• 投稿日:2025/07/26
  • 更新日:2025/10/01
上村理絵 著『こうして、人は老いていく 衰えていく体との上手なつきあい方』:老いは心からくる。

上村理絵 著『こうして、人は老いていく 衰えていく体との上手なつきあい方』:老いは心からくる。

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シロマサル@本の要約:ほぼ土曜日週1投稿

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要約
「最近、疲れやすくなった」 老いは肉体ではなく、心から始まる。 「老い」は避けられないが、どう老いるかは自分次第だ。 本書では、自己肯定感と精神的な活力が、老化のスピードを左右することを、事例とともに紹介。 年齢にとらわれず、元気に生きるヒントが満載。

初めまして!シロマサルです。

知ることで、人生はもっと楽しくなる!

今回は上村理絵 著『こうして、人は老いていく 衰えていく体との上手なつきあい方』2024年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。


著者:上村理絵

理学療法士。リタポンテ株式会社取締役。1974年生まれ。「理学療法士によるリハビリテーション」「日本で初めて介護保険分野で受けられるサービス」を世に誕生させた誠和医科学(現・ポシブル医科学株式会社)の創業を支援。およそ10年間で、のべ16万人に生活期のリハビリを提供し、そのビジネスモデルの骨格を現場で作り上げてきた。同社退任後、リタポンテ株式会社の立ち上げに参画。理学療法士の立場から、「高齢者に本当に大切なリハビリ」を提供している。


「最近、疲れやすくなった」

「歩くのがつらい」「昔ほど楽しいことがない」

そんな風に“老い”を意識し始めたとき、私たちはまず“体の衰え”を疑う。

しかし本書が教えてくれるのは、老化の出発点は心にあるという事実。

若さを保つために、筋トレや食事よりも大切なことがある。

それは「自己肯定感を保つことである」


0000000.png199-5.png酒井穣著『ビジネスケアラー 働きながら親の介護をする人たち』

介護とは「自立支援」であると語る書籍。

親に介護が必要になったとき、親のことを大切に思う気持ちから「介護のすべてを自分がやってあげたい」と思うかもしれません。しかしそれは、親からすれば、あなたがいなければ生きていけないという、ただ1人の人間への依存と隷属につながります。

酒井穣著『ビジネスケアラー 働きながら親の介護をする人たち』


時間がお金が変化するように、私たちの肉体や人間関係も変化する。

より良く生きるために、知識を吸収しよう。


00000.png✅ 老化は「心」から始まる

✅ 自己肯定感が若さの鍵

✅ 精神の衰えは60代から急加速


本書内には、軽い運動や肉体のチェック方法がかかれているが、ここでは取り扱わない。

私は専門家ではないからだ。


こうして、人は老いていく

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「老化の個人差」を生み出しているもの。
それは「自分の存在を認め、自分は自分のままでいいと思えているか」どうかです。

上村理絵 著『こうして、人は老いていく 衰えていく体との上手なつきあい方』

老けた印象の正体は見た目ではない

「老化の個人差」が生まれる要因とは 同じ年齢だとしても、年齢を聞いたときに「この人若いな」と感じる人もいれば、「えっ意外と老けている……」と心のなかで思わずつぶやいてしまう人もいます。
この「老化の個人差」は、年をとってからのほうが、開いていくように感じています。

上村理絵 著『こうして、人は老いていく 衰えていく体との上手なつきあい方』

「病は気から」という使い古された言葉と同様に、「老いは気から」というのも真実である。

0.png⇒ 自分を認める力が若さを決める。

⇒ 殻にこもらず、他人とつながる。

私たちのデイサービス内でいつもおしゃべりの中心になっているのが、花村さんという100歳のおばあちゃんです。
さすがに年齢が年齢ですから、体のさまざまな機能は、ほかの利用者さんと比べても、やや衰えている感は否めません。
ただ、それでも、「変なおばあちゃんだと思って、仲良くしてくださいね」「もう、皆さんよりは老い先短いんだから、精一杯生きなきゃね」などと、自分ができないことや年齢を「自虐ネタ」にして、いつも笑いをとっています。 そのため「あんな風に年をとれたらいいわよね」「私より若いわ」などと20歳以上離れたご利用者からも、憧れのような存在になっています。

上村理絵 著『こうして、人は老いていく 衰えていく体との上手なつきあい方』

恐縮して殻に閉じこもることなく、周囲の人たちと積極的に交流を図ることは若々しいエネルギーを持っている。

年齢よりも若く見える人の共通点は、明るく、前向きで、自己肯定感が高いこと。


老化に差が出るのは「心のあり方」

60代を過ぎると、ライフスタイルが大きく変化することが多いのも、原因の1つです。
結婚などで子どもが離れていくこともあれば、仕事が定年を迎えて、社会との接点が少なくなります。
そうなると、社会に自分の役割がなくなったかのように感じ、「自分なんて、もう社会に必要のない人間だ」と喪失感を覚え始めます。

上村理絵 著『こうして、人は老いていく 衰えていく体との上手なつきあい方』

年を重ねてくると、自己肯定感が低くなる危険性が増してくる。

0.png⇒ 他人と比べず、自分を肯定する。

髪が薄くなっても、身体が不自由でも、前向きな人は「若く見える」と周囲に思わせる。

絶望感、喪失感、不安感といったことが、意欲や気力といった精神的な若さの源を奪ってしまう。

闇雲に、自分は若いと自信を持つことは危険なのは、60歳前後で筋力がガクンと急降下する時期がある。

無茶をしすぎて、ケガをしやすい点には注意が必要だ。

精神的には「根拠のない自信」でもいいので、自分に対してほどほどに肯定しよう。

そして、賢く肉体に関しては臆病でいよう。


0000000.png356.png長倉顕太著『誰にも何にも期待しない』

人生に期待することをやめれば、失敗という概念がなくなり、新しいことに挑戦する勇気が手に入る。

長倉顕太著『誰にも何にも期待しない』

自己肯定感が低いことと、「自分への期待」をやめることはイコールではない。

完璧なものはこの世にはない。


精神的老化チェックリスト

3つ以上当てはまったら、「精神的な老化」が進んでいる可能性があります。 そして、「精神的な老化」が進むと自信が喪失されます。
そして、自己肯定感は、自信があるからこそ生まれます。
自分に対して、ダメだと思っている人間が、「自分の存在を認め、自分は自分のままでいい」とは思えません。
「精神的な老化」は60代になってから、急速に進んでいきます。

上村理絵 著『こうして、人は老いていく 衰えていく体との上手なつきあい方』

0.png・好奇心が減ってきて、新しいことに挑戦しなくなった

・昔より、失敗を引きずってくよくよすることが増えてきた

・決まり切ったものしか食べなくなってきた

・外出することが減った

・人づきあいが極端に減ったり、他人への興味がなくなったりしてきた

・イライラすることが増えた

・アイデアが浮かびにくくなった

・どうせ自分にはできないと思って、あきらめることが増えた

・感動することが減った

・何をするにも面倒くさいと感じて、やる気が起きない

⇒ 3つ以上当てはまれば注意。


好奇心の喪失、外出の減少、イライラの増加……心の衰えが老化を加速させる。

しかし、これらは決まった数値で決められているわけではない。

これはあくまで平均に過ぎない。

思い出すエピソードの問題なので、個人的には3つ以上当てはまったとしても、悲観にくれる必要は全くない。

仮にすべて当てはまったとしても、いくらでも長生きや心の老化を避けることはできる。


リハビリで「肉体的な老化」を解消

「肉体的な老化」が「精神的な老化」を進ませ、「自信の枯渇」を生み出す1つの要因だと説明しました。
つまり、自分の思い通りに動けなくなったのがきっかけで自信が減っていき、その影響で自己肯定感が低くなったのなら、自分の思い通りに動けるようになれば、人としての自信をもう一度取り戻せます。

上村理絵 著『こうして、人は老いていく 衰えていく体との上手なつきあい方』

ちなみに、トレーニングとリハビリの違いは…。

00.pngトレーニング:筋力アップやダイエットといった具体的な目標がある改良。

リハビリ:失われた身体機能や動作を回復させ、日常生活への復帰を支援する目的で行われる。

どちらかといえば、リハビリは「体のメンテナンス」である。

0.png⇒ リハビリが「肉体的な老化」と「精神的な老化」を解消する。

⇒ 「自分の思い通りに動けるようになる」ことを目指そう。

「健全な精神は健全な肉体に宿る」し「肉体が精神を凌駕する」のだ。


お金が無限にあっても、使えること。

いきたいときに、自分でいきたいところに移動できること

食べたいときに、人の助けを借りずに食べられる。


多少時間がかかっても、必要なものを自分で手に取れることは非常に重要だ。

「娘や息子などの都合に合わせないと、買い物にいけない」

これこそ、自己肯定感を邪魔する本質と言えるだろう。


まずは、老化を予防・改善して、これからの人生でしたいこと、やりたいことは何か、やり続けたいことは何かを、どんな細かいことでも構わないから、思い浮かべて、紙に書き出してみることから始めよう。

そして必要な手段を実行していくのだ。


動けるうちにお金を使うことの価値をあらためて考えてみたい。

220.pngビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO』

なかでも重要なのは、「どの年齢でどのくらい金を稼ぎ、どのくらい楽しい経験に金を費やすか」だ。(中略) 経験は私たちに、尽きることのない「配当」を与えてくれる。

ビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO』

『DIE WITH ZERO』は私たちの習慣を変化させるキッカケになる。


まとめ

リベシティ用サムネ.png✅ 老化は「心」から始まる

✅ 自己肯定感が若さの鍵

✅ 精神の衰えは60代から急加速


⇒ 老いは心から始まり、希望もまた心から生まれる。

自信を持つうえでは、欠かせない要素があります。
成功体験です。
成功体験といっても、驚くような大偉業を成し遂げる必要はありません。
むしろ、小さい成功体験を継続的に積み重ねていくほうが、失敗して落ち込むこともないので、望ましいともいえます。
さらに、その小さい成功体験は「自己効力感」を生み出します。
「自己効力感」とは、自分ならできる、目標を成し遂げられると思う力です。 
新しいことに一歩踏み出す力ともいえるでしょう。

上村理絵 著『こうして、人は老いていく 衰えていく体との上手なつきあい方』


お金も健康も「小さな成功体験」が次に向かうエネルギーをもたらす。


知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。

是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!

見ていただきありがとうございました!😆

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