- 投稿日:2025/06/12
- 更新日:2025/09/29

🩺この連載では、会社の数字を「健康診断」に見立てて、やさしく解説していきます。
「難しいことはよくわからないけど、会社の状態ってどうやって見るの?」
そんなあなたに向けて、やさしく、ひとつずつ読み解いていきます。
やさしい会社の健康診断シリーズまとめ 👉 こちら
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「営業利益?純利益?どれを見ればいいの?」というあなたへ
高配当株に興味をもったとき、「この会社、ちゃんともうかってるのかな?」と気になりますよね。でも、会社の利益って種類がいくつもあって、どれを見ればいいのか迷ってしまう…。
そんな方のために、今回は「利益ってどこを見ればいいの?」というお話です。
むずかしい言葉を使わずに、とっつきやすく説明しますので、安心して読んでくださいね。
✅Point|まず見るのは「純利益」です
いろんな利益がありますが、配当が出せるかどうかに関わるのは「純利益」です。
だからまずは、「その会社の純利益が黒字かどうか」を見てみましょう。
✅配当は“最後に残った利益”から出される
会社はモノを売って、お金を稼いで、いろいろなコストを引いていきます。
たとえばこんな流れです。
売上から原価や人件費を引いたもの 👉 営業利益(本業のもうけ)
金利収入や為替差損益などを足し引き 👉 経常利益(ふつうの稼ぎ方)
税金なども全部引いたあと 👉 純利益(最終的なもうけ)
いちばん最後の「純利益」から、株主への配当金が出されます。
だから、純利益が赤字だと、配当を出す余裕がありません(!)
✅芝浦電子の例で見てみましょう
高配当銘柄でおなじみの、芝浦電子(コード:6957)の2024年3月期決算を見てみましょう。
💹営業利益 : 51億円
💹純利益 : 38億円
💹配当 : 1株あたり300円(分割前)
営業利益も純利益もしっかり黒字。だからこそ、前年よりも配当を増やすことができたんですね。
逆にいえば、どんなに「配当利回りが高い」会社でも、純利益が赤字なら、その配当は持続できないかもしれないということです。
✅Point(再確認)|純利益の黒字をまずチェック!
高配当株に取り組むなら、まずは純利益が黒字かどうかを確認してみましょう。
そのうえで、「本業で稼げているか」=営業利益にも注目できると、もっと安心です。
☕おわりに|ちょっとだけ、数字を見る目が育つ
利益って、たしかに種類がいろいろ。でも、最初は「純利益が黒字かどうか」を見るだけでも大きな一歩です。
「高配当」だけに目を奪われずに、会社がちゃんと利益を出しているかを確認するクセをつけてみてくださいね🌈
📌次回予告:「自己資本比率って?」
利益があっても、会社がぐらぐらしてたら不安ですよね。
次回は、会社の安定感を測る指標「自己資本比率」をのぞいてみましょう!
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すぐに取り組めそうなことはありましたか?
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