- 投稿日:2024/12/15
- 更新日:2025/09/29

初めまして!シロマサルです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は、ビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO』2020年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
著者:ビル・パーキンス出典:Amazonのプロフィール
1969年、アメリカテキサス州ヒューストン生まれ。アメリカ領ヴァージン諸島を拠点とするコンサルティング会社BrisaMaxホールディングスCEO。アイオワ大学を卒業後、ウォールストリートで働いたのち、エネルギー分野のトレーダーとして成功を収める。現在は、1億2000万ドル超の資産を抱えるヘッジファンドのマネージャーでありながら、ハリウッド映画プロデューサー、ポーカープレーヤーなど、さまざまな分野に活躍の場を広げている。本書が初めての著書となる。
リベ大動画
【ゼロで死ね】死ぬときに「資産をゼロ」にするのは正しいか?【お金の勉強 初級編】:(アニメ動画)第207回
動画でも紹介されているが、本書のデータとして…。
60代~90代の退職者全体で年齢問わず
「世帯収入」と「世帯支出」の比率は1:1
⇒ 退職したあとでも、貯めてきた資産は手を付けない人が多い。
これは資産額の大小にかかわらずである。
本書は有名なアリとキリギリスのイソップ寓話から話が始まる。
夏のあいだ、勤勉なアリは冬の食料を蓄えるためにせっせと働いた。
一方の気楽なキリギリスは自由に遊んで過ごした。
やがて冬が到来した。アリは生き残り、キリギリスには悲惨な現実が待っていた―。 この寓話の教訓は、人生には、働くべきときと遊ぶべきときがあるというものだ。 もっともな話だ。 だが、ここで疑問は生じないだろうか? アリはいつ遊ぶことができるのだろう? それが、この本のテーマだ。
ビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO』
私たちは、キリギリスの末路を知っている。
そう、飢え死にである。
それは流石に嫌である。😅
誰もが生きるために働かなければならない。
しかし、ただ生きる以上のことをしたいとも望んでいる。
そう。私たちは「本当の人生」を生きたいのだ。
ただ生きるだけではなく、十分に生きる。
経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにするための方法が本書である。
結論:リベシティの「宿題リスト」を進めよう
だが、突き詰めるなら…収入と支出の問題である。
⇒ 結局は「5つの力」に帰結する。
リベシティの「宿題リスト」を進めていれば、十分である。
ただ、「アリ」はあまりにも重視されすぎている。
「キリギリス」はないがしろにされすぎている。
キリギリスはもう少し節約すべきだし、アリはもう少し今を楽しむべきなのだ。
ビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO』
この事実は受け止める必要がある。
1. 喜びを先送りにしてはいけない
多くの人は老後のためにお金を貯めますが、現在を犠牲にしすぎていないかを問われている。
著者が紹介するエピソードでは、がんを患った夫婦が「今」を大切に過ごす決断をしている。
弁護士をしているある夫婦は3人の子供にも恵まれ、幸せな生活を送っていた。
しかし、彼の体に腫瘍が見つかり、それは背中と足の骨に広がっていた。
妻は既に退職することを考え、彼と過ごすためにすぐにその後、会社を辞めた。
2人は治療の間にただ、2人でいる喜びを味わった。
一緒に公園に行き、映画を見て。
テレビゲームをして。
授業を終えた子供たちを学校に迎えに行った。
病状は急速に悪化して、彼ははベッドに寝たきりとなる。
そのわずか一ヶ月で彼は天国に旅立ってしまった。
それでも妻は仕事を辞めて、彼と少しでも多くの時間を過ごしたことを良かったと今でも思っている。
私たちは死を意識したときに、自分が本当に大切にしたいこと、やりたいことに気付く。⇒ 今しかできないことに時間とお金を使う重要性を学ぶ。
人生には突然の変化が訪れることがある。
その時、「もっと○○しておけば」と後悔するのではなく、日々を充実させる選択を考えよう。
補足
名著「夜と霧」において、体験価値(人とのつながりや何かと出会う)という考え方があります。
名著「夜と霧」の著者自身も過酷な労働の合間に妻を想い、日々の活力としていました。
このような状態においても人間は愛する眼差しの中に、彼が自分の中に持っている愛する人間の精神的な像を想像して、自らを充たすことができるのである。
『夜と霧』みすず書房
「思い出」こそが「人間を最終的に救う力」を持つとしている。
2. 思い出こそが人生の財産
著者(ビル・パーキンス)の父親は晩年、思い出を振り返ることで喜びを得ている。
私たちも「お金では買えない思い出」を意識的に増やしていきましょう。
これは浪費を推奨するのではなく、経験や思い出に投資することを勧めている。
本書では「思い出の配当」としている。
なかでも重要なのは、「どの年齢でどのくらい金を稼ぎ、どのくらい楽しい経験に金を費やすか」だ。(中略)
経験は私たちに、尽きることのない「配当」を与えてくれる。
ビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO』
⇒ 貯金よりも、経験の積み重ねを大事にする。
個人的な話ですが、去年、入ったボーナス全てをはたいて、両親と妹に箱根旅行をプレゼントしました。😎
理由としては両親の思い出の場所だったからです。
旅行という浪費で、今までにない数十万単位の金額でした。
流石に私の心の中では抵抗がありました。
しかし、今思えば、行かなかった方がとんでもなく後悔していたでしょう。
仮に両親が体を悪くしても、これが5年後、10年後と「あの時、行ってよかった」「あの料理はおいしかった」「最高の風呂だった」と「思い出の配当」になっていくわけです。😉
なるほど…これが「使う力」なんだ。
そう気が付きました。
3. お金を稼ぐだけの人生は無意味?
著者の友人ジョンは、財産を築くことに成功しましたが、目標金額1500万ドルを達成しても働き続けた。
引退までの目標金額はどんどん上がり続け、1500万ドルだったのが、2500万ドル。最終的に1億ドルになった。
しかし、それでもやめることができなかった。
稼いだ分だけでどんどん忙しくなり、余暇の時間はどんどん減っていった。
ジョンはようやく資産が40億ドルに膨れ上がり、38歳で引退した。
う~ん。まだ若いし、十分なように感じますよね。🤔
しかし、彼にとってはそうではなかった。
30代の時間が過ぎ、稼いだお金はもう使いきれないほどになった。
今日はもう二度と30歳にはなれないし、自分の子供達が赤ちゃんに戻る事もない。
お金が使えるではないかと思うだろうが、身の丈に合わない贅沢は子供たちを甘やかすだけだと、ジョンは理解していた。
「ああ、もっと早い時点で稼ぐのをやめるべきだった。」
結局、彼は人生を楽しむ余裕を持てないまま、後悔に苛まれてしまった。
つまり、「働く」ということがジョンの「習慣」になっていた。
働けばお金という社会に認められた報酬が必ず手に入る。
働く事が1種の中毒になっていた。
興味深いのが、「習慣」とは解決策の結果であるということ。
自分にとって、良いものも、悪いものも「習慣」は解決策の結果である。
お酒やカフェインを取りすぎるのは「何かしら」の「苦痛」を解決するためだったりする。
現状の問題を解決している習慣なのだから、変更させるのは非常に難しい。
お金を稼ぐことだけに費やした年月は二度と帰ってこない。
⇒ 稼ぐことに固執せず、使うべきタイミングを見極める。
「いつか使おう」ではなく、「今を楽しむ」ための計画が必要。
未来の不安ばかりを気にして、現在を犠牲にしていないだろうか?🤔
⇒ 「本当にやりたいこと」の敷居が、インフレする前にやるべし。
まとめ
⇒ 「十分に生きる」とはどういうことか。
本書を雑にまとめるならこうなる。
・健康への投資
健康的な食事、運動習慣、人間ドックなどにお金を使う。
・時間を買う
40歳を超えたら家事代行などを利用して、お金で時間を効率的に買う。
・資産の計画的使用
45歳から60歳で計画的に資産を取り崩し、使い始める。
・タイムバケットの作成
寿命を予測し、年齢ごとにやりたいことをリストアップしておく。
また、お金は使わなければ価値がなく、「今しかできないこと」に積極的に使うことが重要と強調している。
ただし、奨学金や借金の返済をする人や、生活の安定が確保できていない人には目指すべき考え方ではない。
⇒ 結局は「5つの力」に帰結する。
リベシティの「宿題リスト」を進めていれば、十分である。
『DIE WITH ZERO』は、知識や見聞が力になると教えてくれる。
ぜひ、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!😆