- 投稿日:2025/01/03
- 更新日:2025/09/30

※この記事は、「みんなのお仕事図鑑」をおとな向けに書いたものです。
子ども会員さん向けにやさしく書いたものは、こちらの記事を読んでね🌱
【私のプロフィール】
こんにちは、ネアンです🐈️
小さい頃から「もの作り」が大好きです✨
🔸折り紙を折ったり
🔸切り絵をしたり
🔸毛糸でポンポン玉を作ったり
🔸音が鳴る機械を作ったり
手を動かすのが大好きな子どもでした✂️
【今の仕事】
一言で表すと「橋のお医者さん👩⚕️」です✨
外を歩くと、いたるところにある「橋」。
人が歩くだけではなく、自転車、車、電車…いろんな乗り物が通ります。
壊れたら危ないですよね⚠️
そうならないように、5年に1回健康診断をして
💭悪いところはないか
💭今すぐ直した方がいいか、様子を見るか
💭どんな材料を使って、どうやって直すか
💭直すのにお金がどれくらい必要か
そういったことを考え、提案する仕事です。
【仕事の参考資料】
健康診断の結果を見たり、どこをどう直すかを確認するために必要なのが「図面」です。
この図面を作るのも、大切な仕事の一つ✨
そして私の大好きな工程💕
(大分県橋梁定期点検要領より)
【どうしてこの仕事を選んだの?】
私はもともと、半導体のレイアウト設計の仕事をしていました。
「半導体」とは、皆さんが今使っているパソコンやスマートフォン、テレビ、タブレットなどに入っている、機械を動かすための大切な部品のこと。
その部品の設計図を、パソコンの「CAD」というソフトを使ってパズルを組み上げるように作る仕事です。
その仕事をする中で、CADでのお絵描きの虜に😆
今の会社の社長から「手が足りないから手伝ってくれないか」と声をかけてもらい、転職しました。
【どんな勉強をしてきた?】
大学では、化学の勉強をしていました。
今の仕事や、前の仕事とは関係のない分野です🧪🔬
必要な知識は、仕事をしながら教えてもらうことで覚えていきました。
最初に持っていたのは、「CADが好き」という気持ちだけ。
今もまだ、できないこと・知らないことがたくさんあります。
焦らずひとつずつ学んでいけば、いつの間にかできることの幅が広がっていくはず✨と信じて取り組んでいます。
ちなみに、大学での化学の勉強が無駄になったとは思っていません。
今も化学は大好きだし、「まず自分で考えて、試して、自分なりの答えを出してみる」という姿勢を学ぶことができたからです💪
また、化学の知識があることで、橋が劣化する過程や半導体のしくみをより深く理解することができています。
「これまでやってきたこと」は無駄にはならず、思わぬ形で自分の助けになってくれるものなんだと感じています。
【どうやって仕事を始めた?】
転職してからは、まずひたすらCADで図面を描くことから始まりました。
橋の点検(健康診断)をした人から手書きのスケッチや写真をもらい、
🔸橋のどこに
🔸どれくらいの大きさの
🔸どんな傷があるか
そういったことが、パッと見てわかるように絵を描いていきます。
そうして図面の読み方や、橋を直すのに必要な情報を勉強しました。
【この仕事で楽しかったこと】
何もなかった画面上に、自分の手で図面が作り上げられていくこと
完成した図面を眺めて
「頑張ったな~」「綺麗に作れたな~」
と達成感にひたることもしばしば😆
社会の安全に直接関われること
コンクリートでできた橋は、健康診断をしながら100年使うことを前提として作られています👀
誰もが使う橋を安全に使い続けるために、なくてはならない仕事です。
【この仕事で大変だったこと】
例えば、橋に「ひびわれ」が入っていたとします。
このひびわれ、何が原因かによって直し方も材料も変わるんです💦
つまり、原因の特定がとても重要だということ。
🔸傷の状態
🔸品質試験の結果
🔸橋のある場所の環境
(海の近くはボロボロになりやすいんです)
こういった情報から推測して、原因を特定していきます。
橋はその場所に合わせて作られる完全オーダーメイドなので、
ひとつとして同じものはありません。
そのため、傷の原因も「この場合はこう」と断定できないことが難しく、
おもしろいところでもあります。
【この仕事のおすすめできるところ】
・なぞ解きが好き
・もくもくと作業するのが好き
そんな人におすすめです☘️
【この仕事を目指している人へメッセージ】
パソコンひとつで作業ができるので、家でも仕事ができるのが
良いところです。
皆さんが安全に学校や仕事へ向かうお手伝いをする、
縁の下の力持ちのような仕事です✨
リベシティでは人口が少ないですが、生活に密接に関わっている土木業界。
少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです🙏
最後までお読みいただき、ありがとうございました。