- 投稿日:2024/12/26
- 更新日:2025/09/30

こんにちは。記事を開いてくださりありがとうございます。
私には、発達障害をもつ妹がいます。
また、現在は障害児福祉に携わる仕事をしております。
普段は、発達障害児や定型発達児を子育てされている方の支えになるような記事の作成を目指して、投稿活動しております。
今回は少し趣向を変えて、「お年玉」をテーマにした記事をお届けします。
ぜひ、ご自身のお子さんの姿と照らし合わせながらご覧ください。
本文をご覧いただく前に、以下の二点についてご了承いただけましたら幸いです。
・個人情報保護の観点から、一部脚色しております。
・本記事では、法律や公式文書に則り「しょうがい」を「障害」と表記いたします。
お年玉の受け取り方
もういくつ寝ると、お正月ですね!
皆さんご存知の通り、大人たちが子どもたちにお年玉を配るという一大イベントが待ち受けています
(大人も子どもも、使う力が試される時…?)
子どもたちは、お年玉をもらえることにとてもワクワクしています。
年末のみならず、年が明けてからも、お年玉の話題で大盛り上がりです。
このお年玉について、大人の立場から見てみましょう。
大人の方の殆どは、わたした相手である子どもの反応や態度を見ていらっしゃると思います。
そして、子どもの反応や態度によっては、子どもの評価、しまいにはその親の評価までされてしまう、良かった評価がひっくり返ってしまう何てことも考えられなくはありません。
とても恐ろしいことですが、印象が一瞬で変わってしまうことは、よくあることですね…。
ではここで、私が実際に見聞きした「お年玉を受け取る子ども」の事例を、2つご紹介します。
2人の子どもの姿を想像しながらご覧ください。
事例その1 Aくん
Aくんはいつも物静かで、親の手をあまり煩わせません。
勉強もでき、周りからは「優等生」と言われていました。
叔父からお年玉を差し出されたAくん。
叔父にお礼を言うことなく、ポチ袋を開け、中にお金がいくら入っているか確認しました。
叔父は、この姿を見て、後日「失礼すぎる!来年からは、あの子には絶対にお年玉を用意しない!」と怒っていました。
事例その2 Bくん
Bくんは、お調子者でおしゃべりが大好きです。
親戚一同が集まるとおふざけが止まらなくなり、親戚らも苦笑いです。
祖父からお年玉を差し出されたBくん。
両手で受け取った後「ありがとうございます」と頭を下げる姿が意外で、周りの親戚から「おー!」と感嘆の声が上がりました。
正月前に、「お年玉の受け取り方」について話す
いかがでしたか?
もし自分がお年玉をわたすとしたら、どちらのお子さんにわたしたいですか?
自分のお子さんが、どちらの事例の受け取り方をしてほしいと考えますか?
子どもって、大人が予想してないことをしたり言ったりしますよね?
それは、周りの人の心を動かすほどのパワーを持つ一方で、場の空気を凍り付かせるようなとんでもない状況を作ってしまうこともあります。
「去年ちゃんと受け取れていたんだから、今年も大丈夫でしょー」とお考えの方がいらっしゃったら、一度立ち止まっていただきたいです。
子どもは、一年の間に数えきれない程のことを経験し、価値観を変化させていきます。
その一年の間に、お金の大切さを意識しなくなる、大人と礼儀正しく接しようとしなくなる(親や学校の先生との人間関係から影響を受けた結果)等、親が気付いていない変化が起きている可能性は十分あります。
ですので、保護者の皆さんには、お正月前に「お年玉の受け取り方」について話しておくことをオススメします。
しかし、それぞれのご家庭が子育てをする上で大切にしていること、お子さんに求めているもの、お子さんの特性、お子さんと周りの大人の方との関係性は様々です。
そのため、「こう言ったら、絶対意識してくれますよ!」「こういう受け取り方をさせましょう!」というアドバイスは、価値観の押し付けや無責任な発言となるため控えたいと思います。
ぜひ、お子さんと向き合って、あなた自身の言葉で話をしてみてほしいと思います。
さいごに
以上となります。
せっかくのめでたいお正月。
皆さんとそのご家族・ご親戚が、楽しく気持ちよく過ごせるよう願っております。
これからも、皆さんのご家族や家族関係、そして皆さんご自身の心を守る力を高めるお手伝いができるような投稿を続けたいと思っております。
そちらの記事でもお会いできることを、心待ちにしております。
本年も、お世話になりました。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
どうか、本日もご自愛くださいませ。