- 投稿日:2025/02/08

はじめまして!みまと申します。市役所に勤務する、現役地方公務員14年目です。
新卒で市役所に採用され、最初に配属されたのは住民税課でした。市民全員の収入をチェックし、住民税を課税する仕事です。行政の仕事は住民税を基準に成り立っているので、住民税課から異動後も毎日、住民税を眺めています。約14年間、何万世帯もの家族構成とその住民税を見続ける中で、思うことがあります。
「扶養控除の取り方がもったいない家庭が多い!」
でも、「控除をかえれば税金も手当も給付金もっと得しますよ」と市民に伝えることはできません。その理由は後述します。こうした方が有利なのにもったいない!…とパソコンに向かって叫ぶだけです。
この記事では、扶養控除にまつわる年末調整や申告の失敗例とその解決方法をご紹介します。難しい話ではありません。基本的で当たり前のことなのに、多くの方が気づかずに損をしている落とし穴です。
税の専門家の皆様や、同業である公務員の方々の「扶養控除は取り上げるべきではない」というご意見があるかもしれません。実際、住民税課で先輩職員から次のようなことを教わりました。
・公務員が申告相談を受けるとき、市民に聞かれない限り「世帯内で誰が誰を扶養に入れるといいか」を提案してはいけない
・扶養控除は多制度と複雑に影響し合っているから責任を取れない
・扶養控除は納税者の自己申告通りにした方が後々トラブルにならない

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