- 投稿日:2025/01/12
- 更新日:2025/10/04

今回は、私が甲状腺ガンを経験したときの話をお伝えします。
この経験は、決して幸運とは言えないものです。
しかし、私は病気を通じて自分の人生を再発見する事ができ、毎日が光り輝くものにすることができました。
「人生は有限である」この当たり前の事実を意識するだけで、毎日が素晴らしいものになります。
1. ガン手術の経緯
50歳になった年、私は会社の健康診断でエコー検査を受ましたが、甲状腺に影が見つかりました。
その後、専門病院で再検査を受け、組織を取って確認した結果、甲状腺ガンであることが判明しました。
医者にあっさりと「ガンです」と告げられた瞬間、まるでドラマのセリフのように感じ、現実感がありませんでした。
心の片隅で「あ、自分はもう死ぬんだ…」と思ったのを覚えています。
その後、すぐに入院し、甲状腺の半分を切除する手術を受けることになりました。
幸いにも初期段階での発見だったため、転移はなく、薬物治療も不要でした。
現在までですが、再発もなく元気に過ごしています。
2. ガンになって思ったこと
ガンと診断された瞬間、人生が終わったように感じました。
全ての景色が色褪せ、お笑いなどを見ても全く面白くなくなりました。
また、ガン保険のコマーシャルを見るだけで、胸が苦しくなりました。
医師には、手術の結果次第では二度と声が出せなくなる可能性があると言われたので、妻に対する感謝の言葉をこっそりと録音しました。
手術を待つ間の入院生活では、夜は全く眠れず、一晩中窓から夜景を眺めて長い時間を過ごしました。
独りぼっちで、自分がいなくなった後の世界を想像し、深い苦しみと向き合いました。
最も辛かったのは、「妻を最後まで守り抜けない」という申し訳なさでした。
自分のことより、「家族をどうしよう」との思いが先に立ちました。
3. ガンの手術が終わって思ったこと
この経験を通じて、私は「人生は突然終わる」ことを痛感しました。
その後も再発の恐れが心を支配し、何年も苦しみ続けました。
しかし、この経験は私の人生観を大きく変えるきっかけとなりました。
「明日には自分が死んでしまうかもしれない」という思いから、
「やりたいことはすぐにやる」
「毎日を全力で生きる」
習慣が身につきました。
こうした考えを実践するようになった結果、人生がより素晴らしいものに思えるようになりました。
この変化を心理学では「ポスト・トラウマティック・グロース(外傷後成長)」と呼ぶそうです。
具体的な例としては以下のようなものがあります。
人生の優先順位の再評価
人間関係の深まり
自己の強さの発見
新たな可能性の発見
人生に対する感謝の増大
私はガンを通じて「人生は驚くほど短い」「やりたいことをすぐに全力でやらないと後悔する」ことを知り、だからこそ人生は素晴らしく美しいと思えるようになりました。
4. 現在の私の生き方
ガンを経験したことが、私の早期退職のきっかけとなりました。
今は「全力で人生を楽しむ」ことをモットーに、大切な人との時間を大切にし、明日死んでも後悔しない生き方を心がけています。
そして、残りの人生は「おまけ」と考え、さまざまな挑戦を楽しんでいます。
・ボルダリングやバンジージャンプ、ソロキャンプ(挑戦済)
・今年は、リベフェスへの参加や青森旅行(今年実施)
・来年以降は、ホノルルロードレースや四国88箇所巡り(来年以降実施)
これ以外にも、副業にも挑戦し、毎日を楽しく生活しています。
(病院の窓から見えていたテニスコートで、テニスをしているとき、感慨深くなります)
また、健康への意識も高まり、ヴィーガンになるという選択をしました。
これもガンが私に与えた大きな影響の1つです。
5. リベ入会(余談)
ガンを経験した後、保険の契約を止めるかで悩みました。
ガン保険を解約してしまうと再契約が難しいこともあり、リベシティの「保険見直しチャット」で相談することにしました。
これが、私がリベに入会したきっかけです。
その結果、私はガン保険を解約するという選択をしましたが、現在まで全く後悔はしていません。
今はリベのお陰で資産も増え、仲間に囲まれてワイワイ過ごしています。
6. まとめ
私は幸運にも初期の段階でガンが見つかり、命を救われました。
この経験を通じて、自分の人生を再発見することができました。
今では毎日を全力で生きることを大切にし、命があることへの感謝を感じながら生活しています。
妻や友人との何気ない会話の中にも幸福を見出し、人生の有限性を意識することで日々が輝くものになると実感しています。
今後、何かの病気や事故で、早くして死ぬことがあるかもしれません。
しかし、今の私は胸を張って「楽しい人生だった!」という自信があります。
「人生は有限である」
このシンプルな事実を意識するだけで、私たちの毎日は驚くほど豊かになるのです。
今回の私の拙い話が、皆さんの人生観の一助になれば幸いです。