- 投稿日:2024/12/11
- 更新日:2025/10/08

はじめに
前提として、高血圧と診断されたときの私のステータスをまとめておきます。
・第2子出産後から痩せず、超肥満型
・子供のころから喘息・アレルギー性鼻炎
・気温や気圧(雨が降る前など)変化による片頭痛持ち
・30歳になったばかり。肥満だけど、採血結果は健康優良児!
正直、健康をなめていました。まだ30代。血圧がたまに高いけど、これだけ太っていたら仕方ないか、と安易に考えていました。
数年後の真実
高血圧は改善するどころか、変わらず。いいえ、薬を増やしても下がらないため、悪化しているのだと思っていました。
そして2年前に、睡眠時無呼吸症候群も発覚し、これは血圧高くても仕方がない。痩せるしかない。という、私の浅はかなアセスメントでさらに放置。(痩せなかったんかい!!と今、この記事を書きながら過去の自分をぶん殴りたい気持ちでいっぱいです)
そして、2024年夏。血圧とは直接関係の無い検査入院で、高血圧の原因がわかりました。
【原発性アルドステロン症】という病気でした。
「原発性アルドステロン症」とは?
この病気は、体の中で「アルドステロン」というホルモンが過剰に分泌され、塩分を体にためこみ、血圧を上昇させるのが特徴です。降圧剤の効果が少ないというのも原発性アルドステロン症の特徴です。また、アルドステロンというホルモン自体が血管に悪い影響を与えて動脈硬化を起こしたり腎臓の機能を低下させるという怖いことも起きてきます。
私の場合は、CT検査でたまたま左の副腎が腫れているかもよ?という発見から、
・血圧が高い
・血圧を下げる薬を3種類飲んでいるのに高血圧
・血清カリウム値が低い
と条件が揃い、さらに追加の検査をして(もし興味のある方がいらっしゃればこの辛かった確定診断の検査内容を記事にします💦)確定診断が付きました。
早期発見が健康を守るカギ
この病気は、手術や内服で治療ができます。私の場合は、片側の副腎腫瘍で、片側から大量のアルドステロンが出ていたので、手術という選択になりました。
・薬を飲んでも血圧が下がりにくい
・採血でカリウム値(採血結果の紙にはKと記載されていることが多いです)が低いと言われる。
・若い(特に40歳以下)のに高血圧症と診断された。
このような方は一度、かかりつけの医師に相談してみてもいいかもしれません。
高血圧は「見過ごさない」ことが大切
私も、肥満だから高血圧だと自己判断し、原因を深く追究してきませんでした。かかりつけの内科の医師からも特に原因の追及もなく、肥満なことや睡眠時無呼吸症候群の合併症だろう。という、とにかく痩せたら万事解決!!という感じでした。
高血圧に悩む若い方、特に薬が効きにくい方は、「それ普通じゃないかも」と疑う勇気を持ってください。気づけるきっかけになることを願っています。
※もちろん、高血圧の原因は、生活習慣や喫煙など、薬では解決しない他の原因もあります。肥満や塩分過多、喫煙など内服治療と合わせて治療をして、それでも改善しない高血圧があるということを頭の片隅に置いてくだささるといいかなと思います。
しかし、病気はなんでもそうですが、早期発見・早期治療が大切です。高血圧疑いの方や最近健康診断受けていないなーという方は、まずは血圧測定をしてみてください。最近は薬局さんにも血圧計が置かれていることがあるので、ぜひお買い物のついでに測定してみてくださいね!