- 投稿日:2025/05/25
- 更新日:2025/10/09
自己紹介
はじめまして、ひろとと申します。この記事を開いていただき、ありがとうございます!
私はバイクが大好きで、原付から中型、大型とステップアップし、現在は原付二種に乗っています。そんな中、2025年に設けられた新しい原付の区分「新基準原付」に疑問を持ち、いろいろと調べてみました。
車の代わりに、ちょっとした移動や買い物に便利な原付バイク。皆さんのお役に立てればと思い、この記事を投稿しました。
最近よく聞く「新基準原付」って何?
2025年4月1日から「新基準原付」という新しい区分が登場しました。ニュースやSNSなどで耳にした方も多いと思います。
「え?今までの原付免許で125ccに乗れるの?
じゃあ、30km/h制限はなくなる?
普通免許で速いバイクに乗れるってこと?
便利じゃん!」
…そんな風に思った方も多いのではないでしょうか?
ですが、結論から言うと
「新基準原付」もルールは従来の原付(原付一種)と同じです。
警察庁のポスターにはこう書いてあります
この1枚のポスターにすべてが詰まっています(笑)

警察庁HPより
最高速度:30km/hまで
2段階右折:必要
二人乗り:不可(搭乗者は1人まで)
最大積載量:30kgまで
ナンバープレート:白・縁なし(従来の原付一種と同じ)
(※参考までに、原付二種は黄色やピンクのナンバープレートです)
なぜ「新基準原付」ができたの?

理由は主に4つあります:
① 第四次排ガス規制への対応
2025年11月1日から適用される「第4次排ガス規制」は、これまでで最も厳しい内容になっています。
従来の原付(50cc)は、技術的にもコスト的にもこれに対応するのが難しく、価格が大幅に上昇してしまうのです。
結果:
「原付なのに125ccクラスと同じ価格」
「場合によっては逆転」
→ 消費者もメーカーも困る!
② 利用者の多さ
原付がなくなると、困る人が非常に多いのです。
日本自動車工業会(自工会)の2023年データによると、二輪車の保有台数は約1030万台。そのうち原付一種は約433万台(全体の42%)!
原付を利用している人がこれだけ多い以上、「はい廃止ね!」とはできません。
③ 国際基準とのギャップ
50ccという排気量は実は日本独自の規格。
海外では125ccクラスがスタンダードです。
つまり:
国際基準に合わせることで、グローバル市場にも対応したいという思惑があります。
④ 国内需要の低下
バイクの保有台数は、1982年のピーク(1867万台)から大幅に減少。
現在では1030万台と約半分。
販売台数も40万台前後にまで減少しています。
この状況では、50ccにこだわるのは難しくなっているのです。
ざっくり流れをまとめると…
国:「環境対策で第4次排ガス規制入れるよ!」
メーカー:「50ccじゃ無理!コストも合わないし採算取れない!」
国:「でも原付なくなると困る人多いし…」
メーカー:「じゃあ125ccクラスを制限付きで“新原付”にしよう」
国:「よし、それでいこう!」
こんな流れですね。
新基準原付の中身をチェック!
新基準原付とは、
原付免許(または普通自動車免許)で乗れる
排気量125cc以下
出力4kW(約5.4馬力)以下
という制限付きの新しいバイクの区分です。
これまでの50cc原付と比べると少しパワフルになり、坂道やスタート時の加速が良くなりますが、最高速の伸びは抑えられているようです。
速度制限は30km/hのまま!
ちなみに現在の125ccは8〜12kW(約11〜16馬力)なので、その約半分の出力です。
注意点(重要!)
何度も言いますが、新基準原付もルールは原付一種と同じです!
普通免許・原付免許で125ccバイクに乗れるわけではありません
スピード制限は30km/h
2段階右折必須
二人乗り禁止
間違えて「125ccだから法定速度は60km/hでOK!」なんて思って乗っていると、完全に違反です。ご注意を!

新基準原付はもう売ってるの?
2025年5月現在、まだ販売は始まっていません。各社第4排ガス規制に向けて調整中といった感じのようです。
ただし、**ホンダから「スーパーカブ110 Lite」**という新基準対応モデルが登場予定との情報があります。
今後、各メーカーからも対応モデルが出てくると思います。個人的にもとても楽しみです!
じゃあ今の原付(50cc)はもう買えないの?
いえ、まだ買えます!
第4次排ガス規制の施行は2025年11月1日からなので、2025年10月末までは生産可能、まだメーカーも製造しています。
とはいえメーカーや販売店も在庫を無理に抱えることはしないでしょう
「どうしても50ccのバイクが欲しい!」という方は、早めの購入をおすすめします。
最後に

ここまで読んでくださってありがとうございます!
文章はまだまだ勉強中ですが、今回調べたことが少しでも誰かの参考になれば嬉しいです。
すでにバイクに乗っている方も、これから乗りたいと思っている方も、楽しく安全なバイクライフをお過ごしください!
また、バイクに興味のない方でも、「へぇ~、そんなルールがあるんだ」と知ってもらえたら幸いです。
ありがとうございました!