- 投稿日:2025/06/17
- 更新日:2025/09/29

🩺この連載では、会社の数字を「健康診断」に見立てて、やさしく解説していきます。
「難しいことはよくわからないけど、会社の状態ってどうやって見るの?」
そんなあなたに向けて、やさしく、ひとつずつ読み解いていきます。
やさしい会社の健康診断シリーズまとめ 👉 こちら
やさしい解説シリーズ記事まとめ 👉 こちら
「この会社、ほんとうに大丈夫かな?」と思ったら
高配当株を選ぶとき、配当利回りや利益に目がいきがちですが、会社が安定しているかどうかも大切なポイント。
いくら利回りが高くても、ぐらぐらした会社ではちょっと不安ですよね。
そんなときにヒントになるのが、「自己資本比率」という数字です。
今回は、会社の“地盤の強さ”を知るための指標を、やさしく見ていきましょう。
✅Point|自己資本比率は「会社の安全性」を見る数字です
自己資本比率が高い会社は、借金にあまり頼らず、自分の力で経営している会社。
だからこそ、不況やトラブルがあっても、倒れにくい安心感があるんです。
✅“自分のお金”でやってるか、“借り物”に頼ってるか
会社のお金は、大きく2つに分けられます。
自己資本:自分たちが出したお金(株主からの出資や利益の蓄積)
他人資本:借金など、あとで返さなきゃいけないお金
自己資本比率は、「自分のお金でどれくらい経営してるか」の割合を示します。
自己資本比率 = 自己資本 ÷ 総資産 × 100(%)
この比率が高いほど、「地に足のついた経営」ができている、という見方ができます。
✅高配当銘柄の実例から見ると…
たとえば、高配当銘柄としても知られる芝浦電子の2024年3月期決算では、
自己資本比率が80%を超える水準でした。
つまり、会社の持っている資産のうち、8割以上が自分たちのお金でまかなわれているということです。
借金にほとんど頼っていない、足腰の強い会社といえますね。
こうした会社は、ちょっと景気が悪くなっても慌てにくいですし、将来も安定して配当を出しやすいと考えられます。
✅Point(再確認)|「足腰の強い会社かどうか」、のぞいてみよう
配当の高さだけでなく、「その会社がどれくらい安定してるか?」を知るのに、自己資本比率はとても役立ちます。
高配当だけど、自己資本比率が極端に低い会社は、無理して配当を出してるかもしれません。
ちょっとだけ数字をのぞくだけでも、「あ、この会社なら安心かも」と感じられるようになりますよ。
☕おわりに|数字で“安心”を見つける
「自己資本比率が高い=安心」というわけではないけれど、数字を見ることで、なんとなくの不安を和らげるヒントにはなります。
数字アレルギーだった方も、これなら少しずつなじめるかも?
そんなきっかけになればうれしいです。
📌次回予告:「配当性向って?」
次回は、「利益のうち、どれくらいを配当にまわしているのか?」がわかる「配当性向」に注目します。
出しすぎ? 渋すぎ? 会社の配当スタンスを一緒にのぞいてみましょう!
*********
いかがでしたか?
ぜひ、みなさんの感想をレビュー欄でお聞かせください😊
また、「ココわかんない!」「コレ教えて!」などのご要望についても、レビュー欄で教えてくださいね😆