- 投稿日:2024/12/21
- 更新日:2025/10/01
初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は井堀利宏著『超速経済学の授業』(2024年発行)をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう!
著者:井堀利宏
1952年、岡山県生まれ。政策研究大学院大学名誉教授。東京大学名誉教授。専門は財政学・公共経済学・経済政策。東京大学経済学部経済学科卒業、ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D取得)。
東京都立大学経済学部助教授、大阪大学経済学部助教授、東京大学経済学部助教授、同大学教授、同大学院経済学研究科教授を経て2015年同大学名誉教授。同年4月より政策研究大学院大学教授、2022年4月より現職。
リベ大で紹介されている「大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる」の著者。
⇒ 経済学を学ぶことで、社会やビジネス、世界の見え方が変わる!
⇒ インセンティブ(動機付け)は人々や企業の経済活動を生み出す。
なぜ「経済学」を学ぶ必要があるのか?
本書のコンセプトは「忙しい人でも3時間で社会人が知るべき経済知識を理解できる。」
より圧縮したというわけだ。
もちろん、3時間では理解できない。😅
でも個人的にはわかりやすいと思う作品。
インフレ・デフレ、金融緩和と引き締め、金利と国債、円高円安、戦争と経済学、公共事業と減税、コストプッシュインフレ、スタグフレーション等の経済知識を東京大学名誉教授の著者がわかりやすく解説してくれる。
簡単に言ってしまえば、経済学とは現実の世界で私たちがより豊かに生きるための方法を考える学問ということになります。
井堀利宏著『超速経済学の授業』
ハッキリ言おう。
「経済学」は私たちの「守る力」に直結する。
「日本」はこうなるから、今のうちに「資産」や「収入」を分散しようといった考えにつながる。
「日常で役に立つ」=「社会で見る解像度が上がる」
「経済学」で現代社会を知ろう。
経済学の基礎をゼロから学ぶ
経済学は現実世界をどう読み解くか
経済の仕組みは目に見えない。
経済学では、仕組みを明らかにするためにさまざまな思考実験をしている。
皆さんは小学生の頃、理科の授業で実験をしたことがあるでしょう。
その実験では、粘土やアルミニウム箔などを天秤で重さを量り、形が変わっても重さが変わらないという法則を学んだはずです。
このように、実験を通してある主張を明らかにすることを科学といいます。
これから皆さんが学ぶ経済学も立派な科学です。
実験の結果や実際のデータを検証することを通じて、さまざまな主張を明らかにしているからです。
井堀利宏著『超速経済学の授業』
経済学の実験は「架空の世界」を想定して、経済社会の仕組み(モデル)を利用して思考実験を行っている。
架空の世界では、感情を一切持たないロボットのような人間たちが暮らす世の中をイメージしている。
この世界の住民はコストパフォーマンスが優れている方を常に選ぶ。
架空の世界では感情や心理に左右されない。
つまり、この世界の住民は包装紙のデザインで選ぶ人はいない。
現実とは異なる部分がある。
⇒ 「架空の世界」は完全ではない。
⇒ 「経済学」は「科学」である。
⇒ 「経済学」は実験を通じて理論を検証する。
⇒ 「政府」や「中央銀行」が方針を決める理由付け。
⇒ 架空の世界で説明できない経済学は「行動経済学」に派生した。
(経済学と心理学を組み合わせた学問)
経済活動を理解することで、より良い社会を作るための方策が見えてくる。
参考書籍 ショッピングの科学
パコ・アンダーヒル著『なぜこの店で買ってしまうのか』
本書は全米160万部超のベストセラー。
堅苦しいものではなく、読み物としても面白い。
こちらの書籍は行動経済学の考え方である。
行動を引き起こすインセンティブの力
インセンティブ=経済活動における動機付け
⇒ インセンティブは人々や企業の経済活動を生み出す。
経済活動:人間の社会生活において、金銭や物資の交換を行い、生活を成り立たせること
例1
駅の近くのスーパーで半額セールをやっているから買い物をする。
インセンティブは「半額セール」という「値段」である。
例2
もらえる給料が増えるかもしれないと思ったら、もっと働く。
インセンティブは「給料」。
そして、企業(会社)でもインセンティブが起こる。
値上げもインセンティブから起こる
大雑把に言えば、経済学では一般的に「値段が上がった方がいい」とします。(中略)ネットフリックスはインターネットを通して好きなだけドラマや映画を視聴できる月額料金制の動画配信サービスです。同社は2015年、1026円だったスタンダードプランを2021年には1490円にするなど、6年間で45%ほどの値上げをしました。一般的に45%値上げをするのはかなり強気と言えます。しかし、経済学の視点で考えれば納得のいく説明ができます。(中略)値上げのきっかけは会員数の増加にありました。
井堀利宏著『超速経済学の授業』
値上げの流れ
企業にとってのインセンティブは「得られる利益」
↓
値上げのきっかけは会員数の増加。(需要)
↓
視聴者が「見たい」と思う魅力的なコンテンツ量(供給)を増やす。
↓
コンテンツの数を増やしてサービスの質を高めるためには資金が必要。
↓
ネットフリックスは値上げを実行した。
インセンティブを理解することは、経済学を学ぶ上で重要な鍵。
供給を増やすためには、新たな投資が必要。
そして、値上げはこの流れ以外でも起きる。それは本書で!
まとめ
⇒ 経済学を学ぶことで、社会やビジネス、世界の見え方が変わる!
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆