- 投稿日:2025/03/24
- 更新日:2025/10/09
3月24日より、マイナ免許証がスタートしました。しかし気を付けないと、最悪の場合、法に反してしまうデメリットがありますので、その点を解説します。
1、マイナンバーカードの更新・紛失時に、免許証不携帯になる
最も危険な点はこちらです。秋ごろまでにマイナンバーカードの期限が切れてしまう方は、特に注意が必要です。
マイナ免許証の申込を行って、マイナ免許証1枚だけを所持している状態になっている方が、マイナンバーカードの更新手続きを行うと、マイナンバーカードと免許証の情報が切り離されてしまいます。この状態で車を運転すると、免許不携帯の状態になってしまいます。
つまり、
①マイナンバーカードを更新するために車で役所へ。マイナンバーカード更新により、マイナンバーカードと免許証の情報が切り離される。
②次に、切り離されたマイナンバーカードと免許証を一体化させるために、車で警察署へ。
この手順で動いてしまうと、①の段階でマイナンバーカードから免許証の情報が無くなってしまうため、②の段階で免許不携帯になってしまいます。
ということは、免許不携帯のまま、警察署に行ってしまうことに…。
この点は、警察庁からもアナウンスされています。
システムの改善は秋ごろとされていますので、マイナンバーカードの有効期限が秋ごろまでになっている方は、マイナ免許証1枚だけにしない方がオススメです。
ただ、気を付けなければいけないのは、秋までにマイナンバーカードの有効期限が切れる方だけではありません。
マイナンバーカードを紛失して再発行になった場合も、同じです。マイナンバーカードを再発行しても、免許証の情報は切り離された状態になってしまいます。なので、マイナンバーカードを再発行しただけで車を運転することはできません。運転すると免許証不携帯となります。
2、マイナ免許証でも更新に行く必要あり
この点は、がっかりされた方も多いと思います。
マイナ免許証にすることで、更新時の講習(優良・一般)がオンラインで24時間受講可能になりますが、視力検査などは行かないと受けられないため、結局免許センターなどに行く必要があります。
デジタル庁の資料にも、視力検査や写真撮影を行うために、運転免許センター等へ来場する必要があると書かれています。
オンラインで受講できるのは、あくまで講習のみですので、時間短縮の効果は限定的になりそうです。
3、アプリを介さないと免許情報が見えない
マイナ免許証は、見た目はマイナンバーカードと変更ありません。なので、免許証の色や有効期限を、券面から確認することはできません。
確認するためには、マイナポータル等のアプリを使用する必要があります。券面から免許証の情報が確認できないのは、セキュリティ上ではメリットとも言えますが、利便性の面ではデメリットと言えます。
4、その他のデメリット
その他のデメリットとしては、
・海外では従来の免許証しか対応していない可能性あり
・レンタカー業者によっては従来の免許証しか対応していない可能性あり
・従来の免許証の再発行よりも、再発行に時間がかかる可能性あり
・2枚持ちの場合、2枚同時に更新する必要あり。片方だけを更新することもできるが、有効期限が切れた方は返納し、記録を抹消する義務が発生する。

最後に
マイナ保険証は、更新手数料が安く済んだり、ワンストップサービスを受けられたり、手持ちのカード枚数を減らせるなど、メリットも十分にあります。ただ、知らないと法に触れてしまうようなデメリットもありますので、その点を十分に知った上での切り替えをお勧めします。
私自身もマイナ免許証への切替を行うつもりですので、気を付けていきます。