- 投稿日:2025/04/23
- 更新日:2025/11/11
田舎は安く住めるは本当?プロパンガスの落とし穴に要注意!
「田舎は生活費が安くてお得」と思っていませんか?実はその考え、ガス代を見た瞬間に吹き飛びました・・・。
都会暮らしに疲れ、田舎で自由にのんびり暮らしたいと考えて移住を検討している方、賃貸物件でプロパンガスエリアでもいいやと考えている方、家計を見直して家賃が安い田舎に住もうと考えている方にこそ知っていただきたい話です。
田舎に引っ越して見えた「意外な出費」
私は県庁所在地のわりと都会といわれる場所で生まれ育ちましたが、仕事の関係で田舎に引っ越しました。もともと田舎暮らしに憧れていたこともあり、
家賃が安くなる
駐車場代が不要
野菜も安く手に入る
など、生活費がトータルで抑えられると考えていました。
「職場の近くに住む方がいい」という学長の言葉も、田舎に引っ越す理由のひとつになりました。
ところが実際に暮らしてみると、予想外の出費がじわじわと家計を圧迫してきたのです。
プロパンガスが高すぎる!
都市ガス地域に住んでいたときは、ガス代が高いと思ったことはほとんどありませんでした。しかし、引っ越し先はプロパンガスのエリア。使い始めてみると、毎月の請求額を見てびっくり!
都市ガスとプロパンガスの違い
都市ガス:自治体などの認可制で価格が安定し、消費者が保護されている。
プロパンガス(LPガス):民間事業者による「自由料金制度」で価格設定が自由。業者によって料金差が非常に大きい。
15m³使用した場合の料金比較
都市ガス(大阪ガス):
4月使用量15m³/月の場合、A料金になるので、
基本料金759円+199.40円×15=3,750円
プロパンガス(岩谷産業の一例):
集合住宅で使用量15m³/月の場合、
基本料金2,310円+869円×15=15,345円
➡ 月に約11,000円、年間で最大132,000円の負担増になります。
見えにくいガス料金の「罠」
賃貸物件では、入居前にガス料金の詳細が提示されることは少なく、「契約してからびっくり」がよくあるパターンです。
私自身も、「高くても2倍くらいかな」と軽く見ていましたが、初回の請求書を見て衝撃を受けました。
中には「最初の1年は安く見せて、2年目以降に値上げする」など、巧妙な料金体系を採用する業者も存在します。
なぜ田舎はプロパンガスが高くなりがち?
アパート単位で契約しており、個別交渉が難しい
大家と業者が設備費(配管・給湯器など)を入居者から回収する契約をしている
地域に業者が少なく、競争が働きにくい
配送にコストがかかるため、その分価格が上乗せされやすい
「田舎は安い」という幻想
田舎暮らしにはたしかに魅力もあります。自然に囲まれ、空気もきれいで、ご近所さんも穏やか。引っ越した当初は「やっぱり田舎最高!」と感じていました。
しかし、実際に暮らしてみると、
スーパーの食料品や日用品が都市部より割高
野菜は家庭菜園で育ててもコスパが悪く、結局スーパーで買うことが多い
基本的に車移動になるため、運動不足になりやすい
といった落とし穴も多くありました。
元気な田舎のおじいちゃん・おばあちゃんは、日々畑作業や散歩をして体を動かしている人が多く、「田舎にいるから元気」なのではなく、「自分で動いているから元気」なのだと感じました。
【まとめ】「安い」は表面的、本当のコストを見極めよう
田舎暮らしには、確かに家賃の安さや自然の豊かさといった魅力があります。しかし、その裏には“ガス代”や“移動のガソリン代”“食料品の割高感”といった、見落としがちなコストが潜んでいます。
特にプロパンガスは、都市ガスと比べて2倍以上の料金になることも多く、賃貸物件では業者を選べないケースがほとんど。契約前に料金を確認できることは少なく、あとから驚くケースも珍しくありません。
「田舎=安く暮らせる」というイメージだけで飛びつくと、思わぬ出費に悩まされることも。移住や引っ越しを検討されている方は、目に見えない“ランニングコスト”までしっかりチェックすることをおすすめします。
田舎暮らしの現実を知ったうえで、自分たちに合った選択をしていきましょう。
学長のプロパンガスについて書いてある学長マガジンも添付しておきます。
@ALLリマインド「本日からプロパンガスの法律改正で、消費者(みんな)が有利に」
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