- 投稿日:2025/06/13
- 更新日:2025/06/14

【簡単な自己紹介】
こんにちは。むーくです。以前、数社の映画配給会社へ所属していました。リベでは シネマ部で、二ヶ月に一回「シネマ茶話会」を開催しています。前回5月の茶話会では、カンヌ国際映画祭2025の話をしました。
私自身、この映画祭には5回参加しているので 語り始めると止まらないのですが、ここでは今月公開になる二作品についてマニアックな視点からご紹介しますね。
【カンヌ国際映画祭とは】
細かい話をするとキリがないのですが、大雑把には以下のように分かれます
■公式上映
・コンペティション部門:パルムドール=最高賞を競う 今年は22作品。日本映画で唯一選出されたのが 今回紹介する『ルノワール』
・ある視点部門:最近は、コンペまでの新人監督登竜門的な意味合いが濃くなって来ています。日本からの選出は、『遠い山なみの光』
・特別上映:賞には関係のない部門。映画祭を盛り上げるプレミア作品が多く、文字通り真夜中に上映される「ミッドナイト部門」(日本からの選出は『8番出口』)も、この中に。今年は他に、深田晃司監督の『恋愛裁判』
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■監督週間:本丸のカンヌ映画祭が1960年代の学生運動期に中止となった際、フランス監督協会が独自に作った映画祭。会期はかぶっていますが、別の会場で行われます。今回ご紹介する『国宝』は、この部門に選出。もう一作品『見晴らし世代』もめちゃくちゃ評判が良かったです。
本来、新人監督の発掘はこちらのオハコでしたが 最近は、公式のある視点部門にちょっと押され気味。。。
■批評家週間:こちらも監督週間と同じ学生運動の時期に、フランス批評家協会によって作られたもの。意外と掘り出し作品があったりします。
小さな配給会社にとっての強い味方。(まぁ、ハズレ作品も多いけど)
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■マーケット試写:カンヌ映画祭では、並行してフィルムマーケットが開催される為、いわゆるセラーと呼ばれるセールスエージェントが行うマーケット試写(主にバイヤー向け)も多く行われています。こちらは各部門と関係ないので、セラーが持参し、ここだけで上映される作品も多くあります。
■その他:国単位でプロモーションする作品や、デモ上映などもあちこちで行われています。

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