- 投稿日:2025/05/18
- 更新日:2025/09/30

一般人の私がした交渉術
〜不利な立場からでも、知識と配慮で示談に持ち込めた話〜
◆ 結論:知識と冷静な交渉が、状況をひっくり返す
私はある交通事故に遭いました。
専門家(保険会社や弁護士)を挟めば、どう考えても私が100%悪いとされるケースです。
でも、結果的に私は修理費も見舞金も受け取ることができ、相手にも無理をさせない形で示談に持ち込めました。
大事なのは、正しい知識と、相手の立場に立った丁寧な交渉だったと思っています。
◆ なぜ専門家を挟まなかったのか?
事故の状況はこんな感じでした。
中央線のない一般道を徐行中(5〜10km/h)
すれ違った子どもが振り回していた傘が、車の側面に接触
車に小さな傷。同乗の子どもが軽く顔を打つ
傘を振り回していた子どもにケガなし
警察官に確認したところ、**「これは車が悪い」との判断。
つまり、こちらに過失10:0(全責任)**が付くレベルの事故です。
法律上は完全に不利な状況でした。
ここで損保や弁護士に頼れば、自動的にこちらが全額負担になります。
だからこそ、**個人間での話し合い(示談)**が最善と判断したんです。
◆ 実際にやったこと(時系列)
現場での対応
まずは子どもの無事を確認し、すぐに警察を呼んで事故処理。
その場で「車が悪い」と言われて、状況の厳しさを認識しました。
相手の保護者に初連絡
「子どものやったこととはいえ、こちらの車に傷がついている。修理費は最低限で済ませるつもりだけど、できればご負担いただきたい。個人賠償責任保険が使えるかもしれない」と丁寧に伝えました。
損保に相談(でも交渉はしない)
「この事故は分が悪いので、保険を使うと損になる可能性が高い」とアドバイスを受け、見舞金の申請などだけ行い、交渉には保険を介入させませんでした。
修理の相見積もりを提示
「板金業者で6万円、ガソリンスタンドだと3万円。負担の少ないほうで修理するつもりです」と相手に伝え、判断を委ねました。
相手の判断を尊重し、待つ
「保険会社を使うかもしれない」と返事がありましたが、「ご都合の良い方法で構いません」と返答。無理強いはせず、あくまで任せるスタンスを維持。
結果:相手が自己負担を選択
数日後、相手が「保険は使わず自己負担で支払う」と決断。
無事、修理費と見舞金を受け取ることができました。
◆ 大事なのは「自分の立場を理解しつつ、相手を思いやる」こと
この交渉を通して意識したことは、次の3つです。
自分に非があると理解しておく(ダメ元である)
相手にできる限り負担をかけない姿勢を見せる
選択肢と正しい知識を提供して、相手に判断してもらう
特に今回は、相手が「保険を使うと保険料が上がる」と思い込んでいたことがポイントでした。
実は、個人賠償責任保険は使っても保険料は上がりません。
それを伝えることで、相手も冷静に判断できたと思います。
◆ まとめ:冷静さと誠意が一番の武器
交渉のゴールは「勝つ」ことではなく、お互いが納得できる着地点を探すことです。
相手の負担、心理的なプレッシャーまで配慮できれば、こちらに非があっても話は通じます。
正しい知識を持ち、「このようにすれば誰も損しません」と提案できれば、個人間の示談はスムーズに進みます。
◆ 最後に一言
子どもが傘を振り回してたら……
全ドライバー、要注意です!笑
少しでもこの経験が、誰かの参考になれば嬉しいです。
みなさんも、安全運転を!