- 投稿日:2025/04/09
- 更新日:2025/11/12
2017年、第一子が生まれたのをきっかけに、私はある決断をしました。
それは、将来の大学資金を準備するために「ドル建て終身保険」に加入すること。
当時は「保険=安心」「貯蓄型保険=貯金と保障がセットでお得」と信じていて、これ以上ない選択だと思っていました。
毎年40〜50万円という決して安くない金額を年払いで支払い、
子どもの将来に備える。そんな思いで契約しました。
実はこの保険、家電量販店で受けた無料のFP相談で勧められたのがきっかけでした。
突然の保険の話に戸惑いつつも、「学資保険よりお得ですよ」という言葉と、目の前で出されたシミュレーションに安心して、深く考えずに契約してしまったのです。
私が大学資金としてざっくり設定していた目標金額は、500万円。
学費+生活費の一部くらいまではカバーしたい、という気持ちでした。
ところが、契約から5年後の2023年。
私はついに、この保険を解約する決断をしました。
リベ大の動画で気づいた「保険の落とし穴」
正直、解約を決めるまでは本当に悩みました。
なにせ、解約時点では約50万円の元本割れ。
せっかく積み立てたお金が減ってしまうのは、精神的にもなかなかつらいものがありました。
でも、そんな私の背中を押してくれたのは、リベ大のYouTube動画でした。
何気なく流れてきた「貯蓄型保険はおすすめしません」という動画。
その言葉に、これまで信じてきたものを真っ向から否定されたような衝撃を受けました。
そこからは、まるで霧が晴れていくような感覚。
「このまま保険料を払い続けたときにかかる手数料の大きさ」や、
「インデックス投資という選択肢を知らなかったことで失っていた運用益の機会損失」など、
知れば知るほど「これはちょっとマズいのでは…?」という思いが強くなっていきました。
損を確定してでも、未来の「もったいない」を減らしたい
私は考えました。
「たしかに、今解約すれば50万円の損。でも、このまま続けたほうがもっと損するんじゃないか?」と。
将来に向けてお金を増やしたいのに、今のままでは減っていくかもしれない。
それなら、
いま一時的な痛みを受け入れて、方向転換したほうがいい——
そう思えるようになりました。
「もうやめよう。このお金は、もっと健全な方法で運用しよう」
そうして私は、保険を解約する決断を下しました。
解約返戻金は、ジュニアNISAでインデックス投資へ
解約して戻ってきた返戻金は、ジュニアNISAを活用して、オルカン(全世界株式)やS&P500といったインデックス投資に回しました。
さらに返戻金だけではなく、これまで積み立てていた個人年金や財形貯蓄、医療保険も解約し、インデックス投資へ。
最初は「大丈夫かな?」とドキドキしながら始めましたが、
数年運用を続けた結果、なんと・・・・・
当初の目標だった500万円を前倒しで準備することができました!
資産状況もシンプルになったことで脳のリソースもスッキリ!
また、投資の仕組みを自分で学んで選んだという実感が、安心感につながっています。
そして何よりうれしいのが、このまま運用を続けていけば、子どもが大学に入るタイミングで、当初の目標だった500万円の少なくとも1.5倍以上になる見込みになっていること。
もしそのとき、すべてを使わなかった場合は、下の子の大学資金や、私たち夫婦の老後資金に回すつもりです。
「将来に備える」という目的は変わらなくても、その手段を見直すだけで、こんなにも安心感が違うのかと実感しています。
同じように悩んでいる人へ
私のように、「なんとなくで加入した保険」や「昔の判断をそのまま続けている資産運用」にモヤモヤしている人は、多いのではないでしょうか。
「損したくない」「今さらやめられない」と感じて、現状維持を選んでしまう気持ちも、すごくよくわかります。
でも、一度立ち止まって考えてみてください。
「続けること」もまた、ひとつの選択。でもそれが、気づかないうちに損を積み重ねる選択になっていないか?
過去の自分の選択を否定するのではなく、「今の自分なら、もっと良い選択ができる」と信じてみてほしい。
私の体験が、誰かが一歩踏み出すきっかけになれば、とても嬉しく思います。