。ヤマダデンキのような大企業もこのような事態となりますので、小さな企業はより丁寧に確認する必要がありそうです。起業をしたい方には特に押さえていただきたいポイントです。
▶︎「ツメ」は大事
よく言う「ツメが甘い」の「ツメ」は簡単な言葉なようで意識しないといけない重要な言葉です。
ツメが甘いことにより、様々な方面に対し、影響は大きいものとなってしまいます。ヤマダデンキは素人目にわかるだけでも、店頭・コールセンター・セールス・カード本体の作成先・ホームページ制作会社、銀行などパッと思い浮かぶだけでも多くの関係先に迷惑をかけてしまいます。何よりも顧客の信用を失うことにつながります。
💡「守る力」の重要性
消費者目線からしても「守る力」を身につける重要さがわかったと思います。今回は「ヤマダデンキ」という信頼の看板を信用して、新規に口座申込をした人が多いと思いますが、これほどの大企業でもミスを犯してしまうことがあります。お得すぎる案件は疑いを持つことが大事ですね。リベに入っている方なら不要な商品について勉強しているので安心ですね。
今回の件を教訓として、皆さんも気をつけていきましょう。
【12/2 19:41更新】
本件、中止が発表されました。見通しの甘さがここまで影響することとなり、多くの方の信頼を無くすことにつながってしまいました。