- 投稿日:2025/05/01

初めまして。記事を読んでいただきありがとうございます。普段は医療現場で主に内科・透析関連で腎臓に関する診療を行っております。
腎臓内科では基本的には若い方が受診することは少なく、高齢者がメインです。ただ腎疾患は若いうちからの積み重ねで引き起こされることも多いです。早いうちから腎臓について知っていき、皆様の健康資産の一助になれば嬉しいです。
1. 腎臓って何をしているの?
腎臓と一口に言われても「おしっこを作っている」のイメージかと思います。ほぼあたりです!強いて言いますとおおざっぱには以下のようなことをしております。
① 尿として体の体液量の調整
② 尿に老廃物を出す
③ 体のミネラルのバランスを整える
④ 赤血球を作るホルモンを出す
腎臓の機能が落ちていくとこれらのコントロールがうまくいかず、腎不全として症状が出てきます。
2.意外と多い?!慢性腎不全(CKD)
みなさん、ご自身の健康診断の結果を見てみてください。そこにeGFRという項目があると思います。その数字が腎臓の元気度を示していて、数値が60を下回った状態が3ヶ月以上続いたら「慢性腎不全(CKD)」という状態になります。慢性腎不全は基本的には数値が良くなることはなく、その数字をいかに維持するかがキーとなります。2024年には約2000万人、5人に1人が慢性腎不全と言われています。これを読んでいるみなさんも5人に1人はCKDに将来該当するかもしれません。

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