- 投稿日:2025/06/13
- 更新日:2025/11/11
🖊️この記事は、高卒アラフォー会社員の筆者が、テキストや問題集を買わず無料でFP3級に合格した体験談です。
忙しい社会人でもスキマ時間の勉強でFP3級に合格できる方法をお伝えします。
結論からいうと、使用した教材は以下の2つ。しかも無料です。
✅️インプット:YouTube「ほんださん / 東大式FPチャンネル」
✅️アウトプット:過去問演習サイト「FP3級ドットコム(過去問道場)」
どちらもリベシティでおすすめされている勉強法です。
💡記事の後半では、実技試験で役に立つ ちょっとした電卓の小ワザや難しい係数の解き方もご紹介。
ぜひ最後までご覧ください。
リベシティでも人気の資格、FP3級。
気になっているけれど
😣「仕事が忙しくて無理」
😣「勉強が苦手」と感じて諦めていませんか?
たしかに1ヶ月や1週間の学習で合格する人もいますが、FP3級はスピード勝負ではありません。
焦らず、じっくり取り組めば誰でも合格できます。
FP3級の合格基準は、以下の通り。
・学科:60問中36問以上正解
・実技:100点中60点以上
合格率は約85%と高く、正しく取り組めば誰でも合格できます。
(日本FP協会公式HPより出展)
私は飲食業で働いており、年末年始やGWは繁忙期で勉強どころではありませんでした。
それでも、比較的落ち着いた2月から学習を始め、6月の試験で合格しました。
💡勉強時間は、通勤や休憩中のスキマ時間を活用し、1日合計で1時間~2時間程度。
「勉強する自信がない」と感じているあなたのお役に立てれば幸いです。
FP3級は無料教材で合格できる│ほんださん×過去問道場
私は、FP3級の参考書や問題集は一切使わず、無料教材だけで合格しました。
使ったのは、以下の2つです。
✅️インプット:YouTube「ほんださん / 東大式FPチャンネル」
✅️アウトプット:過去問演習サイト「FP3級ドットコム(過去問道場)」
この2つを併用し、スキマ時間を使って、1日合計1時間〜2時間ほど勉強し、約2ヶ月で合格基準に到達できました。
忙しい社会人でも、正しい手順を踏めば、まとまった時間ではなくスキマ時間の勉強だけで合格は十分狙えます。
ステップ1│インプットは「ほんださん」だけで十分
YouTube「ほんださん / 東大式FPチャンネル」
勉強の最初は、YouTube「ほんださん」の爆速講義を活用しました。
私は10日間かけて、全9時間の講義を2周しました。
以下は視聴スケジュールの一例です
・朝食中:2〜3本(約30分)
・通勤中:2〜3本(約30分)
・帰宅後:2〜3本(約30分)
・夕食中:1〜2本(約30分)
Youtubeプレミアムに加入していても、ほんださんは動画の途中で2~3回、オリジナルの広告を挟んできます。
広告をカットするには、【FPキャンプ】という有料のサービスを申し込む必要があります。
980円で動画内のスライドや模試を配信したり、実技試験対策もしたりするサービスのようですが、買わなくても十分学習できます。(私は購入しませんでした。)
テキストや問題集に比べたら安価なので、途中の広告がわずらわしくて集中できない方は一考の余地はあるかもしれません。(オススメはしませんが😅)
難しいのは最初だけ。まずは「見る習慣」をつけよう
最初は「知らない人が何か難しい話をしてる…」とまったく理解できず、「やっぱり無理かも」と感じますが、最初は誰でもそうです。
繰り返し視聴していけば、専門用語や計算式の意味も分かるようになります。
ほんださんのユーモアあるキャラクター性もだんだんクセになってきますよ。
💡出てくる制度を「自分の家庭の場合」に置き換えて考えると、理解が深まります。
🖊️1周目は理解できなくても、動画を見る「習慣」をつけましょう。
ステップ2│アウトプットはスキマ時間に「過去問道場」
動画で基礎を学んだら、問題演習(アウトプット)に入りましょう。
おすすめは「FP3級ドットコム」の過去問道場です。
過去問道場の特徴は、以下の通り。
⭕️試験と同じPC画面形式。
⭕️スマホでもスムーズに解ける。
⭕️解説がシンプルでわかりやすい。
⭕️古い制度の問題は出ない。
⭕️分野別や難易度を細かく設定できる。
「1分野ごとに問題を解く」のもオススメ
FP3級の学科試験は、以下の6つの分野から均等に出題されます
A・ライフプランニングと資金計画
B・リスク管理
C・金融資産運用
D・タックスプランニング
E・不動産
F・相続・事業承継
💡A分野の動画をすべて見たら、A分野の問題をすぐ解く
💡苦手な分野に絞って問題を解く
など、分野ごとの学習法がおすすめ。
私の場合、「ライフプランニング」や「金融資産運用」はリベ大の動画で学んだ知識のおかげで、比較的理解しやすかったですが、
「不動産」や「相続」はまだ身近にない話であまり理解できませんでした。
しかし、「分野指定」機能のおかげで苦手な分野も集中的に復習ができました。
インプットとアウトプットを連動させることで、記憶が定着します。
過去問は直近2年分で十分です。

個人的な感想ですが、古い問題は同じ内容でも問題文が難解でややこしく、混乱するので排除したほうがいいです。
最初は10問中全問不正解でも大丈夫。
むしろ、早めに間違えたほうが記憶に残ります。
✅️わからない問題は考えてもしょうがないので、迷ったらすぐ解答し、解説を読み込む。
✅️解説を読んで分からない部分は、「ほんださん」の動画でおさらい。
上記をひたすら繰り返せば、だんだん分かるようになり得点アップに繋がります。
ステップ3│実技試験は2週間で間に合う
FP3級には全60問の学科試験とは別に、実際に数式を用いた実技試験があります。
実技試験は全20問の100点満点。
60点以上が合格ラインです。(12問以上正解)
実技は学科試験の応用問題が中心です。
まずは学科で基礎を固め、自信がついてから実技に取り組むと効率的です。
実技の対策は、試験の2週間前から始めても間に合います。
私もこのタイミングでスタートしました。
はじめは1時間かけて3問しか正解できず、落ち込むかもしれません。
ですが、5回ほど繰り返し解けば、最終的に30分で18問正解まで伸びました。
ステップ4│試験直前は「やや難」「難しい」で実力を底上げ
試験1週間前からは、過去問道場の「難易度設定」機能を活用しましょう。
✅️難易度を「やや難」・「難しい」に切り替える
✅️ひっかけ問題のパターンに慣れておく
練習ではどれだけ間違えても大丈夫。
難易度を上げて正解率70%を安定させれば、合格が見えてきます。
FP3級│試験本番の電卓で使える小ワザ3選
⚠️FP3級の試験はPC上で行われ、電卓の持ち込みはできません。
試験中はPC内の電卓を使いますが、これが意外とクセモノです。
❌️「%」ボタンがないため、利率の計算がややこしいです。
❌️「(1.01)³」などの複雑な乗算も、入力に手間がかかります。
FP試験本番の電卓のイメージ(過去問道場の画面)
ここでは、本番で使える電卓操作のコツを3つ紹介します。
「%」がない!?頭に入れておくべき早見表
FP3級試験のPCの電卓には「%」ボタンがありません。
そのため、下記の換算が役立ちます。
・100%→1
・10%→0.1
・1%→0.01
・0.1%→0.001
この変換をすぐに思い出せるようにしておくと、計算スピードが格段に上がります。
「1.01の3乗」は「=」を押すだけで時短テクニック
複利計算では(1.01)³などの計算が頻出です。
⚠️通常の電卓入力では「1.01×1.01×1.01」と3回入力する必要がありますが、入力ミスする可能性が高まります。
時短のコツは、まず「1.01×1.01=」と入力し、もう一度「=」を押せば、3乗した値が、もう一度押せば4乗の値が出ます。
実技試験で必ず出るので、覚えておきましょう。
ちなみにこの小ワザは、リベシティのパルミさんに教わりました。
この場を借りて感謝申し上げます🙏
減債基金係数?現価係数?難解ワードを読み解くコツ
FP3級試験では「減債基金係数」や「現価係数」など、難解な6つの係数が出てきますが、ほんださんも言う通り、暗記は不要です。(なのであえて紹介しません。)
問題文をよく読めば、本質的に使うべき数字はわかります。
以下の手順を参考にしてください。
1️⃣まず、複利を考えない金額を求める。
2️⃣3つの係数の中で、それより「少しだけ少ない」または「少し多い」値をかけて金額を求める。(慣れてきたら、計算しなくても選択肢から推測できる。)
この発想で十分対応できます。
上記の説明だけではイメージできないはずなので、具体的な計算例を3つ紹介します。
例題①
1,000万円を準備するため、20年間、毎年一定額を積み立てるのに必要な金額はいくらになるか。
年率1%で複利運用されるものとし、計算は下記の〈資料〉を利用する。
※原文を要約しています。
過去問道場の問題より出典・引用

1️⃣まず、複利を考えず1000万円を20年かけて準備するには年間いくら必要か考えます。
1000万÷20年つまり、
1000万×1/20
=1000万×0.05
=500,000円です。(複利を考えない場合に、年間に必要な金額。)
2️⃣問題では、複利運用しながら増やしたい。ということは、年間で必要なお金は500,000円より「すこし少ない」金額でいい。
3️⃣つまり答えは「減債基金係数」0.0454を用いた②454,000円積み立てれば良いです。
選択肢の中で500,000円より少し少ない金額は②なので、計算しなくても分かりますね。
例題②
300万円を、年利2%で複利運用しながら7年間にわたり毎年均等に切り崩す場合、毎年の受取金額はいくらになるか。
計算は下記の〈資料〉を利用する。※原文を要約しています。
過去問道場の問題より出典・引用

1️⃣まず、複利を考えず、300万円を7年間かけて切り崩すなら、年間いくらまで使えるか考えます。
300万÷7年。つまり、
300万×1/7
=300万×0.14285…
=428,571円です。(複利を考えない場合、年間で切り崩せる金額。)
2️⃣問題では、複利運用で増やしながら切り崩すので、年間で使えるお金は428,571円より「すこし多い金額」です。
3️⃣つまり答えは「資本回収係数」を用いた②463,500円切り崩せるです。
例題③
年率3%の複利で6年間にわたり毎年40万円を返済するローンを組む場合、借入可能額はいくらか。
計算は下記の〈資料〉を利用する。※原文を要約しています。
過去問道場の問題より出典・引用

この問題は借入可能額(=いくらまで借金できるか)を問われています。
1️⃣毎年40万円を6年かけて返済するということは、借金(ローン)の総額は利息付きで240万円です。
2️⃣選択肢②と③は借金総額より多い金額です。
返さなきゃいけないお金より多いお金を借りられるワケがないので、計算せずとも①が正解だと分かりますね。
3️⃣つまり答えは「年金現価係数」を用いた①「2,166,880円」まで借入可能(借金できる)です。
借金なんてするんじゃねえ。
以上。代表的な例題ですが、問題文をしっかり読み、出題の意図を汲み取れば、難しい単語を覚えなくても使うべき値が求められるというお話でした。
FP3級勉強中に後悔したことと注意点

FP3級勉強中に、私が「やっておけばよかった」と後悔したことと注意点を2つ紹介します。
受験日は早めに決めておくべきだった
当初、5月試験を目指していましたが、4月中旬の申込時点で希望の会場が満席。
結果として、6月に受験するハメに…。
その間、モチベーションが下がり、勉強がおろそかに。
勉強再開は試験2週間前で、一部の分野を思い出すのに時間がかかりました💦
最初に日程を決めておけば、逆算して効率的に学習できたと反省しています。
試験日は3日前までならキャンセルできるので、先に試験日を設定して、勉強が間に合わ無いと思ったら変更するのがおすすめです。
6月以降は法改正に注意!!
FP3級の試験では、年度ごとの法改正が反映され、特に6月以降の試験では最新版の制度に基づく出題が増えます。
試験内容が変わるタイミングと注意点は以下の通りです。 FP検定の試験範囲に関連する法令及び制度の改正情報(中略)です。法令基準日の切り替わりは毎年6月となっており、(中略)2025年6月から2026年5月までに実施される試験では2025年4月1日が法令基準日となります
FP3級ドットコムより引用。
💡たとえば、2025年には以下のような改正がありました。
・所得税の基礎控除が10万円アップ
・給与所得控除の最低額も10万円アップ(103万→123万の壁)
・失業手当の給付制限期間が1ヶ月短縮など
※一例です。
問題文には「2025年4月現在」や「2024年時点で」といった表記もあるため、問題文をよく読み、冷静に対処しましょう。
「FP3級ドットコム」には法改正の情報も掲載されています。

試験前に最新情報を必ずチェックしてください。
まとめ│FP3級は忙しい会社員でも合格できる!鍵は「習慣化」
FP3級は、有料講座や分厚いテキストがなくても合格できます。
必要なのは、高額な教材ではなく、スキマ時間を活用して勉強する「習慣」です。
ほんださん×過去問道場=最強の組み合わせ
✅️インプット:YouTube「ほんださん / 東大式FPチャンネル」
✅️アウトプット:過去問演習サイト「FP3級ドットコム(過去問道場)」
この2つを組み合わせるだけで、合格ラインに十分届きます。
勉強法に迷ったら、まずこの組み合わせを試してください。
あれこれ悩む時間が減り、継続に集中できます。
迷う前に動く。一歩踏み出すだけで景色が変わる
完璧な計画を立てる前に、まずは始めることが大切です。
1日30分でも継続すれば、知識は確実に積み重なります。
「難しそう」と感じるのは、まだ慣れていないだけ。
やってみれば、「意外とやれるかも」と思えます。
迷っている時間こそ一番もったいない。
まずは「ほんださん」の動画を1本だけ再生してみてください。
その一歩が、合格への最短ルートになります。
この記事が、あなたのFP3級合格のお役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
FP3級の勉強、がんばってください。応援しています!