- 投稿日:2025/02/08
- 更新日:2025/10/01

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は松下幸之助 著『道をひらく』1968年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:松下幸之助出典:松下政経塾
https://www.mskj.or.jp/about/founder.html
(1894-1989)日本の実業家、発明家、著述家。位階は正三位。
パナソニックホールディングスを一代で築き上げた経営者である。
異名は「経営の神様」。
実は1965年に初めて週休二日制を導入した人物。
この制度は単に休日を増やすためではなく、「1日は休養、もう1日は教養に充てる」ことを目的としていた。
✅ 人生には「自分だけの道」がある。
✅ 工夫と創意が未来を開く鍵である。
✅ 進歩を求める姿勢が繁栄を生む。
人生への深い洞察をもとに綴った短編随筆集。
50年以上にわたって読み継がれる、発行560万部超のロングセラーである。戦後では第二位。
ちなみに『窓際のトットちゃん』が一位。
安価で入手しやすく、軽い。
手元やバックに入れやすい。
1つ1つが500~800文字程度。
メルカリでも、図書館でも。すぐに手に入る。
古い書籍ながら、読書が苦手な人にオススメできる書籍である。
ちなみに本書『道をひらく』は、松下幸之助氏がPHP研究所の機関誌「PHP」に寄せた短文をまとめたもの。PHP研究所:1946年、終戦のわずか1年後に松下幸之助が創設した企業の1つ。
本屋に行くと「PHP」の文字は見つかるだろう。PHP新書などがある。
参考:https://www.php.co.jp/company/
ちなみに、「繁栄によって、平和と幸福を(Peace and Happiness through Prosperity)」の頭文字を取ったもの。別に怪しくないよ。
「その一篇一篇は、時にふれ折りにふれての感懐をそのまま綴ったものである」と本人はまえがきで語っている。
その考え方やものの見方には、松下幸之助氏の成功の裏側にあった、普遍的な哲学が流れている。
雰囲気は松下幸之助、田中角栄、川上哲治など多くの実業家や政治家などに座右の銘書・処世訓として有名な『菜根譚(さいこんたん)』に近い。
読みやすさでいえば、『思考の整理学』に近い。
お金に関しては、本多静六よりも経営者目線での価値観を持っている。
『道をひらく』は読書が苦手でも読みやすい。
”何度も読み返せる本”の一冊である。
もちろん、妄信する必要はない。
私も手元に置いている本である。
ちなみに『続・道をひらく』もあるよ。
どの様に解釈するかは、読み手に任せたいので、最低限の解説にとどめる。
松下幸之助の話はいずれ別の書籍を利用してお話しする。
当人の背景を知ってから本書を読めば、なぜそう書いたかも想像しやすくなる。
過去の人物がどのような思いで、その1文字に力を入れたのか?
考えるのはこの上ない娯楽である。
だが、知らなくても十分エネルギーをくれる書籍である。
出てきた単語を調べたり、自身の頭で噛み砕くことを望みたい。
この記事では、最初のページにある「道」と2篇紹介する。
つまりほぼ引用である。
その結果、この記事が配信停止になったとしてもかまわない。
それぐらいにはオススメできる。
『道をひらく』
「道」
自分には自分に与えられた道がある。 天与の尊い道がある。
どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない。 自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。 広いときもある。 狭いときもある。 のぼりもあればくだりもある。 坦々としたときもあれば、かきわけかきわけ汗するときもある。 この道がはたしてよいのか悪いのか、思案に余るときもあろう。 慰めを求めたくなるときもあろう。 しかし、しょせんはこの道しかないのではないか。
あきらめろというのではない。 いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、ともかくもこの道を休まず歩むことである。
自分だけしか歩めない大事な道ではないか。 自分だけに与えられているかけがえのないこの道ではないか。 他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道は少しもひらけない。 道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。 心を定め、懸命に歩まねばならぬ。 それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。 深い喜びも生まれてくる。
⇒ 自分の道を信じ、前進し続ける。
⇒ 何度でも挑戦し、次の道を模索する。
自分だけの特別な道を見つけ、歩むことが重要である。
「働き方のくふう」
額に汗して働く姿は尊い。
だがいつまでも額に汗して働くのは知恵のない話である。
それは東海道を、汽車にも乗らず、やはり昔と同じようにテクテク歩いている姿に等しい。
東海道五十三次も徒歩から駕籠へ、駕籠から汽車へ、
そして、汽車から飛行機へと、日を追って進みつつある。
それは、日とともに、人の額の汗が少なくなる姿である。
そしてそこに、人間生活の進歩の跡が見られるのではあるまいか。
人より1時間、よけいに働くことは尊い。
努力である。勤勉である。
だが、今までよりも1時間少なく働いて、今まで以上の成果を上げることも、また尊い。
そこに人間の働き方の進歩があるのではなかろうか。
それは創意がなくてはできない。
工夫がなくてはできない。
働くことは尊いが、その働きに工夫が欲しいのである。
創意が欲しいのである。
額に汗することを称えるのもいいが、額に汗のない涼しい姿も称えるべきであろう。
怠けろというのではない。
楽をする工夫をしろというのである。
楽々とはたりて、なお素晴らしい成果があげられる働き方を、
お互いにもっと工夫したいというのである。
そこから社会の繁栄も生まれてくるであろう。
⇒ 創意工夫で成果を最大化する。
⇒ 生活に小さな工夫を加える習慣を持つ。
単に努力するだけでなく、楽をしながら成果を上げる工夫が必要だ。
「同じ金でも」
同じ金でも、他人からポンともらった金ならば ついつい気軽に使ってしまって、いつのまにか雲散霧消。 金が生きない。 金の値打ちも光らない。 同じ金でも、アセ水たらして得た金ならば そうたやすくは使えない。 使うにしても真剣である。慎重である。 だから金の値打ちがそのまま光る。 金は天下のまわりもの。 自分の金といっても たまたまその時自分が持っているというだけで 所詮は天下国家の金である。 その金を値打ちもなしに使うということは いわば天下国家の財宝を意義なく失ったに等しい。 金の値打ちを生かして使うということは 国家社会にたいするおたがい社会人の一つの大きな責任である。 義務である。 そのためには、金はやはり、自分のアセ水たらして 自分の働きでもうけなければならぬ。 自分のヒタイのアセがにじみ出ていないような金は もってはならぬ。 借りてはならぬ。 個人の生活然り。 事業の経営然り。 そして国家の運営の上にも、この心がまえが大事であろう。
⇒ 悪銭身に付かず。
⇒ リセールバリュー、価値で考えよ。
お金を借りるということは、金の値打ちを生かして使うことである。
これ以外にも、よりよく生きること。
決断を下すこと。
困難にぶつかった際。
自信を失った際。
事業をより良く伸ばす方法。
独立する際の心構え。
国家や政治について。
生きがいのある人生をしていくために。
一部だけ時代の価値観が含まれるものの、全てが短く複雑怪奇な単語は使用していない。
ただつつましく謙虚な言葉が、あなたの参考になるだろう。
まとめ
✅ 人生には「自分だけの道」がある。
✅ 工夫と創意が未来を開く鍵である。
✅ 進歩を求める姿勢が繁栄を生む。
⇒ 人生には自分だけの道があり、普遍的な哲学を教えてくれる。
決して、妄信する必要はない。
まだまだ100編以上あるので飽きないぞ。
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆