• 投稿日:2024/12/26
  • 更新日:2025/10/01
「心の静寂」でストレスに打ち勝つ!:『Stillness Is the Key』

「心の静寂」でストレスに打ち勝つ!:『Stillness Is the Key』

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シロマサル@本の要約:ほぼ土曜日週1投稿

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要約
心が乱れる現代社会において、必要なのは"stillness"(心の静寂)。ライアン・ホリデイ著『Stillness Is the Key』をもとに、心の静寂を得るための方法を紹介。思考、魂、身体という3つの柱を通じて、ストレスに打ち勝ち、パフォーマンスを向上させる秘訣を探る。

初めまして!シロマサルです。

知ることで、人生はもっと楽しくなる!

今回はライアン・ホリデイ著『Stillness Is the Key』2019年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。


著者:ライアン・ホリデイf61h07dr8v5c9qmabkqv453deh._SX237_CR0,0,237,237_.jpg出典:Amazonのプロフィール

アメリカのベストセラー作家、メディア戦略家。 メディア戦略のプロとして、有名ミュージシャンや作家のヒットを演出し、アメリカン・アパレル社のマーケティングディレクターも務めた。一方、ギリシア哲学ストア派を、21世紀を生き抜く思考法として紹介し、数々のベストセラーを出している。431_cover_300.jpg他の本に「グロースハッカー」がある。こちらは邦訳されている。

本書とは内容が異なるので注意。

ギリシア哲学の「ストア派」を現代人にわかりやすく解説し、一躍大人気作家となったのがライアン・ホリデイという人物である。

00.pngストア派:哲学者のセネカやエピクテトスなどが中心になって、古代ギリシャと古代ローマで大きな影響力を持った哲学の学派。

禁欲主義とも言われた。

ちなみに、ストアは「ストイック」という言葉の語源とされる。


今回も珍しく、未邦訳の洋書。

”心の静寂”を獲得するための様々な知恵・手法について書かれた本。

人々は辛い時や苦しい時、気を紛らわせる。

だが、問題は常に自分の頭や心の中についてまわる。

故に、課題には面と向き合い、現実逃避をしなくて済むようにしなければならないと語る。


私自身、「問題や悩みの答えは当人の中にある。」と考えている。


「逃避する必要のない人生を築き上げよ。」


00000.png仕事のパフォーマンスを高めるには、仕事術よりも、体調管理よりも、「stillness(心の静寂)」が重要


有名ミュージシャンやスポーツ選手など、一流のパフォーマンスを発揮する人たちが共通して実現している「stillness(心の静寂)」について、どうすれば獲得できるのか?

本書は「mind(思考)」「spirit(魂)」「body(身体)」の3つの柱で解説している。


心の静寂を得る3つの柱

「思考」を整理する技術

「心の静寂」を得るには、まず頭の中を整理する必要がある。

仕事のストレスから心を守るためにはどうすればよいのか?

「やること」が多いときほど、心が乱れると語る。

0.png⇒ 必要な情報だけを選び取り、余計なものを排除する。

⇒ 「重要なこと」と「重要でないこと」を明確に分ける。


日々、目の前に溢れる情報を処理するために、「時間管理のマトリックス」を設定する習慣を持つ。画像25-13.png・緊急かつ重要(例:危機対応、締切が迫る仕事)

・緊急ではないが重要(例:計画立案、スキルアップ)

・緊急だが重要ではない(例:一部の電話やメール対応)

・緊急でも重要でもない(例:無駄な時間消費、娯楽)

自分は『なにをインプットするべきなのか?』を分類しておくこと。
自分を取り囲む物事を〝本当に重要なこと〟と〝緊急そうに見えること〟とに区別すること。

ライアン・ホリデイ著『Stillness Is the Key』 Google翻訳した後に手直し。


スティーブン・R・コヴィー著『7つの習慣』では、

「緊急ではないが重要なこと」に時間を投資する

これが効果的な人生の鍵としている。


「魂」のメンテナンス

自分自身と向き合う時間を確保することが重要である。


⇒ 夜に「ジャーナリング」を行い、自分を見つめ直す。00.pngジャーナリング:自分の思考や感情をノートや手帳に書き出すマインドフルネス(瞑想)の手法。


一日の終わりに自分の行動や思考を振り返り、紙に書き出す。

自分の一日を考察する。

自分がしたこと・言ったこと、自分に隠し事をせず、全てを書き留めてみる。

この習慣が心の整理と深い眠りをもたらすと語る。

ちなみに答えを出す必要はない。

心の静寂を保つには「なにを考える必要がないのかを決めること。なにを無視するのか、なにを無視しないのかを決めること。これが最初にすべき、最も重要なあなたの仕事だ。」

ライアン・ホリデイ著『Stillness Is the Key』 Google翻訳した後に手直し。


「身体」と静寂の関係

心の静寂は身体の健康とも密接に関わっている。

「ただ消費しただけの情報」が1日に多すぎるのだ。


500年以上前の頃ですら、考え事をするためには「静寂」が必要だったことをレオナルド・ダ・ヴィンチを例に語っている。

レオナルド・ダ・ヴィンチが『最後の晩餐』に取り組んでいるとき、彼は早く起きて修道院に向かった。
助手や群衆が誰一人としていないとき、彼は一人になることができ、無音の中で、自分の思考に浸り、目前の巨大な挑戦に向き合うことができたのだ。

ライアン・ホリデイ著『Stillness Is the Key』 Google翻訳した後に手直し。


00.pngレオナルド・ダ・ヴィンチ:「万能の天才」と呼ばれる偉人。

ルネサンス時代に活躍した人物であり、建築家、科学者、発明家、彫刻家、芸術家と多大な功績を残した。二刀流どころではない。


スマホを遠ざけ、紙とペンだけを用意して自分だけの空間を作り出すべし。

これを〝solitude(孤高の時間)〟と表現している。


0.png⇒ 静かな「場所」を確保し、集中力を高める。

1日に5分でも10分でも、構わないので「邪魔されない時間」を作ろう。


0000000.png185-1.png「エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする」
「エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する」
グレッグ・マキューン 著


マイクロソフト社の創業者:ビル・ゲイツの話が参考になる。
彼は1週間の「考える週」を定期的にとっていた。

実施内容
ひとりきりで大量の本や記事を読む。
❷最新の技術の情報収集。
❸これからのことをじっくりと考える。

これもまた、静かな場所を確保し、集中力を高める方法である。


168.png『デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方』
カル・ニューポート著


「ただ消費しただけの情報」になりやすいのがスマートフォンである。

スマートフォンはスロットマシンと変わらない。

不用意に情報を入れてはいけない。「ミュート(音を消す)」せよ。


まとめ

238.png⇒ 静寂は訪れるものではない、自ら用意するものである。

⇒ 「stillness(心の静寂)」は、週末に家でリラックスするためではなく、仕事で高いパフォーマンスを発揮するために行う。


知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。

是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!

見ていただきありがとうございました!😆バナー (34).png

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