- 投稿日:2025/01/15
- 更新日:2025/10/04

1. 結婚して約30年間ケンカしたことがありません
ウォーレン・バフェットはこう言いました。
「真の投資家は、結婚生活についてあれこれ語ったりしない」
…嘘です。今、適当に考えました。
基本的には「夫婦関係はこうあるべきだ!」などと声高に語ることは、好ましくないかもしれません。
しかし、リベラルアーツの観点からすれば、夫婦が円満で協力し合える関係であれば、資産を大きく伸ばせます。
私たち夫婦は結婚して約30年、1度も喧嘩をしたことがありません。
そして、仲が良いことで密かに有名(?)です。
子どもたちは「夫婦喧嘩」という存在をテレビドラマでしか見たことがなく、もはやユニコーンのような伝説の出来事だと思っています(多分)。
この記事では、そんな私たち夫婦が心がけている「些細なルール」を紹介します。
2. 夫婦のあり方はそれぞれ(喧嘩が悪いことではない)
(1) 夫婦関係に正解はない
まず、大前提として、夫婦関係に「正解」などありません。
お互いが納得していれば、それで良いのです。
例えば、「我が家は、言いたいことをはっきり言い、大きな声で罵り合って発散することで理解を深めている」という夫婦がいるなら、それはそれで素晴らしい関係と言えるでしょう。
問題なのは、「ケンカしたくないのに、つい罵り合ってしまい、嫌な思いをしている夫婦」です。
(2) 私たち夫婦の目指したもの
私たち夫婦が目指したものはシンプルです。
家庭では気持ちよく過ごしたいし、
ケンカ以外のことに集中したい。
これだけです。
この単純な目標が夫婦の共通認識になれば、あとはそれをどう実現するか試行錯誤するだけです。
もちろん、若い頃はうまくいかないこともありました。
あちこちに頭をぶつけ、痛い思いをする内に徐々に「正解の道筋」が見えてきます。
大切なのは、正解が見つかるまで焦らず、イライラせず、根気よくすり合わせ続けることです。
他人が一緒に暮らすのですから、国と国が合併するくらい根気がいります。
3. 夫婦のささやかなルール
まず、大前提として、
・金銭の価値観が一致する
・善悪の基準が一致する
・清潔に関する意識が一致する
ことは絶対です。
どんなに、努力しても歪んだ土地に家は建てられません。
そのうえで、私達が心がけているささやかなルールは以下の10
個です。
(1) 悪口を言わない
家庭からネガティブな感情を排除します。
パートナーの悪口はもちろん、他人の悪口も言いません。
ただし「愚痴」はOK。夫婦は弱い部分を見せられる相手です。
(2) 感謝する
1日最低10回は「ありがとう」を言いましょう。
お茶を出してもらったり、洗濯をしてもらったり、些細なことに感謝します。
「当たり前」を「有り難い」に変える意識を持ちましょう。
(3) 非難しない
パートナーの行動や趣味に制限をかけません。
趣味や友人との飲み会などにも口出ししません。
お金については月1回、マネーフォワードで反省検討会を行っています。
その際も、「化粧品に使いすぎじゃない」等の非難は厳禁です。
(4) スキンシップを大切にする
毎日、欠かさずスキンシップを取りましょう。
ハグや手をつなぐだけでも、オキシトシンが分泌され、幸せな気持ちになれます。
「相手に受け入れられ、愛されている」と実感できるため、心の安定にもつながります。
(5) 各々の趣味、共通の趣味を持つ
夫婦それぞれが個別の趣味を持つことは重要です。
自分の知らないパートナーの趣味の話を聞くことは、新鮮で刺激的です。
それぞれが自分の場所を持つことで、心に余裕が生まれます。
一方で、共通の趣味も定期的に楽しむことは、夫婦共通の思い出になります。
(6) 実の両親よりパートナーを優先する
結婚後、最優先すべきはパートナーです。
「実家の親がこう言っているから」は厳禁です。
実両親とパートナーが対立した場合、迷わずパートナーの肩を持つことが大切です。
「世界が敵に回っても味方する」という態度が信頼を生みます。
(7) 話をしっかりと聞く
パートナーの話に耳を傾けることは、基本中の基本です。
テレビを見ながら、スマホをいじりながら、という態度は厳禁です。
「合理的な解決策」を提示するのではなく、傾聴し、いたわることが重要です。(男性は結論を出しがち)
(8) 料理の感想をしっかり伝える
パートナーが料理を作ってくれたなら、感想を具体的に伝えます。
最悪なのは無関心です。
「少し塩辛かったね。でもありがとう」と、リクエストを伝えるのはOKですが、良かった点は必ず褒めるようにします。
(9) 常に異性であることを心がける
子どもが生まれると「お父さん」「お母さん」という役割に埋没しがちですが、夫婦間では恋人であることを意識しましょう。
だらしない格好や無意識な行動(裸でうろうろ、無防備なオナラなど)は控えます。
結婚前の自分を思い出し、異性としての魅力を大切にしましょう。
(10)パートナーは他人であり、義両親の大切な娘(息子)である
パートナーは結婚したからといって、自分の所有物ではありません。
自分の意思を持ち、いつでも離婚する権利を持った一個人です。
私は「義両親の大切な娘をお預かりしている」と思っています。
大切に扱い、感謝の気持ちを持つことで、良い関係が築けます。
4. 相手は変わらない。変えられるのは自分だけ
ここまで私が心がけていることを述べてきましたが、こう思う人もいるかもしれません。
「自分が努力しても、相手が変わらなければ意味がないのでは?」
ここで、大切なポイントをお伝えします。
相手を変えることは 絶対にできません。
変えられるのは 自分だけです。
自分が変われば、それに影響を受けて相手も変わります。
(もちろん変わらないこともありますが、影響の輪の外です)
夫婦関係が良くなれば、人生の質そのものが向上します。
ただし、どうやってもダメなパートナーがいるのも事実です。例えば、肉体的・精神的な暴力を振るうような相手です。
不良物件は「損切り」する勇気も必要です。人生を無駄にしないためにも、別れる決断をおすすめします。
5. 仲の良い夫婦のデメリット
ここまで夫婦仲について熱弁してきましたが、仲の良い夫婦にもデメリットがあります。
それは…どちらかが先に亡くなった時の心のダメージが大きい ことです。
渋川春海(日本初の和暦を作った人物)とその妻のように、同じ日に亡くなるという奇跡でも起きない限り、どちらかが先に逝きます。
どんなに夫婦仲が良くても、パートナーを失った後の「独りで生きる道筋」を考えておくことが大切です。
私は「先に死ねたらラッキー」と思っています(笑)。
6. まとめ
夫婦仲は良いに越したことはありません。
家庭が円満ならば、人生に集中できます。
人生のリソースは限られています。
家庭を居心地の良い場所にして、思い切りやりたいことをしませんか?
夫婦関係も、人間関係も、幸せも、すべては テクニック です。
そのテクニックさえ知っていれば、誰でも幸せになれます。
最初はうまくいかないかもしれませんが、試行錯誤しながら 最高の人生を 手に入れてください!