- 投稿日:2025/10/20
- 更新日:2026/03/30
転職や、営業活動を目的とした「企業研究」って、調べ始めると、どこからどのように手をつけていいか迷いますよね。
転職活動でも営業の提案準備でも、相手企業の理解が浅いと、伝わる言葉も、弱くなってしまいます。
こんにちは。
会社員で、法人向けにマーケティングコンサル業をつとめる「まきだるま」と申します。
新商品の発売やリニューアルなどのタイミングで、
広告宣伝実施時期と予算を伺って、生活者調査を行い、
コンセプトを立案し、
販売戦略やプロモーション計画を立てることが、私の主な仕事です。
様々な会社の担当者と関わる中で、
「短時間でポイントをつかむ企業研究法がほしい」と感じることが多く、
ChatGPTやGeminiを“情報整理の相棒”として活用しています。
今回は、そんな私が使っている生成AIの活用法をご紹介します。
記事には、Chat GPTに入力すべきプロンプトもつけておりますので、ぜひ使ってみてくださいね。
なぜ“企業研究”が成果を左右するのか
営業活動でも、転職でも「企業研究の深さ」が成果を大きく左右します。
転職活動では、企業理解が浅いと、志望動機や逆質問が通り一遍になり、面接官の心に響きません。
一方、営業の現場では、相手の業界構造や課題を理解していないと「とりあえず提案してきたのかな」と思われ、信頼構築のチャンスを逃します。
私自身、複数の企業と関わる中で痛感したのは「企業研究は情報収集ではなく、“相手を理解して自分の立ち位置を明確にする作業”だ」ということ。
たとえば、転職なら「この会社の今後の方向性に、自分のスキルがどう貢献できるか」
営業活動なら「相手の課題を、自社のサービスでどのように解決できるか」を言語化できるかどうかで、成果がまったく変わります。
企業研究を短時間で整理する3ステップ
企業研究は「一気に」「全部」調べようとすると終わりが見えません。
ですが、目的に合わせて情報を「3つの階層」で整理すれば、30分程度でも要点をつかめます。
このくらいの時間なら、急な同行を頼まれた際にも、移動中の電車の中で訪問先の情報をインプットすることができる。
ここからは、私が実際に使っている3ステップをご紹介します。
ステップ①:全体をつかむ(俯瞰)
■入力するChatGPTプロンプト(例)
「◯◯株式会社の事業概要を3C分析(自社・顧客・競合)で整理して」
まずは、「この企業は何をしているか」をざっくり理解していきます。
おすすめは以下の4点チェックです。
※チェックする観点
・事業内容と主要製品
・業界構造
・市場トレンド ・直近ニュース
・数字まわり(売上・利益・社員数)
ステップ②:特徴を抽出する(強み・課題)
次に、俯瞰した情報から、「相手の会社らしさ」を抽出します。
■入力するChatGPTプロンプト例
「◯◯社の直近3年のIR要約から、成長戦略のキーワードを3つ抽出して」
※チェックする観点
- 強み:業界内でのポジション、成長領域、独自技術
- 課題:市場縮小、競合増加、採用・人材育成の課題
ステップ③:自分事化する(行動転換)
最後に、「この企業の理解を自分にどうつなげるか」を明確にします。
私の職種や強み(弱み)などを予めChatGPTに伝えておくと、この項目はよりスムーズになります。
■入力するChatGPTプロンプト例
「この企業の現状課題に対し、私が貢献できる点を3つ整理して」
※チェックする観点
- 転職:自分の経験・スキルがどこに活かせるか
- 営業:どの課題に自社が貢献できるか
AIを活用した企業研究で気をつけること
GPT5にアップデートされ、ChatGPTもリアルタイム性が高まり、企業研究にもかなり有用になりましたが、
指示の仕方によってはうまく使えない結果に終わることも。
ここでは、私がつまずいてきた失敗例もお伝えします。
・企業名を入れるだけで済ませてしまう
当たり前?っぽいことしか知らされず、(なんなら間違うこともあり)情報の精度が低いまま。
・IR・公式サイトのリンクソース元が正しいか必ず裏取りすること。
情報提供元である一次ソースの確認や、データの誤りや古さの確認は必須です。全て読みきらなくても、リンクがあるかどうか、更新日時は最新か、信頼できるソース元か。(個人ブログなどではなく、企業が運営しているか、有名かどうか、など)
提示がなかった場合は、出典を明示してと追加質問すれば、出してくれます。確認しないままでいると、古い情報をあてにしてしまったり、誤認リスクも大きくなります。
・ 「なぜそう思う?」とAIに再質問する
辻褄合わせに結構適当なことを言って来ることもあるので、
丸投げして終わりではなく、バシバシ、ツッコんでいくことが大事です!
ChatGPTは「仮説を出す装置」。
最終的な事実確認は人間の役割です!
応用編:
実践プロンプト「転職ver」(志望企業を深掘る)
転職で企業研究をする目的は、主に次の3つです。
1. 企業が「今、どんな方向に進もうとしているか」を理解する
2. 自分の経験や強みが「どの点にマッチするか」を見つける
3. 面接官の視点から「求められている人材像」を把握する
この3つを意識してAIに質問すると、回答の精度がぐっと上がります。
数回のステップに分けてご紹介しますね。
◾️プロンプト例:
1、
あなたは就活コンサルタントです。
◯◯株式会社について、以下の視点で3C分析(自社・顧客・競合)を行い、
それぞれ簡潔にまとめてください。
2、
上記の企業情報を踏まえて、
私(◯◯経験◯◯年/例:SNS運用中心、◯◯資格保有、などの補足情報も入れて)がどのように貢献できるか、3つの視点で提案してください。
3、
あなたがこの企業の面接官なら、
候補者にどんな質問をして適性を見極めますか?
理由も添えて、5問挙げてください。
繰り返しになりますが、AIの出力は「仮説」として扱いましょう!
そのままコピペするのではなく、
一次情報と照らし合わせて肉付けしていくことが、ポイントです。
応用編:実践プロンプト「営業ver」
(提案準備・ヒアリング強化)
営業活動における「企業研究」は、提案の精度と信頼構築を左右します。
「とりあえず自社サービスを提案する」から一歩抜け出し、 “相手の現状・課題・方向性”を理解して話すだけで、提案の通りやすさが劇的に変わります。
◾️プロンプト例:
1、
あなたは営業コンサルタントです。 ◯◯株式会社について、以下の観点で3C分析(自社・顧客・競合)を行い、 提案準備に役立つ要点を整理してください。
2、
上記の分析結果をもとに、 この企業が今期または直近1年で抱えていそうな課題を3つ挙げてください。 それぞれに対して、一般的な解決アプローチも添えてください。
3、
以下の条件で、◯◯株式会社への提案アイデアを作ってください。 前提: 自社サービス:◯◯(例:BtoBマーケ支援/人材育成プログラムなど) 相手の課題:上記ChatGPT出力の内容を参照 出力形式: 提案タイトル 解決の方向性(100字以内) 想定成果(数値・効果イメージ)
4、
あなたは営業担当者です。 上記の企業情報を踏まえて、初回打ち合わせで聞くべき質問を5つ挙げてください。それぞれに「意図」も添えてください。
営業活動の生成AI活用で大切なことは、
“提案を自動化すること”ではなく、
「相手を理解する時間を短縮して、人との対話に集中する」ことです。
生成AIは、情報整理を手伝ってはくれますが、
「共感と信頼」は人の仕事です!
事前の整理をサポートしてもらい、
商談を熱量のある自身の言葉で向き合えるように、
準備しておくことが大事です。
まとめ
転職verと営業verの両面から企業研究におけるChatGPTの活用法について、ご紹介してきました。 最後に、大事なポイントを整理します。
・企業研究は「情報収集」ではなく、 「相手を理解し、自分の立ち位置を言語化する作業」
・ChatGPTは“情報を出す相手”ではなく、 “考えを整理する相棒”として使う。
・目的を明確にしたプロンプトを、ステップバイステップで活用する。
ぜひ、使ってみた感想や、改良点などを教えていただけるとありがたいです。