- 投稿日:2025/04/17
- 更新日:2025/09/29

妻ブロックを突破した、僕のゆるい投資のはじめ方
「投資ってやってみたいけど、うちの妻が全然いい顔しないんだよね…」
そんな声、めちゃくちゃ分かります。というか、僕も完全にそのタイプでした。
結婚してからというもの、お金の使い方は“家族ファースト”。もちろんそれは大事なんだけど、将来のことを考えると「お金にも働いてもらいたい」って気持ちはずっとあって。
でも、いざ「投資を始めたい」と言っても、「ギャンブルでしょ?」「絶対やめて」って、秒速で却下。
これが俗に言う“妻ブロック”です。
そんな僕が、こつこつおこづかいを貯めて、誰にも迷惑をかけずに小さく個別株投資をスタート。
配当金が出たらそのお金で妻の好きなスイーツを買ったり、株主優待のカタログギフトを「どれがいい?」って選ばせたり…。
気づけば、少しずつ妻の中で「投資=怪しいもの」から「なんかちょっといいかも」に変わっていったんです。
今では、堂々と個別株に投資できるようになったし、資産もちょっとずつ育ってきました。
この体験が、今まさに妻ブロックに悩んでいるあなたのヒントになればうれしいです。
妻ブロックの壁は、思ったより高かった
僕が最初に「投資してみようかな」って口にしたとき、妻の反応はとにかく強烈でした。
「えっ、それって危なくない?」
「どうせ損するんでしょ?」
「そんなことにお金使うなら、貯金してよ」
……と、まぁフルボッコです(笑)。
こっちは「家族のためにも資産を育てたいな」っていう、わりと真面目な動機だったんだけど、伝え方が悪かったのか、「怪しいものに手を出そうとしてる夫」みたいな空気になってしまって。
そのとき、気づいたんです。
“投資がどうこう以前に、妻の安心が優先なんだ”って。
おこづかいで始めた小さな一歩
そこで僕は考えました。
「だったら、僕の自由にできるお金で、迷惑をかけない範囲でやってみよう」と。
おこづかいをちょっとずつ貯めて、最初に買ったのは配当が年に2回出る、いわゆる“高配当株”。
金額にするとほんの数千円分。大人の買い物としては可愛いものです(笑)。
でも、実際に配当金が入ったときの嬉しさって、すごいんですよ。
「え、何もしてないのに口座にお金が入ってる!」って。
配当金は、妻の好きなものに変わった
最初の配当金が入ったとき、僕はそのお金で、妻が前から「食べてみたい」と言っていた、ちょっといいスイーツを買って帰りました。
「これ、今日配当金が入ったから買ってみた。〇〇って会社の株持ってて、そこからのお小遣いみたいなやつ」
最初は「ふーん?」って感じだった妻も、甘いものを食べながら少し笑ってました。
それからも、配当金が入るたびに、ちょっとしたプレゼントやごはん代に使ったり、
株主優待でもらえるカタログギフトは「どれがいい?」って一緒に選んだり。
そうやって「投資って、ちょっといいかも」って思ってもらえる瞬間を、地道に積み重ねていきました。
少しずつ、妻の反応が変わってきた
あるとき、妻がぽつりと聞いてきたんです。
「ところでその株って、いくらくらいになってるの?」
それは僕にとって、まるで氷が溶け出したような瞬間でした。
以前なら「投資の話なんてしないで」って感じだったのに、今ではちょっと興味を持ってくれています。
「この株はちょっと値上がりしてね、でもこっちは下がってて…」
「まぁ配当もあるし、そんなに焦らず長く持ってればいいかなって思ってる」
そんなふうに話すと、「ふーん、意外と地道なんだね」って言われて、内心ガッツポーズ(笑)。
それからは、NISAのニュースに反応したり、テレビで株の話題が出ると「これってどうなの?」って聞かれたり。
いつの間にか、“怪しいもの”だった投資が、我が家のちょっとした話題のひとつになっていました。
資産が増えるのも嬉しいけど、もっと嬉しいこと
今では、個別株の投資額も少しずつ増やしていて、配当も優待も、最初の頃とは比べものにならないくらい充実してきました。
でも、それよりも嬉しかったのは、「妻に信頼してもらえたこと」だったんですよね。
「あなたがちゃんと考えてやってるなら、応援するよ」って言われたときは、ちょっと泣きそうになりました(本当に)。
結局、投資で得た“利益”って、お金だけじゃなかったなって思うんです。
妻ブロックの正体は、「不安」だった
振り返ってみると、最初の妻ブロックって、“反対”というより“守ろうとしてた”んだなって今なら思います。
「家族のお金を守りたい」
「変なことに巻き込まれてほしくない」
そういう気持ちが、強く出ちゃっただけで。
僕が焦らず、ちゃんと実績を見せて、妻を巻き込む形で進めたからこそ、少しずつ信頼が積み重なったんだなと。
最後に:これから妻ブロックに挑むあなたへ
もし今、「投資を始めたいけど、パートナーに反対されてる」って悩んでいるなら、ちょっとだけ肩の力を抜いてみてください。
いきなり説得しようとしなくていい。
相手の“安心”をちゃんと考えて、小さな実績を積み重ねていけば、ちゃんと伝わります。
配当金で買ったお菓子が、未来の理解につながるかもしれません。
株主優待で選んでもらったギフトが、会話のきっかけになるかもしれません。
焦らず、でも一歩ずつ。
妻ブロックの向こうには、きっと味方が待っています。