- 投稿日:2024/12/11
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は入山章栄著『ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学』2015年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:入山章栄出典:日経BOOKプラス
慶応義塾大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科修士課程修了。三菱総合研究所で主に自動車メーカー・国内外政府機関への調査・コンサルティング業務に従事した後、2008年に米ピッツバーグ大学経営大学院よりPh.D.を取得。同年より米ニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクール助教授。
「実は、経営学者にとって理論が仕事の役に立つかどうかは重要ではない」
我々は誤解していると始まる一冊。
うわ〜😩 絶対難しい本じゃん!
おい!シロマサル!もっと為になる本を要約しろ!😡
と思ったかもしれない。
是非我慢してこの本を読んでほしい。
この本は仕事で役立てるヒントを授けてくれる。
例えば、組織のパフォーマンスを高めるためにはどうするか?
「組織のメンバーが『ほかのメンバーの誰が何を知っているのかを』知っておくことである」としている。
情報の共有化とは「誰が何をやっているかを知ること」が目的ではなく、
「誰が何を知っているのか」を共有することが組織の効率化を高める。
これをトランザクティブ・メモリーという。
シリコンバレーの先端ハイテク企業がオフィスに豪華な無料カフェやビリヤードや卓球台などの様々な遊び道具を提供している。
これは「普段の業務では顔を合わせない社員同士をつなぐきっかけ」を用意するため。
社員が集まって自然と会話やディスカッションが生まれることを狙っている。
必要な情報を自分が持っていなかったり、すぐに思い出せなかったとしても、「直接、気軽に聞ける人間関係を持っておくこと」
これが仕事において重要であるのは、仕事をしている限り、いつか嫌でもわかるだろう。
新卒でも、転職した先でもこれは変わらない。
つまり、この本は経営者や学者だけの本ではない。誰にでも通用する。
興味深く、確かに。となる内容の宝庫である。
本書は、ビジネススクールの授業でなかなか知り得ない、世界最先端の経営学の知見に読者がふれることを目的としている。
私たちは経営学を誤解している
経営学は役に立たない!? その誤解を解く
理論は思考の軸になる
経営者にとって、経営学は「勝つための手段やツール」である。
しかし、研究者の役割は「真理の解明」である。
その研究が役に立つかどうかは、二の次。
ビジネスで役立っても「斬新さと厳密さ」がないと研究者として評価されない。
世界の経営学では、研究によって新しい知を生み出すことが重視されている。
つまり、経営者と研究者はそれぞれ「経営学」のとらえ方が異なっている。
この前提のズレによって、ビジネススクールでは最先端の経営学が学べないのだ😱
本書の中で、経営学者がドラッカーをどのように考えているかを紹介している。
ドラッカーは「現代経営学」あるいは「マネジメント」 の発明者として、ユニクロの柳井正氏や星野リゾートの星野佳路氏をはじめ多くの経営者から信望を集めている。
本書によると、ドラッカーを読んだことがない経営学者は多いという。🤔
しかし、肩を落とす必要はない。
経営学の理論はそのままでは役立たないが、考える際の軸として活用できる。
⇒ 経営学は「思考の軸」にすぎない
⇒ しかし、思考の整理や方向性の確認に活用可能。
考えることの本質は「具体と抽象の往復」である。
個別に対応するのではなく、それをルール化して応用範囲を広げることが、経営学では求められる。
参考
「思考力の地図 論理とひらめきを使いこなせる頭のつくり方」
細谷 功 著 2022年発行
本書では、さまざまな世界最先端の経営学を紹介している。
その中に「ハイブリッド起業」という、会社員にとっては見逃せないテーマもある。
つまり、「副業」の話である。
副業は「サラリーマン起業」の最強兵器である。
ハイブリッド起業とは
ハイブリッド起業とは、「会社勤めを続けながら、それと並行して起業すること」
副業を通じてリスクを抑えながら事業を拡大する考え方である。
最先端の経営学では、この起業リスクの軽減させるハイブリッド起業が注目されている。
リベシティでの提案は、2015年時点で最先端のお話だったということです。🤔
これは凄い。今でも世間では知らない人の方が多いでしょう。
⇒ これからは働きながら起業する選択肢が広がる。
起業の成功確率はそもそも低いので、会社を辞めて起業し、自分の時間とキャリアのすべてを賭けるのはリスクが高い。
しかし、会社に勤めつつ副業として小さく事業を始め、成功・失敗の不確実性を下げれば、リスクは下がる。
モノになれば会社を辞めて専念すればいい。ダメなら会社の仕事に戻ればいい。
「副業でうまくいきそうだからフルタイム起業」は合理的な判断となる。
現代の日本は、残念ながら脱サラして起業に失敗した人が再就職するのは難しい。
ハイブリッド起業は、この起業の失敗リスクを大きく軽減できる。
⇒ ハイブリッド起業は独立後の成功確率が上がる。
「柔軟性に富んだハイブリッド起業の活性化は、『起業大国』を目指す日本にとって有意義なはずだ」と入山氏は述べている。
余談
本書では、「副業」は安月給を埋める手段とはならない。と書かれている。
特徴的なのは、統計分析で「企業に勤める個人の給与水準は副業を決断するのに有意な影響を及ぼさない」という結果が得られている。
これは目から鱗。
「安い給料を補わせるために会社が副業を認めても、そういう人は必ずしも副業しない」とのこと。
「起業というチャンスをつかむための移行手段として使う人が多いという」のは興味深い。🤔
副業を始めるのは、意識、行動改革を必要とする。
副業をしたいと思っている人は「給料を補わせる」ためではなく、「やってみたい。とりあえず、収入は度外視。」と考えた方が続くし、結果的に上手くいくかもしれない🤔
収入を補う目的で始めると大抵、すぐに補えないのでやる気を削がれる。
それなら支出を最適化した方が早い。
お金が貯まるのは収入と支出の「差」である。
副業は長期の目的や趣味、いつかこの仕事をやめてやるぞ!といった視点で考えた方が良い。
まとめ
⇒ ここで紹介したのはほんの一部。
⇒ 個人的には「当たりの本」
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆