- 投稿日:2025/04/13
- 更新日:2025/11/05
はじめに:簿記学習の「繰り返し練習」をもっと効率的に!
簿記の合格には、仕訳や精算表の問題を何度も書いて練習することが大切ですよね!
でも、毎回紙を用意するのはちょっと面倒…💦 ノートを使い回すにしても、書いた文字を消すのって意外と手間がかかりませんか?
そこで!そんな手間を解消するために、記入したデータをボタン一つでサッと消せる便利なスプレッドシートを作ってみました✨
更新履歴
2024.04.28 ふくしままさゆきさんオススメ視聴順、第2問対策の公認会計士たぬ吉さんオススメ追記
2024.04.26 スプレッドシートを編集可能な共有に変更
2024.04.20 簿記3級の勘定科目一覧表を追加
2025.04.18 よくある質問を追加
2025.04.15 勘定科目の5項目分類表を追加
2025.04.14 スプレッドシートをファイルコピー画面からコピーできるように修正
2025.04.13 初版
練習帳のリンク
Googleドライブにコピーしてお使いくださいませ!コピー方法も説明しております。
このスプレッドシートで何ができる?
主な機能:仕訳帳・精算表をボタン一つで入力済み内容をリセット(自動削除機能)
対象となる方(こんな方におすすめ!)
本記事は私が作成した自動削除機能付き仕訳帳・スプレッドシートです。対象となる方は下記の方にオススメです。
・簿記検定(日商簿記、全経簿記など)の合格を目指している方
・仕訳や精算表の問題を繰り返し解きたい方
・ノート、問題集に直接書き込むのに抵抗がある方、きれいに使いたい方
・手書きでの練習に時間や手間を感じている方
・デジタルツールで効率よく学習を進めたい方
簿記を勉強しているから使ってみたいけれど、スプレッドシートやITツールは苦手…という方にも画像付きで手順を説明します。
分からないところがあれば、私、サンダーまでご連絡くださいませ。
ご利用上の注意点・補足
必要なもの:Googleアカウント
推奨環境:PC
この練習シートはGoogleスプレッドシートで作られています。使うにはGoogleアカウントが必要になるので、もしまだ持っていなければ無料で作成してくださいね。
また、スプレッドシート上で動かすプログラムを動作させるため、パソコンでご利用ください。
学習が捗る仕訳練習帳3つのメリット
メリット1:圧倒的な時短!
消す手間ゼロで反復練習のハードルが下がります!
メリット2:常に新品同様!
ボタン1つで何度でもまっさらなシートになり、簿記練習に集中できます!
メリット3:ペーパーレスで経済的!
ノートやコピー用紙の消費を抑えられます!
【図解で説明】使い方かんたん!3ステップガイド
Step 0:各シートの説明
作成したスプレッドシートのファイルは下記の2種類あります。
仕訳帳練習シートの概要
簿記の基本であり、借方・貸方に振り分けて記録する『仕訳』。
このシートでは、入力した仕訳データをボタン一つでクリアできます。
精算表練習シートの概要
仕訳に慣れてきたら、次に苦労するのが精算表作成です。
『仕訳はできるんだけど、精算表になると急に難しく感じる…』そんな経験、ありませんか?
(私もそうでした!😅 きっと多くの人が通る道だと思います)
だからこそ、精算表をしっかりマスターできるかどうかが、合否を分ける大きなポイントになると言ってもいいかもしれません。
Step1: 準備 - 共有スプレッドシートのファイル>コピーを作成
下記の配布リンクから共有用のスプレッドシートを開きます。
基本的な使い方はどちらのシートも同じなので、ここでは『仕訳帳練習シート』を例にして説明を進めますね。
Step1.ドキュメントコピー
この記事のURLでは【ドキュメントコピー画面】で共有しています。この画面の場合は【コピーを作成】のみでファイルコピーが可能です。
Step 2:(初回のみ)Google Apps Scriptを実行するための承認
このシートがデータを自動で削除できるのは、裏側でプログラム(Google Apps Script、略してGAS)が動いているからです。
Excelの『マクロ』みたいなもの、とイメージすると分かりやすいかもしれません。
このように、スプレッドシートのデータを操作するプログラムに対して、Googleが『このプログラムに操作を任せて本当に大丈夫?』と持ち主(あなた)に確認する仕組みになっています。
そのために、最初に使うときだけ『承認』が必要になるのです。
『承認』とか『警告』とか聞くとドキッとするかもしれませんが、怪しいプログラムだから表示されるわけではないので、安心してくださいね。
このプログラムの仕事は、皆さんが練習で入力した解答欄のデータをクリアすること、ただそれだけです。
皆さんの個人情報や他のファイルを見たり、勝手にどこかにデータを送ったりするような動きは絶対にしないので、その点もご安心ください!
動作に問題ないように心がけておりますが、何か問題がございましたら、私、サンダーまでご連絡ください!
赤枠で囲った範囲のみを削除する機能です。
削除機能の動作確認のため、赤枠に何か入力してください。
プログラムを呼び出しやすいよう、スプレッドシートにオリジナルメニューを追加しています。
サンダーメニュー(ver.1.**) > 仕訳帳データクリア
をクリックしてください。
初回のみ、Google Apps Scriptの使用許可が必要になります。
上記画面が表示された【続行】ボタンをクリックします。
Googleスプレッドシートを使用するアカウントをクリックします。
【このアプリはGoogleで確認されていません】という警告画面が表示されます。
少し驚かれるかもしれませんが、ご心配には及びません。冒頭でお伝えしたようにプログラムを動作させるための承認画面になります。
左下の【詳細】ボタンをクリックします。

詳細をクリックすると、画面が下に伸びます。
【仕訳帳(安全ではないページ)に移動】をクリックします。
これは、私のように個人が作成したプログラムなど、Googleの公式な審査プロセスを経ていないカスタムプログラムに対して、広く表示されるものです。
重ね重ねになりますが、危険な動作は一切含まれておりませんのでご安心ください。
次の画面にキャンセルボタンと許可ボタンが表示されます。この画面で【許可】をクリックします。
これで承認作業はおしまいです!お疲れ様でした!
この作業は本当に最初の1回だけです。
次からはこの手間なく、すぐに自動削除機能を使えますよ。
記入したデータを削除したいときは、、サンダーメニュー > 仕訳帳データクリア から実行してください。
よくある質問(トラブルシューティング)
この練習シートを使っていて、「あれ?」と思うことがあったら、まずはこちらを確認してみてくださいね。
Q1: なんだか表示が崩れちゃった… / 大事な数式や文字を消しちゃったみたい… どうしよう?
そんなときは焦らなくて大丈夫です👌
一番手っ取り早くて確実なのは、もう一度、配布用のシートから「ファイル」>「コピーを作成」で、新しいシートをコピーし直すことです。
少し面倒かもしれませんが、これで完全にキレイな状態から再スタートできます。(練習で入力したデータは消えてしまいます、ごめんなさい!)
Q2: 「データクリア」ボタンを押した直後に「あっ、今のナシ!」ってなった!元に戻せる?
自動削除機能を実行したけれど、消す前のデータを確認したい!ということがあるかもしれません。
データクリアのボタンを押した直後であれば、
キーボードの Ctrlキー を押しながら Zキー を押してみてください(Macをお使いの方は Commandキー + Zキー です)。
これで、削除前の状態に戻せる場合があります。
ただし、クリア後に何か他の操作をしてしまうと、元に戻せなくなることが多いので、「しまった!」と思ったら、すぐに試してみてくださいね。
Q3: 「データクリア」ボタンを押しても、データが消えないんだけど…? / 何かエラーメッセージが出た…
このシートはプログラムを動作させるための承認作業が必要です。
まずは、Step 2で説明した最初の「承認」作業がきちんと完了しているか、もう一度確認してみてください。承認ができていないと、プログラムが動かないのです。ごめんなさい😣
それでもダメな場合は、以下のことを順番に試してみてください。
ブラウザのページを再読み込み(リロード)してみる。 (キーボードの F5キー や、ブラウザの更新ボタン🌀を押します)
少し時間を置いてから、もう一度試してみる。 (もしかしたらGoogle側のサーバーが一時的に混み合っているだけかも?)
それでも動かない場合… お手数ですが、Q1と同じようにファイルをコピーし直して、最初の承認からやり直してみてください。
これらを試してもどうしても解決しない場合は、お気軽に私、サンダーまで状況を教えてください!
Q4: 入力しちゃいけない場所(見出しとか枠線とか)をうっかり消しちゃった or 変えちゃった!
間違えた!やっちゃった!と思ったら、
すぐに Ctrl + z (Macなら Command + z)!
大抵の場合は、これで操作前の状態に戻せます。
もし、色々いじってしまって Ctrl + z でも戻せない…という場合は、やはりQ1の方法(コピーし直し)が確実です。
Q5: 「データクリア」ボタンを押したら、消えるはずのないデータまで消えた気がする…!
データが消えるのってびっくりしますよね。驚かせてしまってごめんなさい!
まずは落ち着いて、記事内の説明や図で示されている「削除される範囲」をもう一度確認してみてください。動作としては、解答を入力する欄だけが消えるように作っています。
もし、本当に意図しない場所のデータが消えてしまった場合は、すぐに Ctrl + z(Macなら Command + z)) で元に戻るか試してみてください。
そして、可能であれば、どのような状況でそうなったか、私、サンダーまで教えていただけると非常に助かります…! (今後の改善に繋げたいです!)
新しく使い直したいときには、やはりQ1の方法(コピーし直し)でファイルコピーしてお使いください。
Q5: 精算表の練習シートに入力したのですが、一番下の合計欄に数字が自動で表示されません。
合計欄に自動で計算結果が出なくて「あれ?」と思われたかもしれません💦実は、この精算表練習シートの合計欄は、あえて自動計算機能を設定していません。その理由は、実際の簿記試験本番を想定したトレーニングをしていただくためです📝
試験では、精算表の各列(試算表、損益計算書、貸借対照表)の合計金額も、ご自身で正確に計算して記入する必要があります。
そして、借方合計と貸方合計が一致するかを確認する作業も非常に重要です。
この練習シートは、問題を解くだけでなく、 ✅ 本番同様に、合計金額を計算する練習 ✅ 計算した合計が一致するかを確認する練習
まで含めてトレーニングできたら良いなと思い、このような計算しない仕様にしています。
ぜひ、このシートで合計計算まで含めた実践的なトレーニングを積んで、本番での実力アップに繋げてくださいね!応援しています!💪
勘定科目の5項目(資産・負債・純資産・収益・費用)分類表
この図は、簿記を理解する上で最も基本となる5つのグループ(資産・負債・純資産・費用・収益)と、それぞれの「ホームポジション(定位置)」を示したものです。
リベシティ用ということで、5項目を5つの力になぞらえてカラーリングしてみました😄
どの色がどの力に対応するかは、私の独断と偏見(!)で決めたので、あくまで参考程度に見てくださいね😅
資産 :守る力(資産を減らさない力、ブルー)🛡️
負債 :貯める力(支出を減らす力、グリーン)💰
純資産:増やす力(資産を増やす力、オレンジ)📈
収益 :稼ぐ力(収入を増やす力、レッド)💪
費用 :使う力(人生を豊かにすることにお金を使う力、ピンク)🎁
ポイントは以下の通りです。
左右の区分:
左側(借方) がホームポジションなのは、『資産』と『費用』です。
右側(貸方) がホームポジションなのは、『負債』、『純資産』、『収益』です。
上下の区分(財務諸表との関連):
上半分の「資産」「負債」「純資産」は、主に貸借対照表(B/S)の構成要素となり、財政状態を表します。
下半分の「費用」「収益」は、主に損益計算書(P/L)の構成要素となり、経営成績を表します。
この図の覚え方・使い方
取引が発生した際に行う「仕訳」では、このホームポジションが基本ルールとなります。
例えば、「資産が増加したらホームポジションである左側(借方)に記入する」といった具合です。
まずは、「資産と費用は左側、それ以外(負債・純資産・収益)は右側」という配置をしっかり覚えることが、簿記学習の第一歩として非常に重要です。
【例】商品500円を掛けで仕入れ
仕訳で良く出る内容だと思います。
『掛けで仕入れ』ということは、代金は後払い。『買掛金』が発生します。買掛金は、いつか払わないといけないお金ですよね。
これは、簿記のグループで言うと【負債】にあたります。
負債が『増えた』ので、負債のホームポジションである右側、『貸方』に記入します。
一方、『商品を仕入れた』ことは、通常(三分法の場合)は【費用】の発生と考えます。
費用が『増えた』ので、費用のホームポジションである左側、『借方』に記入します。
これで仕訳が完成です!→ (借) 仕入 500 / (貸) 買掛金 500
仕訳や精算表において、この考え方が出来るかどうかが非常に重要になります。ぜひ、この図を使って仕訳をイメージしてください!
簿記3級の勘定科目一覧表(5項目分類表)
前の章でご紹介した5項目(資産、負債、純資産額、費用、収益)について、各勘定科目が5項目のどれに分類されるのかを表にしました。
こちらも合わせて簿記の学習にご活用ください!
まとめ:繰り返し練習を最強の味方に!
この練習シートが、あなたの簿記合格への道のりを少しでもサポートできたら、めちゃくちゃ嬉しいです!
ぜひ活用して、繰り返し練習を最強の武器にしてくださいね。応援しています!💪
練習帳のリンク
Googleドライブにコピーしてお使いください。
5項目(資産・負債・純資産・収益・費用)マップ
勘定科目の5項目分類表
各勘定科目が5項目のどれに分類するかを表にしました。
もし使っていて『ここが使いにくいな』とか『これってどういうこと?』などありましたら、いつでも気軽に私、サンダーまでご連絡ください!
おまけ①:簿記を簿喜に!手を動かして覚える簿記3級の5項目ホームポジションパズルゲーム
勘定科目が資産、負債、純資産、収益、費用の5項目のどれに属して、増えたのか?減ったのか?を意識してもらうため、5項目のホームポジションパズルゲームと称して下記の記事で遊び方を説明しています。
簿記の勉強始めたての方、決算整理仕訳や修正仕訳で借方と貸方を間違える方などには効果的な遊びだと思います。
ぜひ、遊んでみてください!
簿記を簿喜に!手を動かして覚える!簿記3級の仕訳が分かる「5項目のホームポジション・パズルゲーム」
おまけ②:ふくしままさゆきさんのオススメ視聴動画順番
ふくしままさゆきさんのYouTubeを見て、簿記を学習されている方も多いのではないでしょうか?
リベシティ公式セミナーの講師も務められたトシさんから、オススメの視聴順を教えていただきました。
※トシさんご本人から掲載許可をいただきました。いつもリベシティで簿記を学ぶ方々へのサポート、ありがとうございます!
個人的なお勧めとしては、1~13と19~21が大事な個別論点となりますので、 まずは、こちらをがっちりと固めて、その後、14~18,22~24を行うのがお勧めです。 14~18,22~24 の学習ポイントを記載します。 14,15は後回しでいい論点です。 16の精算表は1~13までの論点が全部わかっていないと完成しません。 ※23は16と同じような論点なので、セットで押さえると良さそうです。 17は独立した論点なので、良いタイミングでやればOKです。 18は1~17の総復習問題ですから、1~17がある程度仕上がった後がよいです。 22は難しいので、他がある程度仕上がった後で。 24は本試験問題なので、1~23が全てある程度仕上がって段階でやると良いです。 私の独断と偏見で記載した内容なので、ご参考程度にお願いします。
みんなの簿記チャット【みん簿記✨】2022/11/08の書き込みより
流れをまとめると、下記のグループになります。
ふくしままさゆきさん動画視聴STEP1:1~13(大事な論点①)
ふくしままさゆきさん動画視聴STEP2:19~21(大事な論点②)
まずはここで基礎固めです!簿記の土台作りにもなるところなので、頑張りましょう👍
ふくしままさゆきさん動画視聴STEP3:16、23(精算表)
16の精算表は1~13までの論点が全部わかっていないと完成しません。 ※23は16と同じような論点なので、セットで押さえると良さそうです。
とのこと。
ふくしままさゆきさん動画視聴STEP4:14、15、17、18(後回し、独立した回)
14,15は後回しでいい論点です。
17は独立した論点なので、良いタイミングでやればOKです。 18は1~17の総復習問題ですから、1~17がある程度仕上がった後がよいです。
とのこと。
ふくしままさゆきさん動画視聴STEP5:22
22は難しいので、他がある程度仕上がった後で。
ふくしままさゆきさん動画視聴STEP6:24、25
24は本試験問題なので、1~23が全てある程度仕上がって段階でやると良いです。
おまけ③:第2問のオススメ対策は公認会計士たぬ吉さんの第2問集中講座
ふくしままさゆきさんの動画で、第1問と第3問はしっかりカバーできます。
第2問も考え方は理解できると思うのですが、問題形式に慣れていないとなかなか難しいもの。
合格点70点の簿記3級に対して、20点配点の第2問の対策を怠ると、合否の分かれ目になりかねません。
そこでオススメなのが、公認会計士たぬ吉さんの第2問集中講座です。
公認会計士たぬ吉さんの第2問集中特訓問題
https://youtu.be/XYxNXT9v0YM?si=DP1ddzixMJq4sYnf
第2問集中特訓講座極み
https://youtu.be/wg2FtQ2m-wI?si=cUpYM3XHKc8viWcc
私は本番の試験で第3問の精算表を1問ミスし、そのまま芋づる式にあれよあれよと減点😭
もし、第2問が0点だったら合格できていませんでしたが、第2問を対策したおかげで無事に一発合格!
第2問あなどるなかれ!
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