• 投稿日:2024/12/21
  • 更新日:2025/10/01
スティーブン・R・コヴィー著『7つの習慣』:効果的な人生を送るための原則

スティーブン・R・コヴィー著『7つの習慣』:効果的な人生を送るための原則

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シロマサル@本の要約:ほぼ土曜日週1投稿

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要約
スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』は、全世界で販売部数3000万部を突破し、40以上の言語に翻訳された、自己啓発書の金字塔である。 正直な話。要約するというのはとても難しい。

初めまして!シロマサルです。

知ることで、人生はもっと楽しくなる!

今回はスティーブン・R・コヴィー著『7つの習慣』2013年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。


著者:スティーブン・R・コヴィーxlarge_src.jpg出典:https://share-wis.com/instructors/covey

世界38カ国に拠点を持つフランクリン・コヴィー・グループの創設者であり、執筆者、講演者、教師、コンサルタント、テレビ・ラジオのコメンテーターなど多彩な顔を持つ。国際的に高い評価を受けるリーダーシップ研究の第一人者でもある。

著書『7つの習慣 成功には原則があった!』は3000万部以上の売上げを記録し、日本でも250万部以上が販売されている。


『7つの習慣』:効果的な人生を送るための原則

スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』は、全世界で販売部数3000万部を突破し、40以上の言語に翻訳された、自己啓発書の金字塔。


いわずと知れた世界的な名著であり、自己啓発に関連する書籍として、日本でも有名といっていい本の1つ。

205.pngカリスマ書評家 ジャック・コヴァート著
『アメリカCEOのベストビジネス書100』にもノミネートされている。

補足 

1年間にアメリカで出版されたビジネス書は約11000冊。
厳選された100冊で提供するのがこの本。


本書は、『7つの習慣――成功には原則があった!』に読みやすく手入れをした新版にあたる。


正直、要約が難しい。

定期的に本書を読み返すタイプの本は特に。

時間経過で読んだ人の中で意味合いが変わってくる。

そして、各項目は個別ではなく、全体に必要な要素で構成されている。

要約で削ることができるのはエピソードぐらい😅


つまり、タイトルが「7つの習慣」なのだから、7つの習慣を紹介しなければならない。(笑)


はっきり言おう。

正直、この記事で読む必要はないのだ。

ただ、私が読んだので要約する。


本書では、真に効果的な人生を送るための7つの基本的な習慣が紹介されている。


それぞれの習慣は、

依存(誰かや何かに頼る状態)から

自立、そして相互依存(他者と協力して成果を出す状態)へと

成長するための道しるべを提供している。


個人の成功だけでなく、組織の成功にも結び付く部分もある。


前提:個性主義 vs 人格主義

コヴィーは、近代社会における成功哲学が「個性主義」に偏っていると指摘する。🤔


個性主義とは、成功するための社交術やその場しのぎのテクニック。
イメージ管理といった表面的なアプローチ。

ざっくり言うなら「うわべ」だけの改良。


一方、人格主義は、誠意・謙虚・誠実・勇気・忍耐・勤勉・質素・節制・黄金律(他者にしてもらいたいことを他者に行う)など、内面的な人格の向上を重視する。


本書では、長期的で持続可能な成功を実現するために、人格主義に基づいた7つの習慣を提案している。


第1の習慣:主体的である

主体性とは、他者や環境に左右されるのではなく、自分の行動や態度を自ら選び取る力を持つことを意味する。

多くの人は、自分の性格や行動は「遺伝」「育った環境」「現在の状況」によって決定されると考えがち。

しかし、コヴィーは、「刺激と反応の間には選択の自由がある」と説く。


つまり、私たちは環境や条件による影響を受ける一方で、どのように反応するかを選ぶ自由があるということ。

主体的であるためには、自分が人生の責任者であることを自覚する必要がある。


名著「夜と霧」における『態度価値』
(運命に直面した時の精神性)である。

人生において、逃れようのない苦しみはきっと訪れる。
どのような精神をもって相対するか。

どの様な劣悪な環境でも、態度だけは人から奪い取ることはできない

「それでも人生にイエスと言う。」


バナー (10).png自分の価値観や原則を明確にする。

他者のせいや環境のせいにするのではなく、自分がコントロールできることに焦点を当てる。

価値観マップや人生の羅針盤を持つ。


第2の習慣:終わりを思い描くことから始める

「終わりを思い描く」とは、自分が目指すべきゴールや人生の目的を明確にする。

そのビジョンをもとに行動することを指す。


たとえば、自分の葬儀を想像してみてください。家族や友人、同僚がどのように語ることをあなたは望みますか?その答えが、あなたがどのような人生を送りたいのかを示しています。

スティーブン・R・コヴィー著『7つの習慣』


本書では、自分の人生におけるビジョン、価値観、目標を文章化を推奨する。


人格:どのような人間になりたいか。

貢献:何を成し遂げたいか。

原則:どのような価値観に基づいて行動するか。

土台におくべきなのは、公平さ、誠実さなど、あなたが最も大切にしたい価値観。

バナー (10).png人生の羅針盤を持つことで、日々の決断や行動を確かな方向性に導くことができる。

あなたの「ザ・ゴール」はどこなのか?


第3の習慣:最優先事項を優先する

第3の習慣は、第2の習慣で描いたビジョンを実現するために、日々の行動を優先順位づけし、実行する力を養うこと。


成功者の習慣の特徴は、重要だが緊急ではないことに積極的に取り組む。

これにより、長期的な成長や成果を生み出すことができると説く。

バナー (10).png物事を分類するための「時間管理のマトリックス」を用いることが推奨されている。画像17.png・緊急かつ重要(例:危機対応、締切が迫る仕事)

・緊急ではないが重要(例:計画立案、スキルアップ)

・緊急だが重要ではない(例:一部の電話やメール対応)

・緊急でも重要でもない(例:無駄な時間消費、娯楽)


緊急ではないが重要なことに時間を投資する
これが効果的な人生の鍵である。


第4の習慣:Win-Winを考える

Win-Winとは、双方が利益を得る解決策を追求する思考のこと。

コヴィーは、以下の6つの思考スタイルを挙げている。


・Win-Win(双方の利益を追求)

・Win-Lose(自分が勝ち、相手が負ける)

・Lose-Win(相手に譲歩し、自分が損をする)

・Lose-Lose(どちらも損をする)

・Win(自分の勝利のみを追求)

・Win-Win or No Deal(双方が満足しなければ取引しない)


バナー (10).pngWin-Winを実現するには…。

(1)人格、(2)人間関係、(3)協定、(4)システム、(5)プロセスの5つが重要。


(1) 「すべての人が満足することができる」という発想をもつ。

(2) 相互の「信頼口座」を積み重ねて築き上げるもの。

(3) 相互に期待することを明確にする、Win-Win実行のため。

(4) Win-Winの行動が評価される仕組み。

Win-Winを推奨すると言いながら、報酬の仕組みはWin-Loseになっているケースもある。
そうするとWin-Winの関係は成り立たなくなってしまう。

(5) のプロセスは、第5、6の章「共感とシナジー」

Win-Winの本質はそのプロセスと強い相関関係がある。
Win-Winのプロセスを踏まずして、Win-Winの結果に到達することはできない。
目標がWin-Winならば、手段もWin-Winでなければならない。

お互いの利益を尊重し合う姿勢を育むことで、より効果的な人間関係を築くことができる。


第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される

「理解に徹する」とは、相手の立場や感情を深く理解する姿勢を持つこと。

これには「共感による傾聴」が必要と説く。

話の聞き方で、最高レベルのスキルは、「共感による傾聴」

スティーブン・R・コヴィー著『7つの習慣』


通常、私たちは相手の話を聞きながらも、自分の意見を述べる準備をしていることが多い。

共感的に傾聴することによって、相手は自分が理解されたと感じる。

結果、心を開いてくれる。より深いレベルでの信頼関係が築かれる。


「共感による傾聴」を身につけるためには、下記のステップがある。

❶「相手の言葉をそのまま繰り返す」

❷「相手の言葉を自分の言葉に置き換える」

❸「相手の気持ちを言葉にする」

❹「相手の言葉を自分の言葉に置き換えると同時に、相手の気持ちも言葉にする」
バナー (10).png❹の傾聴スキルが身につけば、相手は自分の助言を受け入れやすくなる。


第6の習慣:シナジーを創り出す

シナジー(相乗効果)とは、全体が部分の総和を超える効果を生み出すことを指す。

【シナジーって何?】ゲーマー思考で考えるコツ-3選-

シナジーの例

❶コンボ「組み合わせ」=「相性が良い組み合わせ」

収穫逓増(しゅうかくていぞう)=「やればやるほど実入りが増える」

弱点を補う=現金と株式でそれぞれのデメリットを補う。


シナジーは、あらゆる人の人生においてもっとも崇高な活動であり、他のすべての習慣を実践しているかどうかの真価を問うものであり、またその目的である。


違いを尊重し、補完し合うことで、新しい価値や解決策を創造するプロセスです。

シナジーを生み出すには、相互依存の関係性を基盤として、多様性を活用することが重要。

たとえば、異なる意見を持つ人々が協力することで、独自のアイデアや解決策が生まれる可能性がある。

バナー (10).png(1) 高い「信頼口座」

(2) Win-Winを考える姿勢

(3) まず相手を理解しようとする努力

これらがあいまって、シナジーを創り出す理想的な環境ができあがる。


第7の習慣:刃を研ぐ

最後に、自己再生の重要性が説かれている。

「刃を研ぐ」とは、肉体、精神、知性、社会・情緒という4つの側面をバランスよく成長させることを意味する。


肉体:健康管理や運動。

精神:価値観の再確認や瞑想。

知性:学びや読書。

情緒:信頼関係の構築。


別の本
トニー野中 著「世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと」では、成功者の習慣を4つ挙げている。

⇒ 「お金」「時間」「健康」「人間関係」

不幸が起こるのは、どれか1つが大きく欠けている。
または、1つだけ突出しすぎている。

これはとても重要な考え方です。🤔


バナー (10).pngこれらを定期的に見直す。

リフレッシュする。

「刃を研ぐ」で他の6つの習慣を実践し続ける力を維持する。


まとめ


⇒ 『7つの習慣』は効果的な人生を送るための普遍的な原則。


知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。

是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!

見ていただきありがとうございました!😆バナー (2).png

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