- 投稿日:2024/12/28

「氣が先、眼は後」 この言葉がわいにとって大きな指針になったんや。 言葉の意味がすぐに分かったわけやない。けど、このフレーズには落語だけやのうて、日常生活や仕事に通じる深い知恵が詰まっとると思うねん。
氣が先、眼は後とは
この言葉は、行動より先に「氣」を立てることを意味しとる。 つまり、物事を始める前に自分の心や意識を整えるいうことや。
たとえば、落語の演者が登場人物を演じるとき、ただセリフを覚えて話すだけやと噺に命は宿らん。 必要なんは、登場人物の「氣」を感じ取って、その感情や状況に自分を切り替えることやねん。
演じるのではなく、切り替える
落語では複数の登場人物を一人で演じ分ける。けど、それは単に「演技」やない。
登場人物Aになった瞬間、言葉だけやなく、その人の感情や視点、身体の動きまで変わる必要があるんや。この切り替えが聴き手に自然と伝わることで、噺が生きてくる。
逆に言うたら、この切り替えが不十分やと、聴き手には違和感となって伝わってまうんや。

続きは、リベシティにログインしてからお読みください