- 投稿日:2025/06/24
- 更新日:2025/09/29

🩺この連載では、会社の数字を「健康診断」に見立てて、やさしく解説していきます。
「難しいことはよくわからないけど、会社の状態ってどうやって見るの?」
そんなあなたに向けて、やさしく、ひとつずつ読み解いていきます。
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✅Point|ROEは「株主から見たもうけの効率」
ROEは、株主が出したお金に対して、どれだけ利益を出せたかを示す数字。
日本語では【自己資本利益率】と呼ばれています。
「株主から集めたお金を使って上手に稼いでいるか」という指標です💹
だから、投資家のみなさんにとって最重要な数字なんですよね😊
✅ROEは3つの要素に分けて考えるとわかりやすい(デュポン分解)
ROEは、実は3つの数字(指標)に分解できるんです!
ROE = 売上高当期純利益率 × 総資本回転率 × 財務レバレッジ
😱「やめて―――!!!」
そんなこと言わないでください・・・ わたしコレ大好きなんです
なぜかというと、分解してみることで、どこが強くて、どこが弱いのかが見えてくるんです。
売上高当期純利益率 👉 売上のうち利益がどれくらい残っているか
総資産回転率 👉 持っている武器を効率的に使って売っているか
財務レバレッジ 👉 借金を上手につかっているか
財務レバレッジについて補足しますね😊
財務レバレッジ = 1 / 自己資本比率
😱「やめて―――!!!」
・・・ごめんなさい。
財務レバレッジは、自己資本比率の逆数なんです。
要は、総資産のうち借金がどれだけ多いか、ということです。
✅芝浦電子のROEと3つの要素を見てみよう
芝浦電子のROEは2024年3月期で約11%。
これを分解すると、ざっくり以下のような特徴が見えます。
売上高当期純利益率 👉 しっかり黒字 本業の稼ぐ力が高い
総資産回転率 👉 製造業としては標準的な水準(らしい)
財務レバレッジ 👉 自己資本比率が高い(=レバレッジは低い)
つまり、堅実経営でじわっと稼ぐタイプ。高配当を支えるにはぴったりの体質のようです😊
✅Point(再確認)|ROEは【3つの力】で会社を見る
ROEは一見むずかしそうな指標ですが、中身を3つに分けるととっつきやすいんです😊
「この会社、どこで稼いで、どんな戦い方してるのかな?」をのぞくと、ちょっと楽しくなってきます。
みなさんが、有価証券報告書からROEを計算したくなっちゃったら、ぜひわたしを誘ってください🕊🌈
☕おわりに|ROEは“まとめの地図”みたいなもの
今まで見てきた「利益」「資産」「財務」の要素を、全部まとめて見るのがROEでした。
どこか一つに頼ってる会社もあれば、全部そこそこな会社もあるんです。
じぶんが安心できるバランスの会社を探すヒントにしてみたら、おもしろいかもしれませんね😊
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いかがでしたか?
ぜひ、みなさんの感想をレビュー欄でお聞かせください😊
また、「ココわかんない!」「コレ教えて!」などのご要望についても、レビュー欄で教えてくださいね😆