- 投稿日:2025/06/06
- 更新日:2025/10/01
青森の浅虫温泉花火大会、中止を発表
青森で70年以上続く浅虫温泉花火大会が2025年開催中止が発表されました。

大会の実行委員は当日の天候により有料観覧席の収入が伸び悩んだほか、花火費用の高騰、警備の拡充があり開催を断念したとのこと、実は他の自治体も同じ問題を抱えていますので順を追って深掘りしていきます。
①警備の問題
花火における警備の事故といえば2001年2月に発生した明石の歩道橋事故が有名ですがこの事故から交通安全対策が強化されました。

昨今、警備業界はものすごい人手不足になっており必然的に警備業界が値上げされています。
警備は安全上は削減出来ませんので開催にあたってお金が足りないとなっています。
②ウクライナ戦争による火薬代の高騰
意外かもしれませんがウクライナ戦争の影響が花火大会に影響しています。

花火の火薬自体も値上がりしていますが花火を打ち上げる火薬はそのまんまミサイルを発射する火薬と同じなので戦争が長引いているため世界のあちこちで「火薬が足りない」となっておりウクライナ戦争前後で3割値段が上がっています。
③近所からの苦情
中止の理由で多いのは「燃えかす」による苦情です。
2023年千葉県船橋市の船橋港親水公園花火大会でプレジャーボートに燃えかすが付着したことで主催者側がボートの持ち主に賠償金1200万円払う事件がおきました。
このようなクレームは昭和や平成では無かったので時代の流れでしょうか。
2024年、船橋の花火大会は上記の理由で中止になりました。
④シャッター商店街が増えた
昭和や平成の初期はどこの地域でも商店街が栄えていましたが現在はチェーン店や大型ショッピング店が進出しているのは皆さんご存知のとおりです。
花火大会は地元の商店街が協賛するのですがその寄付が集まらなくなっています。個人のお店でやってた時は店主が寄付をして花火を打ち上げる時は店主の名前を呼んでもらうのが夏の風物詩になっていましたが社会構造の変化により個人店が消え大型店やチェーン店は雇われ店長なので「裁量権限がないので本部に言ってください」となり、本部も「じゃあひとまとめでええやろ」となってしまうのです。
また、そもそもの問題としてお金を集める人が高齢化して歩き回るのが大変という事情もあるようです。
おまけ 有料観覧席も値上がりしています
帝国データバンクによると、全国の主な大会において2019年の最低ランクの観覧席の全国平均が3,676円、2023年では4,768円と約1、000円値上がりしています。また、最高ランクの観覧席では2019年が21,600円から33,000円と1万円以上の値上がりです。インバウンドの影響もあるのでしょうがそれだけ開催費用が逼迫している裏付けとなっています。
今後も続く費用の値上がり
デフレの時代が終わり、インフレの時代になっていき、少子高齢化によりシャッター商店街はこれからも増えていきます。
今後も花火大会も減っていくことでしょう。

花火大会は行ける時に行ったほうが良さそうですので友人、家族、リベ友など人に会える時は機会を逃さず行きましょう。
皆さんの夏がよい思い出になることを願っています。