- 投稿日:2025/05/07
- 更新日:2025/09/29

1. はじめに
引っ越しってお金がかかりますよね。
敷金、礼金、仲介手数料、消毒費、火災保険……
「本当にこの金額で妥当なの?」と不安になる方も多いはず。
実は、相見積もりと内覧時のひと工夫で、私は初期費用を10万円以上抑えることができました。
しかし同時に、「ちょっと怖いな」と感じた瞬間もあったのです。
今回は、礼金を下げてもらえた体験談と、そこで見えた業者の本音についてお話しします。
2. 他社の見積もりを持って内覧へ
私はすでに複数の仲介業者から初期費用の見積もりを取っており、
どの業者も微妙に条件が異なっていることを把握していました。
初期費用の見積もり体験談は、こちらの記事で記載しております。
今回は、メールで初期費用の見積もりをもらうことができなかった仲介業者に内覧の予約を入れてみました。
3. 内覧後に他社の見積もりを提示してみた
内覧後に仲介業者の店舗へ戻りました。
実際の部屋はとても気に入ったため、初期費用の見積もりを出してもらいました。
見積もり費用に他社と差異があったため、私はこう伝えてみました。
「他社さんの見積もりでは、初期費用がこれくらいでした。御社ではこのあたり、調整って難しいですか?」
あくまで控えめに、交渉というより相談のニュアンスで話したつもりです。
4. 礼金が下がった!でも……?
担当者は裏へ行き、誰かと話している模様。
少しして戻ってくると、
「要はトータルで、他社さんより初期費用が安くなれば問題ないですよね?」と聞かれたので、
言い回しが気になりつつも、「そうですね。」と回答。
また、担当者は裏へ行き、戻ってくると、
「礼金を83,000円下げることができました!」と。
初期費用が安くなり嬉しいと思うと同時に違和感も覚えました。
5. 仲介手数料は1ヶ月分のまま
他社では「仲介手数料0.55ヶ月分」での見積もりをもらっていました。
ですので、私は仲介業者に確認してみました。
「仲介手数料って、0.55ヶ月にすることは難しいですか?」
返ってきたのは明確なNO。
「当社では、お客様ご負担で1ヶ月分をお願いしております」
つまり・・・
自分たちの取り分(仲介手数料)は下げずに、
大家さんの取り分(礼金)を削ったわけです。
6. 感じた怖さと業界の構造
もちろん、費用が安くなるのは嬉しいこと。
でも、「この削減は誰が得をして、誰が損をしているのか?」と考えたとき、少し怖くなりました。
仲介手数料 → 仲介業者の収益
礼金 → 大家さんの収益
仲介業者は自分たちの利益を守りつつ、大家さんの取り分を削る判断をしていたのです。
7. 最終的な費用変化
今回の交渉によって、最終的な費用は以下のように変化しました。
項目 見積もり 交渉後
礼金 ¥128,000 ¥45,000
仲介手数料 ¥35,200 ¥70,400
⇒差額:¥47,800
8. おわりに:見積もりは交渉材料になる
今回の体験を通じて感じたのは、
・見積もりを持っているだけで対応が変わることがある
・業者の立場や構造を理解しておくと、より冷静に判断できる
ということです。
得をするのは嬉しいけれど、その裏側も知っておくことが本当に大事。
これから引っ越しをされる方は、ぜひ「見積もり」と「ちょっとした対話」を意識にしてみてください。
どなたかのお役に立てば幸いです!
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