- 投稿日:2024/12/20
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は、平井孝志著『武器としての図で考える習慣』2020年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:平井孝志
筑波大学大学院ビジネスサイエンス系教授。東京大学教養学部卒業、同大学大学院理学系研究科修士課程修了。マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院MBA。早稲田大学大学院経営管理研究科客員教授、株式会社キトー社外取締役、三井倉庫ホールディングス株式会社社外取締役。
「図で考える」というテーマの本は意外と少ない。
しかし、図解は文章よりも、あらゆる関係性や全体像を明確にしてくれる。
昔、大学の授業でエンジニアリングデザインという講義があった。
補足:工業製品を作り出す過程で、生産までを含めたデザインの考え方
当時、担当教授はこんなことを話していたのが印象に残っている。
「みんな複雑に考えすぎ、デッサンやデザインは四角と丸で、作るんだ。」
六角形や三角、楕円など様々な図形はあるが、全て原形は四角と丸。
点や線だけではデザインできない。
複雑すぎず、強度がシンプルなもの。
それが四角と丸だと語っていた。
それ以外の講義内容は見事に忘れたが、今でも記憶に残っている。
「図で考える」というアプローチは、「深く考える」の答えの1つ、しかも、誰でも使える、効果的な武器であると、私は確信しています。
平井孝志著『武器としての図で考える習慣』
物事を複雑に考えることは本質を見失う原因になる。
著者曰く、「よく考えている人」「深く考えている人」ほど、「図」を描いている。
そして、「図」を使って大事なことをうまく表現し、巧みに議論を整理しながら本質的な答えを導き出すのが上手いようです。🤔
なぜ図で考えるのか?
図の持つ驚異的な力
2次元は考えるのに都合がいい。
図は情報を視覚化し、全体像を把握しやすくする。
「図」は思考整理に抜群の効果を発揮する。
人は多くのインプットを2次元の画面から得て、頭で処理します。
テレビ、雑誌、手帳、スマホ、看板、チラシ……すべて2次元。
おそらく皆さんが、何か考える際に頭の中に描くのも2次元のイメージではないでしょうか。
3次元で自由自在に考えられる人はそうそういないと思います
平井孝志著『武器としての図で考える習慣』
抽象化とは、複雑な情報を単純化し本質を浮かび上がらせる技術。
細谷 功 著「思考力の地図 論理とひらめきを使いこなせる頭のつくり方」でも有効なテクニックとして紹介されている。
⇒ 効率的に「考える力」を引き出せる。
⇒ 問題解決のスピードが上がる。
図は2次元だからこそ、思考を整理し本質を捉えるのに適している。
文章も使わない。
つまり脳のリソースを節約できる。
図で考える習慣をつけるには?
概念図・構成図・分析図で考えよ!
概念図を描こうとしたらすぐに「型」が思い浮かぶこともあれば、「構成図」で整理しようとしても、そこからイメージが膨らみ、丸や四角の概念図を描き足すこともあるからです。 また、分析図も時として本質を突く全体像になることがあります。なので、この分け方は一応、おおよその目安だと認識してください。
平井孝志著『武器としての図で考える習慣』
ただ、最初は雰囲気でOK!
❶「概念図」
コンサル業界は「ポンチ絵」と呼ぶ。
なお、製造業でもポンチ絵があるが、意味合いは製図の下書きや金属加工の依頼時、製図するほどではない図のことだったりする。
まとめると、思いつくまま、一枚の紙の上に丸や四角や線を描いていく図
正直、落書きといってよい。
自由な発想で丸や線を使い、ざっくりとアイデアを描き出す。
新たな着想を得たり、問題の構造を見つけるため、試行錯誤しつつ描く図。
例概念の説明をする際に便利。
❷「構成図」
問題の全体像を捉えるのに適した図。
コンサルタントが最も考える際によく使う。
いくつかの「型」を用いて使う。有効な「型」を当てはめてみる。
①ピラミッド またはツリー図物事の階層をハッキリさせる。
②田の字 またはマトリックス図優先順位や重要度を付けやすくなる。
③ループ図問題(争点)を根本から解決できる。
④矢バネ各タスクが矢印で示され、開始と終了がひと目でわかる。
❸「分析図」
何か特定の対象を分けて明晰にするために描く図。
なお、本書では具体的な内容はない。😅
例
グラフ、散布図、ヒストグラム、レーダーチャート、特性要因図など。
これ(分析図)は本書では扱いません。
なぜなら本書の主眼は、ビッグ・ピクチャーを捉え、大事なもの、本質的なもの、構造や論理を炙り出すことにあるからです。
分析図は、数字をエクセルに「入力」するとエクセルが自動的に描いてくれます。
これは「考える」ではありません。
数字中心。数字の単なる「見える化」です。
このような作業は、これからはAIに任せれば良いでしょう。
それ故、分析図は分析手法の本に譲ることにします。
平井孝志著『武器としての図で考える習慣』
⇒ 図もAIにお願いできる時代
⇒ 図で「何を考えるべきか」が明確になる。
⇒ 3つのカテゴリーは明確に線引きする必要はない。
AIの参考 図解生成AI「Napkin.ai(ナプキンエーアイ)」
Napkin.aiは、文章から自動で図やグラフを作れる無料の生成AI。
該当サイト:https://www.napkin.ai/
まとめ
⇒ 図は考えるための最高の「武器」になると教えてくれる。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆