- 投稿日:2025/06/21
- 更新日:2025/06/22

「お客様はライバルのところにいる」。学長のこの言葉は、大企業が惜しみなく投資してきた“立地を数字で読む力”の重要性を物語っています。
かつては数百万円〜億円規模のGISや統計ソフトでしか実現できなかった商圏分析。ですが現在では、JSTATMAPやGoogleマップ・ストリートビューなど、無料かつ高精度なツールで誰でも商圏分析ができる時代になりました。
1. 商圏分析の歴史──マクドナルドと高額システムの時代
1970年代に日本に上陸したマクドナルドは、すでに当時から商圏分析を徹底していました。
彼らは周辺の学校数、交通量、線路・河川といった地形要素を、IBMと共同開発した独自のGIS(地理情報システム)でマッピングし、戦略的な出店を行っていました。
その後の1980年代から2000年代にかけて、商圏分析の世界では地図会社や統計ライセンス企業が台頭し、地図データや統計情報の使用には年間数十万~数百万円のライセンス費用が必要となりました。専用の統計ソフトや業務端末なども含めると、導入に数百万円、場合によっては億を超えることも珍しくありませんでした。

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